忘却探偵の長編はどうだろう? 西尾維新「掟上今日子の婚姻届」

掟上今日子の婚姻届 忘却探偵

忘却探偵・掟上今日子、「はじめて」の講演会。檀上の今日子さんに投げかけられた危うい恋の質問をきっかけに、冤罪体質の青年・隠館厄介は思わぬプロポーズを受けることとなり……。美しき忘却探偵は、呪われた結婚を阻止できるのか!?

掟上今日子シリーズの新作は、珍しく長編。
とまれ表紙のような今日子さんの結婚話ではなく。



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予想通りかと思うし、毎度毎度書いていて飽きるが西尾維新の文章は冗長。
冗長さからにじむキャラクターを楽しむからこその西尾維新の小説(維新大説か)なわけだが、今回のようにそれほど入り組んだわけではないトリック(?)を長編に用いているので冗長さが余計に際立つ。

「物語」シリーズならキャラも多く視点変更などで稼げるけれど基本的に掟上シリーズの視点人物は1人なのでともかく語り続けることになる。


物語は,いきなり講演会から開始。
どんなルートで依頼が来たか定かではないし守銭奴の今日子さんが飛びつくくらいなのでギャラはいいのだろう、などと思わせる。

さて後日、シリーズキャラであり貧乏神に取り憑かれた男 隠館厄介にインタビュー依頼がやってきて、ここから事件は思わぬ方向に...というのが導入。


仕掛け的には長編に用いるほどのネタでもない.
要は短篇用の一発ネタだと思うんだが、そこに隠館厄介の今日子さんに対するプラトニックな感情が入り混じり長編小説に変化する。
もちろん長編とはいえ今日子さんは寝てしまえばリセットされる短編向き探偵なのでその辺は活かしている。
第一部、第二部とでも言うか。

頭の中で今日子さんをガッキーに、厄介を岡田将生に置き換えて読むとちょうどいい感じかもしれない。
キャラクターを楽しむという意味では森博嗣のシリーズに近くなってきた印象。

それにしてもアレだけ組織を追っても未だに元に戻る手掛かりがつかめない名探偵コナンと同じく、今日子さんが記憶を失った核心にもなかなか触れないねぇ...。

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