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ドラマ「デスノート」を衣装から読んでみる&ミサミサの失敗

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ドラマデスノートが始まって、これがまぁツッコミどころが多すぎてなんともアレで。
コテコテの演出に情緒不安定かよ!とツッコミたくなる1.25倍の演技。
類型的なキャラに、過剰な音楽の使い方、いかにも日テレ的なドラマの画面構成。

ところでドラマ内の衣装をさっくり書き出してみました。
これで見えるものがある。



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【夜神月周辺】
ライト
・チェックシャツにTシャツ、カバン斜めがけ(ライブシーン)
・居酒屋バイト衣装
・エボレット付き八分袖シャツ、Tシャツ
・過去シーン:チェックシャツ、Tシャツ
・チェックシャツ、Tシャツ
・デニムシャツ、Tシャツ
・カーキのミリ(ミリタリー)っぽいシャツ、Tシャツ


・Tシャツ(ピンク)、レギパン
・過去シーン:Tシャツ
・制服
・Tシャツ(黄色)

DQN
・赤のライダース、Tシャツ、クロスのネックレス、エンジニアブーツ
・過去シーン:白シャツ(ガイアが俺に輝けと〜系)、赤Tシャツ、ネックレス、ウォレットチェーン


【警察関係者】
夜神総一郎
・グレーのストライプスーツ、四角ドット柄ネクタイ
・過去シーン:グレーのストライプスーツ、ドット柄ネクタイ

模木完造
・半袖白シャツ、緩めのネクタイ(花柄)
・過去シーン:半袖白シャツ、緩めのネクタイ(ドット柄)
・半袖白シャツ、緩めのネクタイ

松田
・スリーピースでボタン閉め、斜めストライプのネクタイ、シャツはBD

相沢
・薄いグレーのシャツは襟元を開けたままノータイ、スーツ

立てこもり犯
・ブルゾン、Tシャツの襟がダルダル(手配写真)
・ミリっぽいブルゾン、Tシャツ


衣装から読む

ライトは、終始Tシャツの上にレイヤードでシャツを羽織ってパンツはだいたいカーキ。
原作のライトよりも数段カジュアル=知能指数も外観並という表現。
シャツの変化で日が変わったことを表現する。
本来、パーカーでもいい。
シャツの前を閉めてもいい筈なのに、頑なに柄違いのシャツを開けて羽織り、それをデイリーで変える。

来週の予告でもミリなカーキのシャツ。
ライトの友人はTシャツx3回でモブ感満載。

今どき赤いライダースにクロスのネックレスってどこの田舎の不良だよ。ガイアだって輝かせられないよ。

警察側は、どのシーンもネクタイの差異だけで区別を出している。
スーツはほぼ同じ。
新人刑事はきっちり襟までネクタイを締め、中堅になると胸元を開ける。
ベテランになるとジャケットすら着ない、管理職はスーツを着こなす。
衣装だけでその刑事がどういうポジションなのかがわかるようになってる。
(さらに上司はスリーピースを着る)

立てこもり犯が、警察の持ってる写真の格好と大して変わらないってのもすごい。


Lの側は、衣装を書きませんが、ワタリのクラシックなスリーピーススーツなど実に記号、キャラ偏重。
Lとワタリは存在が非日常なので衣装変更する理由がない。
生活感がなくていい。


「こういうキャラはこういう格好をしそう」という格好をし、そしてその格好で終始通す。
しかしずっと同じでは違和感が出るので少しだけ変化をつける。
この辺、記号的なキャラの作り方をしてるのがよくわかる。

記号と衣装

マンガの中のキャラというのは衣装変えをあまり行わない。

キャラクターにおいて衣装はその記号の一部だからですね(だからドラえもんで服が変わると違和感を覚える)。
ルパンだってずーっと同じスーツですよね。
パタリロでクローゼットを開けると、違うブランド/同じデザインのジャケットがズラーーっと並んでるシーンを見せたこともあった。

ところが実写は役者自体が存在として認識されているから衣装が変わってもそれほど違和感がない。
そりゃあ日常、同じ服を着続けてる方が違和感ある。

マンガをドラマにする際にキャラのイメージを定着させるために同じ、似たような衣装を続けることがある。
当然、現実感より虚構的、フィクション的な記号としての側面が強くなる。
記号的になればなるほど、コスプレになる。
それで劇を作れば、ドラマじゃなくコントに近くなる。

マンガの実写化で難しいのは、このフィクションを物理化するにあたってフィクションとの境界をどう扱うかという部分。
現実感をある程度付与し、それでいてフィクション性を保ち映像化する。
だから原作をまんまやる方がよほど楽。

ミサミサの失敗

ミサミサに関してはステージ衣装の時点でセンスがまったくない。
だってラメのチューブトップに光沢素材のスカートって……。

日本青年館のころのももクロですら、もう少し凝った衣装を着てた。
地下アイドルですら、あんな格好しないでしょうに。
(緑の娘、スカートにお……いや、なんでもない)

私服にも別にゴス感を出せとは言わないが、だからって公私にセンス無し衣装はいかがなものか、と。

まったく売れっ子アイドル感がない。
売れっ子ですよ?売れっ子。
キャーキャー言われる理由が見ていてわからない。
ブランチに出てるようなJC、JKに人気のモデルの方がまだ説得力ある。


作り手の中の「アイドル」概念が一昔前からファームアップされてない。
ストーリーを変更しても構わないし、キャストも構わないけど、せめて衣装だけでも平野綾並みのミサミサ感を出さんか……。

キャスト以上に衣装のダサピンク的なオッサンのアイドル観がひどい。
衣装へのこだわりがなさすぎる=記号的表現がヘタ。

まだ一話目なのでドラマの成否は何とも言いませんが、一話目の時点でかなりの脱力感は否めないところ。
いかにも低予算な日テレ的なドラマの作りに、デスノートを無理矢理ハメ込んだ印象。
細部へのこだわりのなさと、原作のよさをことごとくダメにしていく地雷の感じがなんとも。
原作がなんであれドラマに期待するだけ無駄か……。

大量の駄コラを産みだし終わっていく予感しかしないのですが、ユルユルと生ぬるく見守っていきたいと思います。


佐野ひなこ自体、悪くない筈なのに“なぜこうなった”……。

<デジタル週プレ写真集> 佐野ひなこ「楽園天国」