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ミステリ愛あふれるマニアのための“読者への挑戦状” 法月綸太郎「挑戦者たち」

ミステリ 読書

挑戦者たち

賢明すぎる読者諸君に告ぐ――これは伝説のミステリ奇書である。こんな本、ありか!? パロディありクイズあり迷路あり。レーモン・クノーに触発されて、古今東西の名作のエッセンスに彩られたミステリ万華鏡。ブッキッシュで過剰な仕掛けと洒脱な文体遊戯でマニア悶絶。「さて、この本の面白さが諸君にわかるかな――」。博覧強記のミステリ作家が放つ、これが究極の「読者への挑戦状」だ!



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フランスの小説家レーモン・クノーが書いた「文体練習」という作品がある。
バスの中で揉め事が起き、その2時間後揉め事を起こした若者をもう一度見かけた、という単純なエピソードを99通りの書き方で表現した有名な作品。
第三者の視点、当事者の視点、簡潔に、執拗に、詩のように。
「文体練習」を読めば、ひとつの状況を表現する方法は様々あり、文体も様々あるのがよくわかる。

文体練習
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法月氏の新刊「挑戦者たち」は推理小説でお馴染みの「読者への挑戦」だけをひたすら、さまざまな形式で書いた一冊。
なので推理も驚愕のトリックもない。

「○○氏を殺したのが果たして誰なのか?アナタにはわかりますか?!」

と問われても○○氏が死んだことすらこの一行を読むまでは知らないのだし推理できるわけもなく。
テストに文章問題というのがあるけれど、あの本文がなく問だけがあると考えていただければいい。

Q.次郎君はリンゴをいくつ買ったでしょう?

内容からしてとても読者を選ぶ、誰しもが読んで楽しめる作品ではない。
言ってみればミステリが好きでミステリ愛が試される試金石なのかもしれない。
ミステリ好きのためのスラップスティック・コメディ。
そういった一冊。



由紀恵「このまえ変な本読んだんだけどぉ~」
明雄 「……ちょっと待ってゼニガメ出てきた……」
由紀恵「ポケモンもう飽きたし。でね、なんか読者への挑戦状ってあるじゃん?古畑任三郎みたいなやつ。。アレばっかり延々書いてある本なんだけどさ―。どこからお話が始まるのか、由紀恵勘違いしちゃって―。ちょっと聞いてる―?」
明雄 「……あ、ちょっと待って。卵が孵るから」
由紀恵「ポケモンはもういいよー。でね、最後まで読んでも全然殺人事件とか起こんないの。変でしょ~?ねぇ??」
明雄 「……何だよ。ズバットかよ。レーダーにカビゴン出てるから行ってくるわ」
由紀恵「も~!」



いちねんよんくみ てらだゆうき

ぼくわ、のりずきりんたろうというひとの挑戦者たちという本をよみました。
すいりしょうせつには読者へのちょうせんというのがあって、それをいっぱいあつめたみたいな本でした。
ぼくわ、すいりしょうせつという本をよんだことがないのであまりよくわかりませんでした。
でもいっぱい、いろんな書きかたをしているのでとってもおもしろかったです。
いちばんおもしろかったのわ、いっぱいビックリマークがついている挑戦状で、まるでジョジョのきみょうなぼうけんみたいになっていてかっこいいとおもいました。
ぼくも、かっこいい書きかたとか、いろんな書きかたができたらいいのになとおもいました。



えー、お足元悪いなか一杯のおはこびでございまして、ありがたく御礼を申し上げます。
あいかわらず、バカバカしいことを申し上げてお暇を頂戴をいたします。
えー、私は学がないもんですから堅苦しい本は抵抗がありまして―、やっぱりこう人が死んだりしましてですね、なんか被害者が床に血かなんかで書き残したりするような推理小説言うのをよく読むんですが、あぁ言う被害者が最後に書き残すのは大概犯人の名前やのぉて、なんかようわからん謎のメッセージっちゅーやつなんですな。
私が犯人やったら自分の名前でなくても「何や書いとるから消しとくか」ってなもんで消すと思うんですが、あぁ言う犯人は見逃すんですな。
で、私なんかは学がないもんですから、なんやわからんまま読んでいくもんで、途中で「読者への挑戦」とかいうのんが挟まれて「読者のあなたにはわかるだろうか?!」とか言われてもわかるわけあれへんがな!ってツッコんだりしながら読んだりするんですが……あー、和尚さん和尚さん大変ですがな!……どないしたんや、朝から騒々しい。仏さんの前で騒ぐんやないがな……

挑戦者たち
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