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ウッディ・アレンの描く人生の悲喜劇「おいしい生活」

映画

ウディ・アレン主演・監督で贈る、可笑しな中年夫婦の痛快コメディ。本人は天才だと思っている落ちこぼれ犯罪者と、口が悪い上流志向の妻が人生最後の賭けにと銀行強盗を企てる。しかし、カムフラージュに始めたクッキー屋が意外にも大繁盛してしまい…。



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おいしい生活

ウッディ・アレンは、年老いてほんといい感じになった。
しなびて小さくビッグマウスの割りに小物の理屈っぽい老人。


そんなアレンが天才的な銀行強盗計画を思いつく。
銀行の横の空き物件を借り、そこの地下から銀行に向けて穴を掘る……どこが天才的やねん、というツッコミはさておき、アレンは仲間らと出資しクッキー店を開くことに。
店ではアレンの妻が手製のクッキーを焼き、地下では仲間らとともに穴掘りの毎日。

しかし偽装の筈のクッキー店が大当たり。
テレビで紹介され、行列ができ、さらに大ヒット。
そんな最中、アレンらの穴が遂に隣に届く。
しかし穴から出てみると、そこは銀行と反対側のブティック。
落胆するアレンらの前に穴を見つけた警官が現れ……。
こんな話。

マーフィーの法則

マーフィーの法則というのが昔流行った。
“上手くいかない可能性があるとき、そのことは必ずうまくいかない”

この映画もマーフィーの法則通りアレンが望んだ銀行強盗は失敗し、その後も望んだことはやはりうまくいかない。
しかしクッキー店が大当たりしたように、本人が望んでいないことが上手くいってしまう。
そんな皮肉な人生の悲喜劇を描きたかったんだろう。

銀行強盗で大金を手に入れるはずがクッキー店で大金を稼ぎ、成金生活を満喫するはずが学が伴わずバカにされ、金があるのに夫婦生活は上手くいかず、すべてが裏目。そんな最中、妻の前に色男(ヒュー・グラント)が現れる。
金があるのに上手くいかない、金があるのに幸せになれない。
金の多寡と人生の幸福度は必ずしも一致しない。

吉本新喜劇ぐらいベタで皮肉なコメディ。
ただ最後の最後、アレンの「あぁ、なるほど!君は本当に素敵な女性だ!」と気づく演技がなんか「うわぁ」って感じ(大オチなのに演技がわざとらしいっておま……)。

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