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OJTでメモをとる理由と覚える技術

社会

www.goodbyebluethursday.com
前段と後段の落差がすごい。
ま、業種によって子細違うとは思いますが。
 

それが上司なのか、先輩なのか、教育係なのかわからないが、仕事を教えるというのは、別に親切心で施すことではない。仕事を教えることは、まさに仕事なのである。業務の一部である。

これに関しては首肯できる。
その通りだし、これを「忙しい合間に教えてやってるんだ!」と片手間でやる輩にろくなヤツはいない(数人知ってるが全員ろくでもない)。
新しく仕事を覚えてもらって戦力になってもらいたいわけだから中途半端に教えるのは自覚が足りない。
そもそも人手が足りてるなら、わざわざ人を雇わない。




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定着率

http://www.flickr.com/photos/74453626@N00/2051224366
photo by Liz Henry
 

よくOJTで「メモを取れ」という人がいる。私はいつもこれが理解できない。メモを取るほど重要なことならば、なんで教える側の人間が要点をまとめたメモを事前に作っておかないのか?自分の怠惰を押し付けているだけではないのか?メモをとることで意識が手先に移り、重要点を聞き逃す可能性は考えないのか。

んで、こっからがなんかおかしい。
 
メモをとるほど重要なことだからメモをとってもらうわけじゃなく基本の資料でも何でも渡し、さらにメモをとってもらうのが普通じゃね?
仮にそう言った資料がない(担当が独りでノウハウ抱えちゃうような)ことであれ、メモをとることでノートみたく自分で書くことで覚えるわけですよ。
意識が手先に移り聞き逃すって、そもそも何でメモをとってる間に話が進むのが前提なんだろう?
OJTなんだからメモの時間くらい待つのが当然。
 
ここで脳への定着率になる。

聞く(10%)
授業を聞くという作業だけでは、記憶への定着率は10%だそうです。

見る(15%)
資料や板書など、視覚情報だと定着率は15%になるそうです。

聞く&見る(20%)
話を聞いて、資料や板書を見ると定着率は20%に上昇するそうです。

話し合う(40%)
学びに関することを仲間や教師と話し合うと定着率は40%にのぼるそうです。

体験する(80%)
実際に体験すると80%が記憶に定着するそうです。
失敗も成功も経験したほうが学びは身につくのかもしれませんね。

教える(90%)
誰かに教えると、記憶への定着率は90%になるそうです。
聞くだけよりも(先生からの一言【青雲ゼミ 兵庫県たつの市の学習塾・個別指導・進学塾】小中高一貫指導)

※引用部は学校の授業ですが、
OJTは、この中で「体験する」を重視する教え方。

話し、体験する。
さらにメモをとる(書く)ことで脳への定着率は向上する。
資料として渡すだけよりメモをとってもらう方が脳への定着率は高い。

誰かにマニュアルを作るみたいにメモをとるのがいい。
一度聞き、理解したうえでメモに書きだすってのは上で言えば「教える」に相当する。
インプットオンリーよりアウトプットも絡める方が間違いなく情報は整理され定着する。

資料だろうがメモだろうが、実地になって失敗し「メモ(資料)を見なさい!」って言われるのは変わらないんじゃね?
言われるやつは言われる。
  
 

枝葉末節

http://www.flickr.com/photos/39334480@N00/14326677934
photo by Jos van Wunnik

そもそも、その仕事を教えられるほど熟知している人間と、何もわからない新人のどちらが重要なポイントを把握できるだろうか。初めて聞いた仕事内容で瞬時に重要なポイントを書き出せるスーパーマンはそんなに居ないと思う。

それはメモをとる云々ではなく、重要な部分をきちんと教えられるか否か?の話。
そんなことを言えば、重要部分を教えられない人間がプリントアウトの資料作ったって重要な部分がわかりづらい資料しか作れない。

