くりぃむしちゅー有田という天才芸人について

クイック・ジャパン (Vol.55)

人格に問題のある元芸人の話題でネットが無意味に盛り上がってる。
だったら、きちんとした芸人について書くほうがよほど有意義。

テレビで見かける割にそれほど語られることのないくりぃむしちゅー有田。
折り紙つきの天才芸人だが、その天才ぶりが伝わりづらいのが難点。
そんな有田哲平について。



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ボケ・ツッコミ両刀使い

たとえばダウンタウンはツッコミ浜田が司会が多く、進行や回しも上手い。
松本はあまり進行には向いていない。
松本一人の場合はアナウンサーやナレーション、千原ジュニアなど後輩芸人が進行を担当する番組が多い。

有田は、ボケ担当だが、冠番組「くりぃむナンチャラ」では司会が多い。
定番企画となった「ミニスカート陸上(芸人がミニスカートを履き、カメラにパンチラしないよう陸上競技に挑む)」でも有田は司会、上田がミニスカートを履いて走り幅跳びや逆上がりをする。
ちなみにこの「ミニスカート陸上」企画、オッサンのパンチラをひたすら見続け、見えると面白いという倒錯さが奇妙な感覚を生むので一度見ていただきたい(オッサンのスカート姿というかなり汚い絵面が山盛りですが)。

この番組の多くで、上田はなにも知らされておらず趣旨説明も有田が担当。
有田は「笑われる」のではなく「笑わせたい」ので身体を使ったボケ競技は何故か上田が担当する不思議な関係。


一人で出演中の「全力!脱力タイムズ」も有田は司会のポジション。
ただ純粋な司会ではなく、コメンテーターやVTRなどボケ進行を行いつつ、司会もするスタンス。
テレ東深夜でネプチューン堀内健と出演していた「アリケン」でもホリケンがボケになり有田は基本的に回し・進行側。
ツッコミが期待できない場面で前に出てボケるタイプでないのがわかる。

来週のゲストは、ロンブー淳。
番組との相性がよさそうなツッコミなので期待してる(ナイツ土屋はちょっと弱いんだよなー)。


基本的に邪悪なお兄さん時代から、有田は前に出てボケたいタイプではない。
大勢の芸人がいると前に出ない。
今田やさんま、釣瓶はひたすら前に出るハングリーさがある。

「くりぃむクイズ ミラクル9」「世界一受けたい授業」のように上田が司会にいると有田に振る。
きれいなパスだからボケも決まる。
お笑い以外のタレントが多い番組の中でキチンとボケを決められ、かつクイズも企画もきちんと盛り上げられるキャストとして希少な存在。これがノブコブ吉村だとなんだかんだ上田が処理する場面が多くなる。


レギュラー「しゃべくり007」では、くりぃむ以外に馴染みのネプチューン、チュートリアルがいるため、有田はリラックスしてのびのびボケに回れる。
上田もここぞという場面では有田に振るので、有田のヒット率が非常に高いのも面白い。

深夜番組

くりぃむの番組は企画先行が多く、深夜でこそ生きる。
なのに深夜でヒット→ゴールデンに移動し爆死というパターンが多い。

「くりぃむしちゅーのたりらリラ~ン」では、「よくあるベタなシチュエーション」をドラマ仕立てにして展開をクイズにするという企画がヒット。
今はタイトルが変わったが「くりぃむナントカ」で行った「長渕ファン王決定戦」や「芸能界ビンカン選手権」が一部のお笑い好きの間でヒットし、クイックジャパンの特集「『くりぃむナントカ』が今ここにある理由」にもなった。

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ラジオや深夜番組で本領を発揮し、ゴールデンでも器用にこなすことができる。
深夜ではマイナーなお笑いクイズを行い、ゴールデンでは普通のタレントに混じって番組を盛り上げる。
この器用さが、くりぃむを使いたくなる理由だろう。

ちなみに同じく改名したさまぁ~ずも、深夜とゴールデンで器用にスタンスを使い分けるのも面白い(特に深夜だと三村の下ネタが暴走気味になる)。
 
 

『有田と週刊プロレスと』が今ここにある理由

アマゾンのオリジナルコンテンツとして始まった「有田と週刊プロレスと」
この番組では有田が毎週、過去の週刊プロレス一冊を取り挙げ、記事になっているその時代のプロレスをひたすら語るという趣旨。

有田のプロレス好きは有名。
あまりゲスト出演しない有田がアメトーークのプロレス芸人にも登場したことがあるし、レギュラーのラジオでもひたすらプロレスを語るプロレストーク回があったりしたのは懐かしい。

アマゾンプライムで視聴できる「有田と週刊プロレスと」ではボケない有田がプロレスに疎いゲストに対してプロレスを語る。
それが面白い。
これは「面白いと感じている人が面白いことを語るのは面白い」という好循環の典型。Uインターvs新日、FMW、新日のブシロード体制、ケリー・オメガ、前田vsアンドレなどなど、なんの資料もなく有田が当時の記憶だけで、プロレス事情を解説してみせる。
この番組でわかる有田の記憶力と話の構成力。
最初からキチンと組み立て、系統立てて説明するのが好きだというのがわかる(だから新日の猪木と全日の馬場の解説から始まる)。
いまさら言うまでもないだろうが、くりぃむの元ラジオリスナーなら絶対見ておいたほうがいい番組。

評価

ずっと上田とレギュラーをやっている古坂大魔王やマツコ・デラックスなど。
くりぃむというコンビは才能ある人物を舞台に上げることにもセンスがある。

有田は、お笑いに関して真面目に向き合う天才だが、露骨に匂わせることなく、番組を盛り上げ立ち回る。
前に出て率先して笑わせるタイプではないから、どうしても評価が下がってしまう。

一度はIPPONグランプリに出て実力を見せつけて欲しいが……出ないだろうなぁ。


アンタ山崎といつも一緒にいた有田。
山崎が結婚してどうなるかと思ったら後追いで結婚。
ほんとよかった。

あったかくして寝ろよ~。
僕から以上!

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