崖っぷちの男観た

アスガー・レス
リリース日:2012-07-07
価格:2000円
posted with iTunesLinker at 13.02.01
「アバター」のサム・ワーシントン主演で、ある計画のため飛び降り自殺をしようと見せかける男と、その男と対峙する女性刑事の駆け引きを描いたサスペンス。
30億円のダイヤモンドを強奪した罪で収監された元刑事のニックが脱獄。
ニューヨーク・ルーズベルトホテル高層階から身を乗り出し飛び降りようとする。
制止しようと説得する警察に対しニックは、最近の任務に失敗して後がない女性刑事リディアを唯一の交渉役として指名するが……。
共演にエリザベス・バンクス、エド・ハリスジェイミー・ベルら。
監督はドキュメンタリー出身で本作が長編デビュー作のアスガー・レス

観ました。
【まずネタバレ無し】
単純に面白かった。
逆転逆転また逆転って作品では無いし、色々細かいところを突っ込めば突っ込みどころは満載なんだけど、細かいことを気にせず観ればエンタメとしてよく出来てる。
なによりコードが古典的な道具立てで判りやすいのもいい感じ。
誰かから、どこかからネタバレ聞く前にとりあえず観るのをお勧めしときます。
面白いしオススメです。

【こっからネタバレ】
お話の構造として向かいのビルに侵入がわかった時点で潔白の証明へ突き進む一本道はシンプルなのでここに逆転は無い。
協力するのが家族でなくて友人とかだったら金目当てで裏切りが...なんて選択肢もあったかもしれないけど。潔白の証明をするために屋上爆破して防犯装置沈黙させ侵入して、拳銃で脅した上に宝石奪い取って...なんてやって果たしてアメリカの裁判所で映画みたいなオチになるかはかなり疑問w
兄貴だけが異様に警備装置に詳しいのは前職からとして、準備に一年かけた計画をどこで立てたんだ?兄貴主導で立てたのか?とか言い出したらキリがない(飄々とした親父主導なのかも知れんけど)
結局、自殺未遂で衆目を引きつけて、騒ぐ事で爆破音をかき消した訳だけど、それ以外にはあの自殺未遂の意味が...なんか花火だとか、それこそ近所でガス爆発でも偽装したら誤魔化せたし、警官隊を近づける事も無いから侵入のリスクがかなり低くなる。金庫室の暗証番号を確認したのは保険だろうし(だからダクトから侵入して警備システムを殺したんだし)、だとしたら刑事が金庫室を確認しにくるシークエンスも発生しなかったろう。
などなどツッコミは山ほどw

いい警官、悪い警官、悪い金持ち、古典的なコテコテのキャラを組み合わせてネタ一発でやってやろう、って構成は最近のネタを凝り過ぎて逆に不自由になってる作品に比べれば随分風通しが良いし、さっくり観れる。
小さいディテールを気にせず観てれば単純なエンタメとして面白かったし、最後のハッピーエンドもシンプルで好感触。

メンツも渋くて、久々に観たら随分老けてるエド・ハリスとか、相変わらず悪役顔のウィリアム・サドラーとか。
ちょうどいい感じの小粒感。弟の顔どっかで観たなー?ってずっと思ってたんだけど『リトルダンサーの子供かっ?!』って思い出してスッキリ。
それにしても弟の彼女役のジェネシス・ロドリゲスがセクシー。エリザベス・バンクスがかなり疲れた役なんでラテン系美人が光ってる。

一昔前の細かい事なんて良いから面白けりゃいいだろ?ってざっくり感がいい感じの佳作。オススメ。