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LINEBLOGのチープな書き手とはてなブログのディープな書き手

はてなブログ Perfect GuideBook

lineblog.me
一般に開放されたLINE BLOGがすごいぞ!というけんすう氏の記事。
んー、どうでしょうね。



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ブログ

ひと昔前。

無数のテキストサイトが乱立する中、ブログサービスが開始されいわゆる「一般人がHTMLの知識がなくても簡単にウェブに文章を書ける」時代が始まった。
自分も昔はLivedoorブログで書いてたんですが、あの頃は1日で数十アクセスしかないような状況。

今と違いSNSがないから、拡散されたり横のつながりがほとんどない。
そういう中、mixiのようにコミュがあり、知り合い同士でお互いの記事を読み合うような(あしあとで誰が読んだかもわかる)プラットフォーム+導線のようなプラットフォームは自然と人気が出たんだろう。

ところがそんな中、ブログに革新的な事が起きる。
それが、いわゆるアフィリエイトの始まり。

2003年のグーグルアドセンスでブログに一気に広まった広告収入という収益方法は、これまでのブログ文化を無収益のテキストサイト時代から収益狙いのプロブロガー時代へとパラダイムを移動させた。
2ちゃんねるまとめ、NAVERなどまとめサイトバイラルメディアの乱立。

hatena

はてなダイアリーが特殊だったのは、はてなブログなど他サービスとの連携の親密さにあった。
ダイアリーを読み、ブックマークをする。
はてな民と呼ばれるコテハンコミュニティが形成され、喧々諤々と手斧が投げられるようになった。

そしてはてなもブログサービスを始める。
はてなブログが始まったのは2011年。

自分がはてなブログを始めたのも、たまたまタイミング的にブログをやろうとしたときにはてなブログが始まったからだった。
時代はアフィリエイトiPhoneアプリ系ブログ乱立の時代。
毎週書かれる神アプリ神アプリ神アプリ。

ブログセミナーが行われ、ブロガー同士の交流が活発に行われてた。
mixi以前にやってたブログの時代とはすっかり世界が変わったのはやはりアフィリエイトの……つまり「金」の影響だったろう。


mixiはコミュとユーザーの交流がキモであり、動線とコンテンツがひとつの閉鎖的サービスとして成立してた。
しかし排他的であったからこそユーザーは限られ、共有されないから外からの新規流入が難しい。
新しく始まったSNSとの導線が確保できないからサービスとして衰退するのは必然だし、重い腰を上げて外に向けて開放したが既に遅かった。

はてなのキモは、はてなブックマークとの連携にこそある。
手斧を持ったはてブの住人は運動と瞑想をしつつ火をつける可燃性の高い獲物をいつも探してる。

はてブで共有すれば始めたばかりのブログでもそれなりにアクセスを確保できる。
記事の中身は関係ない。
ネットでのコミュニケーション能力やキャラクター作りことが重要。

似たようなブログを書く管理人同士でブックマークを付け合えば自然とブックマークは安定して増える。
四人や五人でブックマークを付け合えば「ブックマーク互助会」と呼ばれるだろうが、仮に数十人数百人で付け合うコミュニティが作られればそれは互助会と呼ばれるのか?

それなりにアクセスを確保できるということは、今ではそれなりの収益を得られるのとイコール。
だからはてなブログアフィリエイト目当てのブログが増えたのも必然的な流れ。
お小遣いが稼ぎたいブログの管理人にとってソーシャルブックマークの品位なんてどうでもいい。

今やはてなでブログを始める動機の多くはお小遣い稼ぎなんじゃないだろうか。
noteのような安価なコンテンツ販売プラットフォームにアフィリエイターが群がるのも今っぽい。


LINE LIVEの成功体験

で、LINE BLOGの話に戻りますが、

まず、LINE BLOGがやっていることは、livedoorアメブロがやっていた「芸能人にブログを書いてもらって、読み手を増やす」という戦略なんですけど、これって要は営業力勝負なんですね。いってしまえば、アメブロよりも条件をよくすれば芸能人は移ってもらえるわけです。
(中略)
この時のために、芸能人を2000人近く集めていたのではないか。つまり、すでにおもしろいコンテンツを投稿する人が2000人もいる状態で、かつ一般開放をすることで、ネットワーク化もすすめようとしている。
これは恐ろしいことです。

この芸能人で読み手を増やしたりするプラットフォーム戦略を見てけんすう氏が「これはすごい」と感じたらしいんだけど、こういう展開ってLINEは前にもやってるんですよね。
LINE LIVEの話なんですが。

markezine.jp

「LINE LIVE」は、8月10日に一般ユーザーへライブ配信機能を開放後、8月14日から20日の7日間でのウィークリーアクティブユーザー620万人を突破。さらに、8月のマンスリーアクティブユーザーは1,900万人を突破した。

LINELIVEってのは、一昔前のUSTREAMみたいに芸能人がテレビなどのメディアを介することなく直接コンテンツを送れるという近い距離感がウリで最初芸能人だけでやってた動画配信サービス。
ライブ会場からの生中継やお昼にはレギュラープログラム「さしめし」で芸能人二人(組)がランチをシながらトークするなんてユルい放送をもしてる。

同時期に始まった「AbemaTV」がオリジナルコンテンツを並列で流しCATVに成り代わりそうな構造なのに対し、シンプルなタイムラインに視聴ランキングを取り込んだ動画配信はニコニコにも近い感覚がある(リアルタイムのコメントを書き込んだり見ることも出来る)。

