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映画が先か小説が先か 火星の科学サバイバル「火星の人」

火星の人
アンディ・ウィアーの名作SF「火星の人」が映画化され今度日本でも上映される。
主演は、マット・デイモン。
IMDb*1でも8.1の高評価をたたき出しており(スターウォーズ新作で8.4、マッドマックスで8.2)かなり期待できそうな予感がある。
www.imdb.com
さて、この「火星の人」(映画邦題「オデッセイ」)
果たしてどんな作品か。
未読の人向けに大きなネタバレはなしで書いてみる(予告に出てる程度のネタバレはあり)。



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火星の人

アレス計画。
アメリカは地球以外の惑星へ人類を送り込む計画を実行。
かくて火星への有人探査が行われた。

そして3度目の探査、アレス3。
火星で巨大な砂嵐が発生。
撤退するため乗組員らがMAV(火星降下機)に乗り込もうとしたその時、隊員の一人で植物学者のマーク・ワトニーに砂嵐に飛ばされたアンテナが突き刺さり、風にさらわれ姿を消した。

アンテナはマークに刺さっていたが致命傷にはなっておらず、なんとか応急処置を施し、マークは一命を取り留めた。
嵐が過ぎ去った火星の大地に独り。
そこにMAVの姿はない。


映画『オデッセイ 』予告編

科学の力で生きる

ロビンソン・クルーソー漂流記というアニメ化された作品もあったが、いわゆるサバイバルもの。
ただ一つ違うのはロビンソンクルーソーがサバイバルを行ったのが空気も水も食料もある孤島だったのに対して、この「火星の人」では砂と薄い大気以外何もない火星環境というところだろう。
マークは火星の何もない絶望的な状況の中、行ってしまった乗組員らが残していった(廃棄していった)物資を使い、ひたすら生き延びるための方法を探る。

予告編でかなり出てしまってるけれど、マークは食料を作り出し空気を作り、誰かに気づかれるために手を尽くし(通信手段も限られているので)冒険野郎マクガイバーも脱帽の生活を送る。

この過程が実に理系っぽくて、この辺がその辺に生えているものを捕まえ加工するロビンソン・クルーソー式消費サバイバルと火星のマーク・ワトニー式リサイクルサバイバルの差。

なにせ火星は不毛の地、死の大地。
テラフォーミングしていないし、ゴキブリも住んでいない。
だから使えるのはNASAが火星に送り込んだものだけ。
それをひたすらリサイクルする。

エネルギーも物資も限られているから一つも無駄にできないカツカツ生活。
仮に地球から火星へ助けに来るとしても何年もの時間がかかる。
限られた物資だけで、それだけの時間を生き延びることができるか……。


そしてネタバレというか予告編で出てしまっているけれど、マークの生存が確認され、目的がひたすら生き延びることから脱出に変わる。
すると今度はNASAも地球も一丸になって救出のために動き出す。
とはいえ火星なので助けに行くって言ってもそんなに簡単なことじゃない。
ここからが面白いわけですが……。

この原作のすべてを映像化するってわけにもいかないでしょうし、細かいディテールなんかはそれなりにいい感じに端折ってるでしょうけど。


映画が先か、小説が先か

普通だと原作を読んでから映画を~と言いたいところなんだけれども、かなり映画の評判がいいので、これに限ってはまず映画を観てから原作を読むのもかなりいいんじゃないかな、と。

なにせ作中に登場する描写や機械が今一つわかってないので、脳内で再現できない場面が多い。
予告編の映像で観て「あぁ、畑はこんな感じなのか?」「このシーンはこんな風なんだ?」とわかりやすい。
だから映画で観てから、原作のディテールや端折られた部分を確認する、という流れもかなりアリなんじゃないか、と。
ちなみにKindle版原作は、20%オフ中。


映画は2月5日から。
久々に行こうかと思っていたりしております。

www.foxmovies-jp.com


火星の人
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*1:Internet Movie Database