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先の展開がまったく読めない名作エンタメ小説まとめ

中島らも『ガダラの豚』全3巻セット (集英社文庫)

中島らもガダラの豚」という作品がある。
昔はハードカバー一冊だったけれど、今は文庫で三冊に分冊されている。
第一部は現実寄りの内容で冒険譚が描かれるが二巻で急展開を魅せる。
そして三巻では「今度は戦争だ」とばかりにエンタメ全開の展開に振り切れる。
一巻目からは予想もできない急展開に次ぐ急展開。
中島らも作品の中で最もエンターテイメントな一作なのだけれど、こういう「先が読めない展開」をする作品は結構多い。

ということで今回は「先が読めない急展開が魅力の作品」を幾つか。



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黒い仏/殊能将之

黒い仏 探偵石動シリーズ (講談社文庫)

殊能将之作品の中でもかなりの異色作(殊能作品はどれも異色だが)。
正直コレがミステリ的にアリかナシかと言われると微妙なところだが、タイトルのダブルミーニングも含め展開の予想できなさはすごい。

黒い仏」の展開に慣らされると「キマイラの新しい城」で○○ー○ル○ャン○○ンが出てきても全く驚かなくなる。
そりゃあ○○ク○○トが出てくるんだから○○○ックくらい出るよねー。と。
 

キマイラの新しい城 (講談社文庫)
講談社 (2013-07-12)
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セルフクラフトワールド/芝村裕吏

セルフ・クラフト・ワールド 1 (ハヤカワ文庫JA)
大規模多人数同時参加型オンラインRPGMMORPG)を舞台にAIと恋に落ちるプレイヤーの物語。
一巻ではそんなセルフクラフトワールドの生態系を調査する主人公。
遺伝的アルゴリズムを取り入れたオンラインRPGなのねー、と思ってたら二巻でとてつもない急展開。
そこから先は想像を絶する。

過去作「この空のまもり」や「富士学校まめたん研究分室」に登場するまめたんも絡んでくる辺り、同じ世界線に存在するらしいハヤカワ発芝村作品の総括的内容。
時系列的には一番未来に位置する。
まさかゲームがここまでの規模になるとは……。

芝村氏の過去作を読まなくてもわかるけれど、ARタグをめぐる「この空のまもり」と自立型戦車開発話「まめたん」の次にセルフ〜を読むとまめたんがなんなのかとか架空防衛軍だとかの世界観も理解できるので読んでおくとさらに面白いかもしれない。
 

この空のまもり (ハヤカワ文庫JA)
芝村 裕吏
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富士学校まめたん研究分室 (ハヤカワ文庫JA)
芝村 裕吏
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天冥の標/小川一水

天冥の標 Ⅰ メニー・メニー・シープ (上)
遂に再来年完結の本作。

序盤、移民星メニーメニーシープを舞台に圧政を強いられた民衆が政府に立ち向かう未来の世界が描かれる。
あれ?SFアクションなのかこれは?
いや、エルフみたいに中性的な種族も出てくる、これはファンタジー??

しかし三巻に突入し、舞台は現代。
パンデミックを引き起こすウイルスとの戦いが描かれる。
当時読んでいて
「これ?ここから一体何がどうなるんだろう???」
と思っていたら、物語は地球を離れ宇宙規模に広がり、さらには人類を離れ、一転二転三転。
まさかここまで壮大な展開になるとは……。

そして発売したばかりの最新刊「天冥の標Ⅸ PART2 ヒトであるヒトとないヒトと」では人類の命運を決するような壮大な展開。
敵味方入り乱れ、役者は整い、舞台は荒れ、風雲急を告げる。

足掛け七年かけて描かれた「ひたすら争い続け殺し合う人類の系譜」もついに次巻で完結。
一緒に完結を迎えるために是非読みましょう。
二年あるから間に合う。

今から読む方は是非紙の本でどうぞ。
電子書籍は半月ほど発刊が遅く、フラストレーションが溜まるので。


以上、天冥~をオススメしたくて書いた記事でした。


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