そんなLINE LIVEが一般に開放され、いわゆる生主のような存在がランクインし芸能人の番組と一般人の番組が並列に並ぶようになった。
乃木坂やももクロ、しゃちほこなどと一般人の動画配信が並ぶ。

これがけんすう氏の言うような

この時のために、芸能人を2000人近く集めていたのではないか。つまり、すでにおもしろいコンテンツを投稿する人が2000人もいる状態で、かつ一般開放をすることで、ネットワーク化もすすめようとしている

これだと思うんですよね。

だからLINEとしてはLINE LIVEの成功体験をLINEBLOGなぞろうとしてるように見える。
別に目新しいやり口ではなくって、以前にやってうまくいったからこっちでも……という風に見えるんですがね。
スマフォからの投稿なんて辺りも同じ、SEO的な流入でないという辺りも同じ。

はてなブログとLIVEブログとLIVEDOORブログと

はてなでこういったプラットフォームに対して眉唾な意見が多いのは、いわゆるケータイサイトのようなレイヤーに生きる書き手を取り込もうとするLINEの動きははてなのようなレイヤーとは混ざり合っていないからではないかな、と。

ただ、けんすう氏の言うような「すごさ」はあまり感じない。
記事の何処かに「PR」と書いていないか?と探してしまったくらい。

LINE BLOGが隆盛を極めたとしてもはてなでダラダラ書くようなひとはLINE BLOGに魅力を感じるわけではない。
(プラットフォームとしてのはてなは斜陽。しかしLINEやLIVEDOORブログが成り代われそうにない)

はてなブログからLIVEDOORブログへの引き抜き工作も行われてますが、いわゆるはてなっぽいひとに一切声掛けしてない辺りが今のLIVEDOORが目指す形なんだろうと考えると面白い(主婦系ブログとかアフィっぽいブログに引き抜き声掛けが多い模様ですが)し、いわゆる旧来的なはてなっぽい書き手は、そういった誘いにも乗りづらいかもしれない。
どれだけはてブアフィリエイトに毒されようが、やはりはてなのように濃い書き手が集まるプラットフォームは他にはなかなか見受けられない。
まぁ、ずいぶんと薄まりましたがね……。

このネットワーク化がうまくいけば、芸能人たちも、より読者を増やすために、さらにLINE BLOGに集まってくるでしょうし、そうすると中堅の書き手もLINE BLOGに集まってきます。そのうち、メディアも参加してくるでしょう。LINE BLOGに参加しないと、読んでくれる人の数が少なくなる・・・というところまで来れば、日本のネットメディアを制したも同然です。

んー、でもLINE BLOGはあくまでもスマフォからのアクセスと更新に特化しているのだからやはり「読ませたい」と望むような書き手には未熟なプラットフォームだと思うんだよなー。
長文と短文の間のニッチでライトな(チープな)書き手を受け入れるプラットフォームとしてはいいんだろうが。

しかしLIVEDOORブログがそういうLINEブログからこぼれた書き手を受け入れるだけのプラットフォームか?というとそうでもないと感じる。
旧来的なLIVEDOORブログと新しいLINEブログとは補完関係にない。
nikkan-spa.jp

認知度はまだまだ広がっていないLINEブログ。しかし、先述したように、これから有名になりつつある雑誌モデルや俳優の中にはLINEブログでブログをスタートさせているケースが多い。今後、プラットフォームとして機能しているLINEアプリとの連携が強まれば、ブログへの導線が太くなることは大いに考えられる。

 2016年は芸能人のブロガーの地図が大きく塗り替わる年になるかもしれない。サイバーエージェントが入る渋谷マークシティから、LINEが入る渋谷ヒカリエへは歩いてわずか5分程度。この距離を、ドル箱となるタレントが続々移動しているとすれば、このままサイバーエージェントも黙ってはいないだろう。

ようやくコンテンツプラットフォームの企業が本格的に資金を投入し始め、客寄せパンダの獲得にあくせくし始めた。
プラットフォームは、資金力勝負とかコンテンツ勝負とかいう時代に突入するのかもしれない。
一般人からすれば企業の論理なんざアホらしいし、関係がない。
おもしろものが読めるならなんだっていいですが。


スマフォというのは消費のための端末。
だからこそツイッターのようなフローなプラットフォームと相性が良かった。

ところがブログというのはどこまでもストック型のコンテンツ。
スマフォで書いてSNSで共有されてしまうならたしかにどこでも同じ。

でもどこでも同じなら使い慣れたSNSのほうがいい。
ツイッターなど短文ではなく、フェイスブックなど実名でもなく、あえてLINEBLOGで書きたいというマネタイズを望まない“チープな書き手”を確保するLINEBLOGが成功するんだかわからないが、結局ブログ本やタレント化していくならなんかどこもかしこも結局そういう装置としてしか機能してないんだな―、などと辟易してしまうし、とはいえLINELIVEでどれだけ天下を取ってもYOUTUBERやニコ生のようにはなりきれない感じがなんとも。

まぁ、なんでもかんでもLINEばかりが一人勝ちするのは面白くないのではてなは頑張って欲しい。
はてなにディープな書き手が増えれば面白いプラットフォームになり得るのに。
お小遣い欲しいだけのライトな書き手が多いからなぁ……。

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