人種と性と自由に関する6つの物語 映画「クラウドアトラス」


映画『クラウド アトラス』予告編第2弾

舞台は、19世紀から24世紀。過去・現在・未来にまたがる500年の間、6つの時代と場所で、6つの人生を生きる男がいた。始まりは悪人だが、様々な数奇な経験を経て、やがて世界を救う偉大な人物へと魂が成長していく…。それぞれのエピソードが、一見アトランダムな流れに見えて、実は後に一つに繋がる圧倒的なストーリー。『マトリックス』3部作のウォシャウスキー姉弟監督が贈る新感覚SF超大作!!R-15

これは面白いが、敷居は高そうな作品。
「マトリックス」ウォシャウスキー姉弟監督作品。



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Netflixでウォシャウスキー姉弟が撮影したオリジナルドラマに「センス8」という作品がある。
複数の人物が超感覚によって感応し合い繋がり合うという内容。

このクラウドアトラスは、そんな「センス8」につながる原型が見える。

未来の韓国、さらに未来、過去、さらに過去。
複数の時間で流れる軸の物語を分断してつなぎ合わせ一本に仕立てる。
「パルプ・フィクション」なんかで見られるようなやりかだが、ここでポイントになるのは「生まれ変わり」
ひとはひとつの時間だけを生きるがその魂は不滅であり、だから生まれ変わる。

そんな思想が根本にあるから同じ役者が違う時間軸で別の役を演じる。
どれも人種差別・性的差別に抗い、自由を求めるために戦う物語。
これはドラマ「センス8」でもセクシャルマイノリティが多く登場したことにも通じている。
なにせ監督自身が性転換しているし…。

同じ役者を別物語で描きつつ、別人として出演させることにこだわりすぎたせいで特殊メイクで演技したりする辺り、そこまでしなくても同じ役者がそのままの姿で登場してもよかったのではないか?と思ったりしたが、観客の混乱を考えると特殊メイクによる視覚的わかり易さを優先させたんだろう。
ただ「マトリックス」のように現実と虚構(メタ)の二軸ではなくて、6つの時間軸を並べ替え、ザッピングして描くやり方は観客に対してある程度の理解力を強いるので「マトリックス」のように受け入れられるのは難しい。
ややこしくても、わかると面白いんですがね。

クラウド アトラス (字幕版)
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