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見たいものしか見ない心地よいセカイ

enter101.hatenablog.com
この記事の登場人物について何か書きたいことがあるわけでもない。
こういうひとに何を言っても通じない。
通じないというのは、文字通りの意味。

以下、つらつら思ったことをまとまりなく書いてみる断片(イメージ)の寄せ集め。



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1

ミニマリストが同じミニマリストの書いた本ばかりを何度も読む。
同じような中身の本を読み、同じような記事を書き、それに対し「いいですね!」「僕も読まなくちゃ」と感想が並ぶ光景を見かけることがある。
効率的に、物を減らす、持たないミニマリストにも関わらず「同じミニマリスト本を幾つも読む」行為自体が矛盾があり、おかしな行為なのだが本人らはそれに気づかない。
ここには確証バイアスが存在する。
確証バイアスとは、

仮説や信念を検証する際にそれを支持する情報ばかりを集め、反証する情報を無視または集めようとしない傾向のこと
確証バイアス - Wikipedia

とされている。
要するに人間は「見たいものだけを見る」
 
 

2

時折「見たくないものは見ない、あるいは意見に合わないものは読まない」を提唱してそれが健全である、と唱えている人を見かけるが、残念ながらその考えの行き着く先は「己にとって居心地のいい情報だけでできた世界の中」でしかない。
そんなひとには「フィルターバブル」(旧題”閉じこもるインターネット”)一読するようおすすめしたい。

フィルターバブル──インターネットが隠していること (ハヤカワ文庫NF)
イーライ・パリサー
早川書房
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グーグルなどが仕掛けていると言われる「好みに合う情報ばかり」提示するフィルターによって自身の確証バイアスを強めるための情報ばかりにハマってしまうのではないか?という疑問を呈した一冊。
文庫になったのをきっかけに電子書籍になるかと思ってたのに電子化せず、文庫で買った。
(また感想書きますが)
 
  

3

ミニマリストはミニマリストと過ごしミニマリズムについて語るのが楽しいだろうし、反対に物質主義の相手とは話が合わないだろう。享楽的に生き趣味を満喫し自堕落に非効率的に過ごす人間とは合わない。
人間は基本的に自分と一致するもの、合うものだけを求める。
反対意見や反発は受け入れない。
ミニマリストがミニマリスト本を読むのはそれが心地よいからであり、思い通りになるからだろう。
 
己の意に沿わない、理解しづらい意見を考え理解しようとするのはとても難しいし苦労が伴う。
ましてや己の考えを批判する意見を理解するなんて拷問に近しい。
人間は楽な己に近い考えだけを吸収しようとする。

 

4

本であれその趣味嗜好に消費者の志向が出るのも当然。
「読書で学ぶ」云々をブログで唱える人間に限って、紹介するもの読むものが自己啓発的やライフハック本が多いのも、そういった啓発・ライフハックを好む志向が「ブログで感想を書く」行為に昇華しやすい。
そして確証バイアスのもとで自己啓発を好む人間が自己啓発本を読んでもそれは学びではなく、単に補完にすぎない。
全く違う文化や教養に「学び」が存在するが、そんな志向を見受けることはまずない。
 
 

5

「ブログ飯」を志した人間は、ブログ飯に関する情報だけを好みブログ飯に関しての人脈を築き、ブログ飯の情報を好む。
そしてそれに反する考えはまともに考えないし受け止めようとはしない。
確証バイアスによる偏向が産む歪な構造だが本人は気付かない。
その結果


こういうグロテスクなリアクションに昇華するのだそうだ。

好き・嫌いという軸じゃないだろうが、説明する気もない。
本気で痛々しいこの人に興味がわかないので特に感想はない。
 
 

6

最近は「レンタル〇〇」と自分の時間を切り売りする人も見受ける。
アレにしろ中国の「自分の余生売ります」が2009年。
日本ならトミモトリエの時間売ります、さらにはソラノートやダダ漏れ。
人間広告なんてのもあった。
今の「レンタルって新しいぜ!」と言ってる人らは、とっくにそんなものやり尽くされてる事実を見ようとは思わないらしい。
 
 

7

1年でこうも変わるのかと正直驚きました。昔ならまだ正常に判断できたのかもしれませんね。昔は良い記事を書いていたのに、どうしてこうなってしまったんだろう。
朱に交われば赤くなる - Enter101

「朱に交わって赤くなる」のではなく「朱に交わりたくて赤くなった」輩には何を言っても無駄。
己の正しさを補填してくれる相手とだけしか交流しないコミュニケーションによる確証バイアスの真っ只中に存在するのはひたすら心地いい。
 
 

8

ちなみに前述したトミモトリエの時間売ります、さらにはソラノートやダダ漏れ。
それらがどうやって終わり、どう消えたか。
それを考えれば今の「○○レンタル」の未来も自ずと見える気がする。
10年スパンで見ればどんな自称「新しい」凡百な行為であれ時代の徒花にすぎないのがよく分かる。
 
 

9

ただ気をつけなけらばならないのは、こういう権威や実績のあるワードがハマることで「わかった」つもりになってしまうことだろう。
もしそうなれば同じく「確証バイアス」に捉われてしまう結果に。
便利すぎるワードは、思考を停止させやすい。

とまれ行動経済学が、現代でネット上の人間を読む上でこんなに役立つとは誰が予想しただろうか。
  

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