【映画】グローバル・メタル/2007カナダ


GLOBAL METAL Trailer 「グローバル・メタル」 予告編

神はおまえにロックンロールを与えた
全ての人々にロックンロールを与えた
神はおまえにロックンロールを与えた
全ての人々の魂にロックンロールを与えた

God Gave Rock'n Roll To You/KISS

小さい頃からヘヴィメタル大好きなサム・ダン。
ヘヴィメタルと言う音楽のルーツを辿った前作「メタルヘッドバンガーズ・ジャーニー」の「縦方向の探索」に対して、続編に当たるこの「グローバル・メタル」は「果たして西欧以外の文化圏でメタルはどのような受け入れられ方、拡散をしているのか調べよう」と言う「横方向」探索のドキュメンタリーとでも言えば良いか。
中国、日本を始め、エジプト、イラン等々様々な国を訪れインタビューを行う。
こうやって観ると、やはり民主主義や自由主義のメタファーが「ヘヴィメタル」や「ロック」なのかも知れないなと思えてくる。
抑圧してくる社会や伝統、旧来的なシステムへの反抗。

そんな作中でもやはり日本は異色で、他の国々では政治や社会に対する不満をメタルに発露する言葉が出て来るのに対して、日本では個人的なストレス解消レベルで、政治に対する不満だとか雇用・社会情勢をメタルには求めない。

最近「いつの間にロック少年は「洋楽」を聴かなくなったのか?(via DrillSpin Column)」なんてエントリーが話題になった。
ロックは「神様が力が無く、やり場の無い衝動抱えた少年に与えた武器」だったのに今の日本の少年はそんなロックなど必要としない。
Youtubeとニコ動があればそれで満たされる。
シンクロニシティはライヴハウスではなくPCやタブレットのモニターの中に存在する。
社会は何を言っても叫んでも変わらない。
世界は変わらず日常は、飽きもせず同じように延々と続く。
気に入らないものをウェブで見つけて蔑んで、燃え上がらせる方が簡単だし、悦にいられる。
何も傷つかないし、何も感じない。
ロックンロール・イズ・ファッキン・ネバーダイ。
でも、それは日本以外のお話。
日本では、ただの古びた夢物語。
かつて自由だった象徴の音楽。

もう闇については歌わなくても世間にあふれてる。
だから光を歌いたい




kiss - God Gave Rock 'N Roll To You II