豊田由美子へ送るズッ友の歪みとこわさ

豊田真由子さんと私の関わり

2017年夏、豊田真由子さんがメディアで騒がれて議員を辞職されるというタイミングで、この文章を書いています。
この騒ぎ自体は「人の噂も75日」のことわざの通り、やがて収束していくでしょう。しかし、彼女自身も私の大切な友達であるとともに、お子さんもいらっしゃる。私も子供をもつ母親として、心を痛めております。
どんな事情があるにせよ、自分の親が、よく知りもしない多数の人から悪しざまに言われるということは、非常に悲しく悔しいと思います。お子様達がお気の毒です。

お子様たちにとって、その傷は大人になるまで何十年も残るとともに、何十年経ったら事情を知る人も居なくなっており、もしかしたら豊田さんや私もこの世にいないかもしれない。知りたくても情報が散逸して、調べようもなくなっている。そんな状況は、さらに辛いと思います。
この文章を、豊田さんのお子さんが数十年後に読むかもしれないことと考えて、私の確かに経験して知っている事だけを、隠さず記録しておこうと思います。

「このハゲーーー―!」でお馴染み、秘書に暴行を加えたと言われ離党届を提出した豊田議員の昔の友人、ズッ友 田中絵里緒さんの書いた文章が騒ぎになってる。

非常に歪な文章で、これが無意識だとしてもこわいし、意図しているとしてもこわい。
これを将来、豊田さんの子供に読ませたいとか、そのために地雷としてネット上に公開して残しておくつもりなのかとか。
考えれば考えるほどこわい。



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歪み

まず、この記事の頭と最後のあたりだけを残して真ん中を抜く。
前半は、

その寂しさ、劣等感、不安、自分への自信の無さ、といった要素は、どこから来ているのか、というと、幼少期の親からの育てられ方・自尊心の形成の所で、かなり問題があったと思います。

ここまで。
中間を抜いて、後半の

悩んで苦しんで、その悩みや苦しみから、必死に目をそむけるための行動をしていた・・・。途中まで、私達は同じ道を歩いていました。

から後ろの部分をくっつける。
すると一貫した文章になる。
「若いころは二人で無茶もしたけど離れ離れになって、心配していたけれど彼女の心が折れてしまったんだ。でも頑張って立ち直って欲しい」
こんな感じ。
だからこの文章の歪みは、文章の真ん中の部分~つまり過去のエピソードなのがわかる。

豊田さん

そして気になるのが書き手と豊田さんとの距離感。
通常「友人」を名乗るなら下の名前を書いて親しみを表現するもの。ところがこの文章は終始「豊田真由子さん」「豊田さん」と呼んでる。
この距離感に友人の近しさを感じない。

友人だけど「豊田さん」と呼んでいたんだろうか。
それにしても親しさを感じさせたいなら「豊田真由子さん」「豊田さん」は座りが悪い。

意図

そもそもこの文章、一体何を言いたいから書かれたのか。
どういう意図なのかが掴めない。

たとえば
「学生時代はこんなことがあったけど豊田さんはこんなことを言うひとじゃなかった」
ならわかる。
それなら友人としての擁護になる。
普段はこんなことするひとじゃないんだ、きっとストレスで精神的に疲れてしまったんだという友人からの話として読めるだろう。

ところが、この文章、真ん中の部分の「学生時代の奔放エピソード」に

よく覚えているのは、豊田さんがうちの高校の文化祭の時に話していた男の子のことを、私が気に入って、紹介してほしい、と話した時のことでした。
「ああ、あれでいいなら、あげるよ」。
その男の子は、豊田さんのお目当ての彼氏ではなく、たくさんいる男の友達の一人だったのです。

アッシー、メッシーの時代だったのかもしれないが、男性を「あれでいいならあげる」という会話でやり取りするってのは誰の人格に対する貶めなのか。
これで豊田さんの人格の評価が上がるのか。
それともこれを美談に感じるのが、この方の通常の価値観なのか。

それに、この件は、友達に紹介してあげた男の子が自分のことを好きなので友達と付き合わなかった、すなわち、自分の方が優れたオンナであった、ということにもなるので、彼女の優越感はくすぐられたのかも・・・。と思いました。

今回のことって豊田さんが秘書に暴言を吐いたり暴行したってのが問題なわけですよね。
それで助け舟を出してるはずの文章。
ところがこの一文は、フォローとか助け舟というより、明らかに書き手と豊田さんの複雑な関係性が垣間見える。
「あいつは自尊心が高い女だ」
という心理が見える。

これを「お子さんに読ませたい」というのか……うーむ。
母親の学生時代の男関係を読まされたお子さんの心境はいかほどなのか。
というか長年の友人と言いながら、今回の騒ぎに対して出るのは男の話ばかり。

ズッ友、こわい……。

擁護ならもっと人格的に褒められるエピソードを並べないと趣旨がぶれるはずだが、男と遊んだ話でどーやって人格的に評価するのか。
というか、この人がこういうことを「心温まるエピソード」だと考えてるとしたら、それはそれでこわい。

彼女の精神がそこまで壊れるまでに、周りからどういう扱いを受けていたのかも不信感が湧いてきます。

豊田さんの精神が、壊れてるのが前提なんですね、この文章。

暴露

要するに
「豊田さんは、成績は良かったけどプライドが高くて、幼い頃DVを受けて育ち、男性関係で私にキレたこともあるし、精神的に壊れてるらしいから今回の件も彼女なら納得できることだけど、そんな彼女でも社会復帰できるよきっと!お子さんも大きくなったらこれを読んでね!」
という、応援なのか.暴露なのか。
長年の因縁が入り混ざった、そんな感情の歪みがにじんでる。

だからこのズッ友の「友情」に裏打ちされた文章が、果たして東大シングルマザーの感情からくる天然の文章なのか。
それとも計算に裏打ちされ、擁護に見せた燃料投下なのか。
このコメントや拡散の反応を見て、ニヤリとしてるかもしれない。
すべては田中絵里緒の掌の上。

その、どちらとも計り兼ねるから、とてもとてもこわい。

そしてこの文章を読んだ豊田さんが「嬉しいわありがとう!」と思ったとすればそれもこわい。
もうどう転んでも、どこまでもぬかるみのようにドロドロと深く暗い。
歪みがこわくて仕方がない。

そういうことです。

許されようとは思いません
芦沢 央
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※文章を読んでたら、この本のこわさを思い出したので貼っときます