極論を言うと、教えられる側の人間も、忙しい合間を縫って話を聞いているのだ。その時間を無駄にしないで欲しい。その時間が無駄になるのか、有意義になるのかは、教える側の工夫次第である。

まぁ、極論ですね。

新しい人は覚えることが仕事だし、だからこそ時間がある。
実際の稼働が暇なら教えるのだって余裕がある。

仕事が速い人の「手帳・メモ・ノート」超活用術 知的生きかた文庫
  
教える方でも、覚える方でも言えることだけど。
上手い人と下手なひとの差は、枝葉末節の理解の仕方にある。

資料を渡してもそのすべてを一言一句間違えず覚えようとする人がたまにいて、そういうひとはなかなか覚えない。情報量が多すぎる。
覚えなくていいところまで頭に入れようとするから入りきらない。
いやいやそれは覚えなくても都度参照すればいいから、って。
 

教えるのがヘタなヤツは、何でもかんでも一定に教えてしまう。
情報の緩急がないからどれが本筋かわかりづらい。
(そういうヤツは、だいたい仕事を我流でやってる)
 
上手い人は一番重要な道筋だけをまず覚える。
枝葉末節はあとで覚える、何か参照する。
行為の意味を理解すれば覚えるのも早い。
切り分けをできる。プライオリティの付け方が上手い。
 
教える側にしろ同じ。
ヘタなひとはディテールにこだわる。
どーでもいいから、それ。

この嗅覚というか、切り分けの感覚が「上手に覚える技術」だったりする。
要領とも言いますが。
 
教えるのがヘタ、仕事が上手くないひとは、無駄が多い資料を作るのが定番。
視野が自分しかないから、自分だけの視野を押しつけられる。

いや、これいらないから。
なんで旧データ残したまんま渡すの?消せよ。
この項目いらないから。切り分けは何?色?色の説明は?口頭?
これ、オレに関係あるの?無い?無いのに何であるの?
だったら非表示にしとけよ。

などなど実にめんどくさい。
 
(閑話休題) 
OJTってのは、モラトリアム時間。
自分が重要だ、覚えづらいと思うところはメモをとって欲しい。

失敗してもいいから失敗して、なんで失敗したか覚える。
それこそメモ取っておく方がいい。
重要部分の資料を渡したって理解の仕方がおかしいんだよ、それ。
OJTってそーいうもんじゃないんすかね?
オン・ジョブ・トレーニングすよ??

教える側だって、業務に関して改めて振り返りが出来るので(スルーしてた無駄に気づいたり)個人的には好きですがあまり回ってこない。 
 
 

後と先

http://www.flickr.com/photos/31013861@N00/5807930178
photo by Sebastiaan ter Burg

なんかこの話がふわっとしてるのは、OJTで「メモを取れ!」という話と、新人があとになって「メモを見ろ」と言われる話は違う。
んだがその辺を混同しやすくなってる。
それに、これは「メモを取らなくてもできる人」が前提になってる。
 
できないひとは、あとになって「メモを見ろ」が「資料を見ろ」に代わるだけの話。
メモを取らないから覚えられるってわけでもない。
教える側からすればそいつが出来るんだかできないんだかわからないから、できないひととして扱うしかない。
あとになって「メモ見ろ!」と言われるやつがいるからこそメモ取れって話になるはずなんだが。
 
 
教え方って意味では、資料が必要な情報量なら資料を渡したうえで重要な部分をポイントとしてピックアップする。
資料も必要のない情報量なら、体験してもらい、その都度メモを取り質問してもらったりする。
 

  1. メモをとる方が脳への定着率がいい
  2. メモでも資料でも失敗する人は失敗する
  3. OJTは実際の業務の中で覚えるものだし失敗してもいい。失敗した重要なことはメモする方がいい

 
なんかこういう話って自分の体験が元になってたりする。
このひとはさんざ「メモを取れ!」と言われたんですかねぇ。
高知トマトもこうやって勝手な老害上司を仮想敵として造り出しては、独りでサンドバッグにしてましたっけ。
 

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