AIの発展とコンビニ弁当工場のおばちゃん

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うむ。
ちょっと連想したことがあるので雑記を。



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弁当工場

コンビニ弁当のライン作業は機械化しやすそうだが機械化されない。
これはコンビニ弁当という生産物の切り替わりが早く、細やかに対応しなければならないからで、もちろん完全機械化も可能だろうが、機械化するよりはパートの熟練のオバちゃんらを揃えて作業していただいた方がコストパフォーマンスに優れ、切り替えも容易い。

コンビニ弁当は製品が販売されてからも微妙にブラッシュアップされるのが常。
そんなときにも佐藤さんや鈴木さんに、あるいはマニュアルの基準を変えるだけで対応できる。
専用の機械を開発し、オプションで汎用性をあげ、機械のメンテナンス要員を動かすよりよほど。
もちろん将来的にコストが下がれば定かではないが、今のコンビニ弁当の価格からして、それはかなり遠い。

工場のラインというのは同じものを延々生産するマヨネーズ工場とは異なる。あぁいう同じものを作り続けるならロボットで完全オートメーション化した方がコスト的にも安くなる。
だが工場で働いた経験があるならわかると思うが、工場のラインは、さまざま品を日によって変え、午前はのり弁、午後はカルビ弁当に切り替えたり、あるいは小分けのお惣菜パックを作ったり、時には試作品を流す臨時ラインを作ったりすることもある。
ご飯を乗せ、明太子を絞り出し、海苔を乗せ醤油を刷毛で塗り、厚焼き玉子とひじきを乗せ、ちくわの天ぷらと唐揚げを乗せ、魚のフライを乗せ、タルタルソースを絞り、フィルムを乗せて蓋をする。
こういう作業に必要なのは高度なAIよりも器用な手先と応用の効くライン。

工事現場

現在、解体現場は外国人労働者が圧倒的に多い。
飲食業においても同じ。
恵比寿のココイチで2m近い黒人のバイトさんがレジ打ちしてたことがあるし、池袋のふくしんで中国人らしき店員とコックが喧嘩してたこともある。

以前、自称アイドルのドキュメンタリーを見ていたらバイト先の解体現場は、そのアイドル以外全員が外国人労働者だった。
今や派遣業は完全な売り手市場。
派遣担当の営業が「いい時給掲げても全然集まらないんだよね」と愚痴っていたのを聞いたことがある。

これからは、解体業も忙しくなる。
高齢者社会になれば空き家も増え解体する対象も当然比例する。東京オリンピックも控えてる。
ところが3Kな現場は若いひとに嫌がられる。どこの工事現場も高齢の職人が中心で若者が足りない。
幾らインターネットが普及して若者が容易に起業したり、ブログで小遣いを稼げるようになっても現場作業が減るわけじゃあない。ましてや東京オリンピックに向けて労働者の需要は増えても供給が追いつかない。だがコスト的にAIを導入するわけにもいかない。
工事現場は、完全にロボットに任せるほどの安全が担保されていない。

だから高齢職人の補助となるようなパワードアーマーのような補助具の実用化が先になる。今、実際現場では多くの補助器具が導入されてる。

光ケーブルの抜去や敷設作業というのは簡単そうでめんどくさい。
それこそドローンにやらせたいが他のケーブルもある以上、オートでは安全面を担保できないし、カオスのように入り組みゴミやホコリ、ネズミの死骸が転がるで天井裏での作業は応用の効く器用さが求められる。

農作業、現場作業。
現実には、ロボットではなく補助具の導入がまずある。コスト的にロボットでは割に合わないのが実際。

安い労働、単純労働というとシンプルな作業を連想するが、実際現場ではネコを転がしインターロッキングブロックを運び、職人に渡し、生コンの袋を運び、鉄材を動かし、ショベルを持ち、ホウキがけもする。
インターロッキングブロックの並べ作業なんてかなりロボット向きに思えるが、さまざまな形の道に応じて臨機応変にブロックを並べ、切り加工するような作業は人工知能に任せるより職人の方が応用が効く。
だがそういう職人のなり手がなく育成が足りないから問題になる。

今や人工知能ばかり話題になるが、同時に必要なのは人間のように汎用性があり、コスト的に導入しても利益が出るハードウェアでもある。
だが今の技術はそこまでは追いついていない印象しかない。
どうしても機能とコスト面で折り合わない。

今後、徐々にロボットが仕事を奪うのは当然だとして、そういった仕事のかなりの部分は現在すでに奪われているし、理想やソフト面ばかりが語られ実際の現実や現場作業を見たことも経験もしたことがない人らがそれらを語り、ハードウェアに対してのコスト面が語られないのも何やら片手落ちの印象しかないのだがどうだろうか。