アイドルの目標と手段と現実「貧乏アイドル漂流記」

アイドルというのは、ひと昔前は憧れの存在を指していた。
けれど、現代の「アイドル」は目的ではなくて手段になった。

フジ「ザ・ノンフィクション」枠、何度目かのアイドル特集。




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夢半ば

今回は、貧乏アイドル漂流記。
三人のアイドルが登場、その苦悩を描く。

最初はヤンキーアイドルの藤本久美。


そして最後に出てきたのは黒人ハーフアイドルのメラ。
どこかで観たと思ったらテレ東「音楽ば〜か」に出てたメラだった。
(美女木ジャンクションとか懐かしい)
どちらも年齢的にアイドルを追う限界を感じ引退をする。

藤本久美さんの方はセコンドなどの修行をするとのことでまだ業界とは繋がってる感じ。
完全引退したメラは、音楽ば〜かで明るいキャラだったけど家庭はなかなか複雑で父親は自殺、母親はその死体を見つけ精神を病んで今は生活保護。
これ日曜の昼……。


 
 

アイドルをプロデュースするということ

二番目はアイドル自身ではなく、プロデューサー 平安 慶丞が対象。

毎度のことだけれど、この番組はアイドルと金を描く。
モデル事務所でマネージャーをしていた平安氏は会社を辞めて大阪でアイドル店を始める。

借金をしてアイドルカフェPOP iDを大阪で開始。
起業に1,000万円。
もう引き返せませんね、それは……。
先日放送してたカタモミ女子のようにお店で働く女の子がアイドルとしてデビューする最近の業態。

6人組のアイドルユニット PiGU
お店の給料で生活費を確保しつつアイドルとして運転するのはやはり効率的。
お店のライブチケットは500円。
生命線の物販は、ブロマイド3枚で1,000円。
一緒に撮れるチェキは830円とこの辺はオーソドックスな業態。

いわゆるAKBシステムで、お客さんがお店で飲み物を注文するとポイントがもらえ、そのポイントを好きな娘に投票することができる。
そして上位の娘がアイドルユニットに入るという仕組み。
つんくのAKIHABARAバックステージpassあたりがテンプレートを作ったんでしたっけね。
レッスンスタジオを借りデビューに向けてスタジオも借りる。
家賃は70万円。
いやあんたランニングコスト、それ……。

と思ってたら、突然メンバー6人の半分3人が辞めてしまうマーフィーの法則。

バイク事故で骨折、一人は学業に専念したいと言い出し、一人は家庭の事情で引越し。
そこで止まらずさらに二人が辞めて残りは独り。
NMBのオーディションを受けに行ったとか……。

 

けいか

で、この残った けいかりんという娘がしっかり者。
 
新メンバーを加え、けいかがリーダーシップをとって、もう一度立て直す。


回せるし経理もできるしバイトリーダーとして、めっちゃ優秀。
三田の電機業者の娘さんだそうですが、いい奥さんになりそう。


ほんと、それ。

 
で、新メンバーを加えて三人組になった新生PiGUが東京に遠征するんだけど、もう旧来的なステージングが通用しない。
勢いのあるALLOVERのプロデューサーが稼ぎ方を説明。

ALLOVERは物販CDのみでCDを買うとチェキ券が付いてくる。
1枚買うとポイントがつき35ポイントでTシャツがもらえる。
稼ぎ方もどんどん変わっていく。

もう一組マボロシ可憐Geneは客席に飛び込み観客の肩の上に立ち煽るパフォーマンス。
単純に歌って踊るだけのパフォーマンスでは差別化できない。

意気消沈して大阪に帰るPiGU
夜行バス代もペイ出来なかった。


  

アイドルという手段

もし世の中がアイドルブームじゃなければ、インディーズバンドやソロシンガー、あるいは女優さんに憧れてバイトで貧乏生活しつつ下北の本多劇場目指して練習に明け暮れる、みたいなことだと思う。

常にそういう夢ってのはあって、ただ時代によってルートが違う。
今はアイドルブームで、しかもアイドルは目的ではなく手段になった。
 
現人神的な偶像だったアイドルが、モーニング娘。やおニャン子によって普通の女の子の延長線上になった。
 
道破れ途中で諦める、売れずに解散するなんてバンドでもよくあった話。 
今のアイドルは手段になった。
アイドルをやりつつ「アイドルになりたい」というのはおかしいんだけど、だから地下アイドルなんて言葉が出来た。

アイドル未満のアイドル。
アイドルやるのも大変だし、売り出すのも大変。

夢じゃお腹は膨れない。
ステージでは華やかに見えても実際はカツカツでやっていかなきゃあならない。
アイカツの現実。



潜行~地下アイドルの人に言えない生活