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まんま 映画「イニシエーションラブ」

イニシエーション・ラブ
あの原作をどう映画化しているのか、というところに興味があるわけですが。
まぁ、まんまですね。

1回しか観てませんが。
原作未読なら原作を読む方がいいかと。

以下、ネタバレありで。



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SIDE A /SIDE B

まずイニシエーションラブといえば叙述トリックによる錯誤なわけですが、これはまんま描いてる。
まんまやってるのでそこに錯誤がない。
そこで「痩せた」設定を盛り込んだわけですが……だったら松田翔太にデニーロアプローチしてもらって、太ってる→痩せた、と思わせて実は別人、の方が錯誤があったように思うのだけれども。

あの構造だと結構簡単にネタバレしてしまう。
ネタバレしたら単によくある「浮気女が男を同じ呼び方してる」って話なんでして。
せっかくの叙述トリックが……。

映画的に見せるために最後に時系列に並べる親切構造。
二人を鉢合わせさせるあたりは原作にはない部分。
もちろんこれがなければ映画版は成立しない。
あの親切さが映画の良さであり、しかし原作の丸投げによるトリックの引き立て効果は感じられない。

映像化不可能

まぁ、あの原作でこれ以上の描き方は難しい。
原作ママで描けば当然叙述トリックの力は弱まり、そのまんまに見えるのは仕方のないところ。
殊能原作「ハサミ男」もそうだけれど「映画化不可能!」と言われる原作はそっとしておく方がいいんですよ……。

前田敦子と木村文乃のキャスティングは非常に良かったし、音楽の使い方はいい感じ。
特に最後に森川由加里「SHOW ME」を持ってくる辺りは皮肉な感じ。

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