韓国版マカロニ時代劇 映画「群盗」

悪徳官僚が世の中を支配し、貧しい民が搾取と弾圧に苦しめられていた朝鮮王朝末期の1862年。極貧にあえぎながら生きてきたと畜人トルムチは、剣豪の武官ユンから“ある特別”な仕事を頼まれたことで、生涯忘れることのできない悲劇に見舞われてしまう。しかし暴政の転覆をもくろむ智異山の盗賊団チュルソに助けられたトルムチは・・・。

 



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イケメン官僚で武芸の達人、悪役ユンを演じるのはカン・ドンウォン。
日本でリメイクするなら綾野剛とか稲垣吾郎とか。
京本政樹にも見えるな……。
長髪を下ろしたカン・ドンウォンは完全に伊良子清玄(夜鷹の子という設定も似てる)。
韓国で実写版シグルイやってくれないかなー(日本でやってもねぇ……)。

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主人公は屠畜人だがユンに暗殺者として雇われ、任務にしくじったからと殺されそうになり盗賊団に加入するトルムチ。
こちらは「哀しき獣」でも暗殺に失敗する役をやってたハ・ジョンウ。
頭は今一つだが力は強い。
デカい鉈の二刀流、鉈に空いた穴に指を入れて回しながら振りまわしてチェーンソー状態。
 
 
水滸伝みたく個性豊かな義賊団が、悪政を敷く官僚に挑む筋は実に王道。
力持ち、身軽なヤツ、剣の達人、偽造の達人などなど。
各キャラクターも見事なくらいに王道で「死亡フラグ立ってんなー」と思ったら案の定死ぬ。
赤ん坊は、正義側の未来の象徴なので当然死なない、とか。
道具や人などの前フリを回収していたり、これまたキチンと手順を踏んでる。
  
主人公トチ(途中でトルムチから改名)は一度ユンに敗北しその後竹やぶで復讐のために修業するシーンに突入。
竹に紐を括りつけ、自分の胴と結んで走る……バラエティでよく見る腰にゴム紐付けてダッシュするヤツにしか見えないんだが。

修行する→強くなる、説得力を支える作中の論証として機能させる。
そして最後に待ち受ける伊良子清玄カン・ドンウォンとの対決に挑む。
 
 
音楽にギターやトランペットが使われていたり、音楽は完全にウエスタン。
イメージとしては、必殺仕事人を連想するとわかる。
セルジオ・レオーネなガトリングガンが登場する辺りもマカロニ時代劇。

殺陣のシーンは動ける人は動くし、動けないひとは代替えだとかあるいは動けないキャラ。
中国でカンフーアクションを各本人が演じるのとは違う。
とりあえず跳びまくるワイヤーアクションな作風なので実戦的というよりも見せる殺陣が中心。
 
 
ごまかしのないガッツリ系王道マカロニ時代劇。
深く考えないストレートな娯楽作として観るにはいい感じ。
おバカなマカロニウエスタン好きにはいいかも。
かなりベタなので、少しひねりが欲しいひとには今ひとつかもしれない。


『群盗』予告編 - YouTube