TOKYO ROCKSのチケットを買わなかった理由/DJホームラン
http://d.hatena.ne.jp/muteit/touch/20130401/1364821158
なんか判るけどね、ってお話。
多分判らない人には死んでも判らない。
フジ毎年行ってたんすよ。
キャンプ張って前夜祭から通しで三日間、合計四泊五日。
毎年夏はフジ→で、腕のキャンプサイト入場と三日通し券を付けたままサマソニも参加。
んで、フジを引き合いに出して
「このバンドってフジで見たいよね〜」
とか言っちゃうフジって特別だよね感覚。
RADIOHEADがヘッドライナーのサマソニも、レッチリがトリのグリーンステージも。
真ん前でニューオーダーで日本語kraftyを歌ったり。
寒さに震えてイギーポップを見たり、MUSEもPRODIGYも見た。
OFSブースの最前列でベルセバのアコースティックライブ見たり、大して美味くも無いフィッシュアンドチップスとミートパイに並んで、盆踊りも踊って、花火も見て。
フェスとか、ライブイベントには、参加者が共有できるストーリーが必要だと思っている。哲学だと言い換えても良い。例えば、フジロックや朝霧JAMやタイコクラブにポルノグラフィティが出演することは恐らくありえない
確かに。
最初はあった。
毎年初日の開場前の行列に並んでた。
でもある時からその行列がとんでもなく長くなった。
最終日にトイレが混んでるからってそこいらじゅうで立ちションする連中とか。
AFPが出るからってフジに久々に行ったらバスに乗るまでに何時間も待って、着いてからチケットからアームバンドの交換に延々待つ。
着いたら着いたで『フジロッカーズ』って古参ロックファンなんて雰囲気はもうなかった。
フジは巨大になり過ぎたんじゃないかな。
ボードウォークは毎年伸びるし、各地のイベントも趣向を凝らしてる。
でも最初の頃に感じたような『24時間ロック漬け天国』より、人酔いに飽き飽きし出した。
んで、フジに行かなくなった。
サマソニはフジより魅力に欠けるから行かない。
フジはあの広大な空間で、開けた場所で大音量で曲をかけまくって、雨でグチャグチャで膝まで泥に埋まる事があってもそれは其れなりに楽しかったり。
ステージ間が遠いから、グリーンステージからナンバーガールが見たくてホワイトまでダッシュしたのもいい思い出。
苗場のあの場所、空間だから楽しいしあの場所だから特別。
英国ロックのビックネーム中のビッグネームをまとめて日本に招聘しておきながら、日本側の出演陣にあの顔ぶれを並べるというのは、チグハグな事のように思った。イタズラにビッグネームを呼びつけて、隙間に埋め草的に「呼べば来てくれる若手」を集めたように見えた。
いや、もう、あれはアランマッギーだからw
以前にフッキーマニが代官山のハコにDJでやってくるってイベントがあったんだけど、来れなくなって急遽ハピマンのベズに変わったって事があって。
あの辺は、アランマッギーコネクションなんだろ。
代官山のザズーの試着室の扉を見れば判る。
プライマルのボビーにノエルに、英国新人バンドが来た時のサインがぎっしり。
あと、これはもう本当に個人的な感覚です。多分偏見も混じってます。でも、言わせて。ブラーやマイブラと、RADWIMPSを並べて語るなよ。格が違う。
判る。
判るけど今のフェスを支えてるのはRADWIMPSを聞くようなロックファンなんだろう。
サマソニの大トリがオアシスだった時だってシングアソングでドントルックバックインアンガーを歌ってたのはアリーナの前の方とごく一部だけ。
その前のWEEZERなんて本当ひどかった。
アリーナの客は
WEEZER?何それ?美味しいの?
音もひどくて急遽マリンにされたWEEZERがほんと可哀想だったっけ。
フェスの客って結局「よく知ってる邦楽と知らない洋楽」って人も大勢見に来る。
で、そーいう人らは大トリの時もとりあえずアリーナとかグリーンステージに行くんすよ。
ロッカーがストーリーを見て共感するフェスの幻想って確かにあったように思う。
でも初期から
『帽子何やってんだよ!マイシャローナだけの一発屋だろうが!』
とかラインナップ見て2chで突っ込まれてたり(MrBIGの曲もやってそれはそれで楽しかったけど)何年も前からそれはもう昔話なんだよな。今に始まった話じゃない。
理想のフェス
単純にTOKYO ROCKSってもっと小さなハコで、メンツも四組とか五組とかでやれば丁度良かったんだと思う。
黒ビール飲んでウダウダして見れるような。
プライマルとかマイブラ。
リトルバーリーとかBRMCも見たい。
ハピマンとかインスパイラルカーペッツとか。
アニマルハウス再結成とかマークガードナー単品で呼んでw
邦楽勢はギターウルフとロザリオスとZAZEN。
キンブラとかオカモトズでも良いな。
そんなんが良いと思う。
みんな年を取ったんだから。
とりたくなくても取るんだよ、ほっとけば。
ステイヤングなんてどーでもいい。
ヤングじゃなくてもロックは聴くんですよ。
若者ぶって「オレたちまだまだ若いぜ」の「オレたち」にオレを入れるんじゃないよって話。
お前らとは違うんだよ。
そんなのに共感出来るかボケ。
何がステヤンじゃハゲ、と。
フジはステージによって色が出るし、サマソニも一日中ソニックとかマウンテンステージに張り付いて、マリンなんて行かない事もあったし。
ベタな邦楽勢なんてフジでもいた。
ストーリーなしでミーハーなメンツとか。
邦楽ステージに人が集中するし、洋楽ステージが空くからそれはそれで助かる。
どっかオレンジとかホワイトでやってれば良いと思うんすよ。
英国ロック大好きっ子はグリーンとかレッドマーキー張り付きで、あとは飯食って酒飲んでりゃ楽しいんだから。
OFSのブースがあった頃が楽しかった。
無くなった頃がターニングポイントだった。
それもすべて昔のお話。
昔々あるところに、ロックファンがおりました...で始まる物語。
TOKYO ROCKS安らかに。
ウドフェスの隣に墓は作ってある。
「ステイヤング」って言っちゃった時点でTOKYO ROCKSは死んでた。
ステヤンステヤン、しょせんはそれだけの事。
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