「医療用大麻合法化」を言いながら嗜好用の大麻所持で逮捕されたのに

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ここ数日、大麻に関する話題が多く、幾つも記事が書かれてる。

きっかけは高樹沙耶大麻所持容疑での逮捕。報道では、所持していた大麻の中には幻覚作用の強い花の部分もあり、パイプも押収されたと聞く。

最後あたりの詳細情報は、警察が「高樹沙耶は快楽のために使っていたんだ!」という印象にしようと流した恣意的な匂いがするのであまり注視しないほうがいいかもしれないが、ただ大麻所持が非合法であることを理解した上で、医療用でもなく所持していたことは事実だろうし、所持していた量もかなり多い。

こうなると「大麻は依存性も低い」という辺りに疑問符が浮かんでしまうが?



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医療用大麻

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この逮捕に応じたように幾つかの大麻合法化の記事が書かれた。

どうにも解せないのは合法化を叫んでいる人らの記事の中で、医療用と嗜好用との境目が曖昧であったり、また今回の事件の「医療用大麻の合法化を叫ぶ高樹沙耶が嗜好用大麻の所持で捕まった」ということをスルーして語っているところじゃないだろうか。
もし事件を正しく捉えている上で大麻合法化を考えるなら今回の事件では口をつぐんでスルーするのが正しい。
なにせ今回の事件では
高樹沙耶って医療用って言いながら結局依存だったんじゃね?」
などと言われかねない状況しか見えない。



大麻合法化についてだが、多くの人が、まず「医療用」「医療用」という。

「オレも楽しみたいから大麻を合法化しよう!」なんて意見には何の説得力もなく、経験したことのある人間しか言わないだろうから、そう思っていてもそうは言いづらいのかもしれない。
だから「医療用」を掲げ叫ぶ。

もちろんその先には嗜好用を見据えているだろうが。


しかもまともなエビデンスがないにも関わらず医療用大麻は必要だという。
以下に一部引用してみよう。

 医療大麻の効果を裏付けるエビデンスの質にはばらつきがあることが、6月23日/30日付誌(JAMA)に掲載された論文で明らかになった。
(中略)
研究班は、「カンナビノイドの効果を確認するにはより大規模で信頼性の高い無作為化臨床試験が必要」と結論している。

 この結果について、AAFPのマリファナの医療使用方針を著したAshok Kumar氏は、「本研究は患者にマリファナやカンナビノイドを推奨すべきかの判断材料を示す研究が実質ないことを周知する上で有用だ。これらの薬物はエビデンスに基づく医療では治療効果を期待できない場合に限って推奨すべきである」とコメントしている。
医療大麻、効果は未定【米国家庭医学会】|米国学会短信|医療情報サイト m3.com

FDAは天然の大麻およびその成分を含むどのような製品も承認していません。
これは、病気への有効性や安全性が確かめられた製品は存在しないと言うことを意味しています。

今後、医療大麻の有効性や安全性を吟味するための、適切な臨床試験が行われなければなりません。
【医療大麻】「海外では当たり前」というのは本当か?(市川衛) - 個人 - Yahoo!ニュース

どうにも医療用大麻が合法な国に関しても、まだエビデンスが必要という声が強いように思える。
合法ではあるがまだ試験中と言った感じだろうか。

こんな状況で「日本でも医療用大麻の合法化を!」と叫ぶのはやはり時期尚早に感じるし、もし医療用大麻の合法化を叫ぶのであればまずはその有用性をキチンと判断できる医療関係者であるべきではないのかなと思うのだが?

医療用大麻が合法化すればそれを判断するのも利用を決定するのもまず医師や薬剤師などの医療関係者。
それ以外の人間がどこのものともわからないデータを持ち出し、まるで万能薬のごとく持ち上げ「医療用大麻は合法化するべきである」と唱えるのはさすがに眉に唾を塗るしかない。

拳銃と権利と

たしかに欧米などでは大麻の合法化が進んでいたりもする。
しかしそんな国では同時に深刻なドラッグ禍に見舞われていたり、それを収益にする組織がある。

そして拳銃の所持も認められていたりする。

拳銃の所持が認められている国というのは「自分の身を自分で守るために」という名目で自衛のための武器を法的に容認している。それは国の成り立ち、歴史からしても必要な流れ。日本とは異なる。

日本は銃器に対して規制があり、所持も許可されない。
それは現在の犯罪率を見ればやはり正しいと判断せざるを得ない。

銃器の所持が許されている国はそれで自身の身を守ることも出来るがそれを悪用する犯罪もあるし、事故も起きる。
そういう国で大麻を自由化してもそれは拳銃と同じで自身の権利と自由で行えばいい。
その国にはその国の事情があるし、それは他の国でも同じだなんて言えるわけがない。

「海外で進んでいるから日本もそうするべきだ!」
「海外では許されているのにどうして日本ではダメなのか?」

それを叫ぶ人は海外のいいところだけを言い、なぜダメなところは無視するんだろう?
日本より海外の方が自由で、海外が優れているところもあれば違う部分もある。


仮に医療用として大麻が代替えの効かない最適で素晴らしい薬物になりえるなら、日本の医療関係者は医療用大麻合法化論者よりも圧倒的にあたまがわるいんだろう。

そんなこともわからないなんて。

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