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名作になりそこねた法廷ミステリー 映画「依頼人」

途中まではリチャード・ギア&エドワード・ノートン「真実の行方」を連想させる本格派法廷ミステリー。
ただ最後の最後のあの展開は果たしてどうだったのかな?と。


妻殺しの容疑者としてチャン・ヒョク演じる男が捕まる。
部屋には、大量の血痕があるが死体がない。
ハ・ジョンウ演じる弁護士は男の無実を晴らそうと東奔西走するが、検察は事件の裏に何かを隠しているらしく証拠の隠滅を図ろうとする……。



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何処かで見たことのあるそれなりの実力派キャストばかり。
演技的には問題ない。
「チェイサー」でひたすら逃げ回ってたハ・ジョンウが今回は、やり手弁護士役。
意外と地味っぽいのは、なんだろ……。

メインになる死体のない事件もなかなか面白い。
チャン・ヒョクは、エドワード・ノートンほどではないけれど容疑者役を演じきってる。

ただ風呂敷を広げ過ぎというか、回収しきれない伏線がある割には、それを回収しないままに最後の展開へと行ってしまう辺りがなんともモヤモヤ。
なにせ警察が捜査を全然やってないんですよ、これ。
いきなり逮捕して、物証がないけど状況証拠で、ろくな聞き込みもしないまま検察が証拠品を抑えまくって開示もしない。
誰のためにやってんだ、これは……。

結局、蓋を開けてみると検察と警察のやり方がまずかったわけで、あんな組織ぐるみでごちゃごちゃやらんでも、キチンとしてればこんな変な展開にならず、それなりの物証あげられたんじゃねぇかと。
これじゃあ警察が余計な被害者生んでるだけだものなー(まぁ、だからこそゴニョゴニョしてしまったんだろうが、だったら何が正義だと)。

事件のスケール半分にして、広げた風呂敷をきっちり畳んでれば面白かったかもしれない。
役者陣の頑張りでは隠しきれなかったシナリオの破綻ぶりが残念な一作。
せっかく名作になりそうな材料が揃ってるのに、どれもハンパで終わった印象。

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