読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ハッカーと第四種接近遭遇 映画「シグナル」

映画

MITに通うニックをジョナは大学のPCにハッキングしてきた“ノーマッド”と言う謎のハッカーの正体を追うため、ニックのガールフレンドのヘイリーを連れネバダに向かう。居場所を突き止めたもののそこは廃墟だった。中を捜索するニックとジョナだったが、ヘイリーの叫び声とともに何者かに吹き飛ばされのを目撃する。気が付くと彼らもまた政府の隔離施設に監禁されており、やがて自分たちの体の異変に気づくのであった

急展開すぎる内容と投げっぱなしのエンディングに賛否割れそうなB級映画。



【スポンサーリンク】



かつては陸上の花形だった選手だった主人公ニックは足を負傷し今や杖なしでは歩けない。
ニックは不自由になった自分から距離を置くようガールフレンドのヘイリーに告げる。

一方、謎のハッカーNOMADはニックと友人ジョナを煽り焚き付ける。
二人はIPアドレスからNOMADの居場所を特定。
ヘイリーを送る途中、NOMADのアジトに立ち寄ることにする。
車にヘイリーを残し、廃墟のような建物に入っていく二人。
しかしヘイリーが襲われ、戻った二人も同じように。

ここで暗転。
ここから展開が一気に変化。

気づくとニックはどこかの病院か研究所と思しき施設にいる。
防護服に身を包んだデーモン(ローレンス・フィッシュバーン)と名乗る男がニックの前に現れ、「異星人と接触し汚染された」と告げる。
ヘイリーはベッドで昏睡状態。
ジョナと会うこともできない。
施設に監禁されたニックはヘイリーらを連れ逃げ出そうとするが車椅子では脱出出来ない。

設定は面白いのに低予算と短期間の撮影でかなり大雑把に仕上がった印象の一作。
かなりヒマならどうぞ、と言った感じ。
 
 

謎解き(以下、ネタバレ)

謎解きと言うほどではないけれど。

NOMADと名乗っていたハッカーはローレンス・フィッシュバーン演じるデーモン。
これは作中でも描かれてる。
NOMADは宇宙人そのもの、もしくは宇宙人の作り出したロボット。

NOMADのアジトを急襲した夜、ニックらは宇宙人に拉致され、宇宙船内に擬似的に作られた「地上」の施設に収容される。
前半は地上、後半は宇宙船内の話。

逃走中、ニックとヘイリーが自分たちの現在位置を探そうと地図を見るシーンでの会話。

ニック 「そんなはずない。この道を来た」
ヘイリー「通った渓谷じゃない?」
ニック 「ならあの町はここのはず」

つまり再現された宇宙船内の地形と地図は異なっている=地上ではない、ということが示されてる。

さらにジェームズ。
ローレンス・フィッシュバーンに銃を向ける汚いおっさん。
彼は「ここは母親の家で兄貴があの部屋に寝て、あっちに猫がいて」などと説明するが、あの家には彼以外誰もいない。
ジェームズもニックたちと同じく実験生物として宇宙船に連れてこられた人間。

ミラベル。
一瞬、デーモンと同じロボットのようなものかと思ったが(急にセリフがスクラッチするので)、気が触れた老女もまた同じ犠牲者と考えるとしっくりくる。
ジェームズもミラベルも、異様な環境の中で精神に異常をきたした。
だからニックたちのように精神に以上をきたさずそれでいて技術と融合しつつあるモルモットが希少だということなんだろう。

B級の限界

難点を言うなら「宇宙人のスーパーテクノロジー」の割に単純な物理パワーってところ。
義手を移植されたジョナは義手パワーで小規模地震を起こせるがそんだけ。
ニックの義足もマッハで走れるが、それだけ。
仮にも未知のスーパーテクノロジーなら空間ごと歪める義手とか、マッハを超えて高速を超えて時間を巻き戻せる義足とか……。

なのでニックが鉄男ばりの暴走を始めたときには「鏡を割るようなエフェクト→時間と空間の壁を突破した?!」と思ったのに物理的に突破しただけ。
ローレンス・フィッシュバーンの頭部もヘルメット外すとむき出しなんだけど、アレにしろ頭部作るほうが技術的に簡単なはずですが。見た目のわかり易さをとったんだろうけどチープに仕上がってしまった。

もう一度繰り返しますが、設定は面白いのに低予算と短期間の撮影でかなり大雑把に仕上がった印象の一作。
かなりヒマならどうぞ、と言った感じ。02

シグナル(字幕版)
シグナル(字幕版)
posted with amazlet at 17.01.05
(2015-10-04)
売り上げランキング: 25,013