許されるオカルトと許されないオカルト

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昨日、新宿の地下道を歩いてたら何やら行列ができていて、どうやらそれは占い師だったようで。
タロットか水晶かわからないけれど、そういえば新宿に何か所もある。

朝のワイドショーをダラダラ見てると「今日の運勢」なんてものをやってる。
「今日の12位は……ごめんなさい。○○座のアナタ」
ワイドショーに謝られる道理もないし、運命が決定論的であったとして、その結果の幸不幸に責任が発生するわけもない。
というか朝から12個に分類され、勝手に運命を決められてることに違和感を覚えないのもおかしい。

テレビでやらせだのなんだの言われるけれど、毎日毎日何の根拠もない「占い」というものを全国に向けて発信する方がよほどおかしい。
なぜか世界には「許されるオカルト」と「許されないオカルト」が存在する。




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当たるも八卦、当たらぬも八卦

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photo by Mike Licht, NotionsCapital.com

「当たるも八卦、当たらぬも八卦」
最近少なくなった筮竹をジャラジャラ鳴らす易経は中国古代にルーツがあるし、同様に風水もある。
筮竹を鳴らすオッサンは胡散臭いが「オシャレにインテリアで風水を」はなんとなく許される。
伏羲や女媧の存在を信じる信じないは問われない。

西洋占星術は星の並びを何かの形になぞらえ、そのなぞらえた形に運命が左右されるというかなり牽強付会なものなのになぜか星=ロマンティックなのか知らないが一般化してしまい生活に溶け込んでる。

タロットは1800年代、カバラ神秘主義と結びつき占いの道具になった。
歴史でいえばプレイングカードとしてのトランプの方が古い(トランプからタロットが派生し大アルカナが付け加えられた)。
なぜタロット占いが当たるのか?に関して明確な根拠もない。
タロット占いを信じるなら、カバラ神秘主義なども肯定することになるかもしれない。


「今日は新しい出会いがあるかも。ラッキーアイテムは水玉の服」

新しい出会いがなくてもクレーム電話は入れないし、水玉の服を着て果たして何がラッキーなのかもわからない。
日々流される占いは、外れようが誰も責任を取らず無責任でも許される。
当たるも八卦当たらぬも八卦。

根拠がなくてもいなら
「埼玉県出身のあなたは最悪な一日」
「昭和50年代生まれのあなたはラッキーデイ」
でも同じこと。
埼玉出身でも、いい日を送れる人間もいれば悪い日を送る人間もいる。
昭和50年代生まれでも、いい日を送れる人間もいれば悪い日を送る人間もいる。
だが産まれの地方や年齢を持ち出すと差別とクレームが入るかもしれないから12星座という漠然とした区分けを用いる鳳凰幻魔拳。


鳳凰幻魔拳- YouTube

占いが当たっても外れても人生に大きな影響はない。
テルテル坊主や初詣と同じこと。
大きな影響がないオカルトはだから許される。
狂信的な宗教など大きな影響を与えるオカルトは制限される。

オカルトというエンタメ

昔は「怪奇特集!あなたの知らない世界」に新倉イワオが登場しては心霊を紹介し、「ワイドYOU」では“心霊写真の謎を暴く”をやってた。
宜保愛子は心霊写真を見て自縛霊の解説をして見せ、“心霊写真の謎を暴く”には前半のオカルト満載な再現VTRをうっちゃり写真家が登場し、写真は「単に二重露光」と説明する。
右手でオカルトを肯定し、左手で否定して見せる。
今も心霊番組は定期的にやってる。

無責任な多様性こそがテレビの本質。
オカルトだろうが単なるエンタメの一面に過ぎない。
朝の占いだってエンタメ。
当たればなんとなく嬉しいし、それで人生左右されるわけじゃない。
だから許されてる。

占い、風水、心霊写真、UMA、UFO、カバラ神秘主義。
信じるか信じないかはあなた次第。

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