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昨日、タワレコで5TH DIMENSION買って、ずーっと聴いてるんですよ。
朝、James BlakeのOver Grownもポチって聴きはじめたんですけどね。
途中で、ももクロに戻っちゃいまして。
※ちなみにOverGrownかなりの名盤です
まず結論から言うと、こーいうミクスチャーななんでもありが普通で。
アイドルじゃなくってももクロなんだと。
よく「ももクロよりAKBがさ~」云々とかよく語られるんですけどね。
なんかそれって違うなーって。
以前はアイドル戦国時代を獲るぞ!って明言してた訳ですけどもうHUNTERxHUNTERの32巻で、ジンと会ったゴンみたいな。
今までの目標。それはそれとして、更に先にある
目の前に無い「何か」
それが目標になってる。
あかりん脱退してZが付いた頃かも知れないけど。
だからももクロはもう「アイドル」でも、「アーティスト」でも、「ミュージシャン」でもなんかしっくりこない。
「ももクロ」と言うジャンルの確立を目指すももクロと言うグループ。
そんな事を実感させてくれるアルバムですよね*1。
本気でそういう事をやろうとしてる。
ほんとに名盤だと思う。
でも
「このシングルとこの曲がすごいいいから名盤」
「この曲メチャメチャ良いから聴いてみて!」
って感じじゃない。
アルバムトータルでのクオリティ。
本来だったら「労働讃歌」とか異端な曲だと思う。
こう言うのって。
通常ならアイドルのシングルがごっそり入ったアルバムってヒットパレードみたいな感じになると思うんですよ。
キャッチーなシングル曲と地味なアルバムの曲との混在。
耳慣れてないからやっぱり今まで聴いてたシングルの方がしっくりくるなぁ、とか。
マニアックを自認するファンは、やっぱアルバムの曲が隠れ名曲だとか言っちゃったり。
アルバムとして聴くと、耳慣れしてる方に惹きつけられちゃうのが普通なんですが。
でも5TH DIMENSIONって違う。
なんつーか、特に優等生がいない。
不良もいないって言うか。
ひとつひとつだと異端な筈の「労働讃歌」とか「サラバ」とか。
クセがありまくる曲なんですよね。
トリッキーだったり、トラックもバラバラじゃないですか。
作詞も作曲もみんな違う。
ところがそーいう異端児がアルバムに入ると全体を構成する世界の要素の一つになる。
原色ばっかりの筈なのに気づけば混ざり合って新しい画が見えてくる。
トータルに作り込んだ世界観があって、流れに違和感が無い。
シングルだから突出して、アルバム曲だから落ちるって事も無く。
ラップもハードロックも打ち込みもバラバラの要素がケンカせず共調してる。
ひとつひとつはものすごく個性的なんですけど。
シングルとして聴いてもスルメ曲が多くて、アルバムとして聴いても総合力が高い。
個性的で奇手ばかりかというとそんな事も無い。
ターニングポイント。
ももかの歌い方の変化やあーりんのソロパート。
色の剥奪、5次元。
進化、変化、覚醒、閃光、輪廻。
最後の「灰とダイヤモンド」がやっぱり象徴的だと思うんですよ。
...あ、でも長くなるんで「灰とダイヤモンド」の読み込みは、また別の記事で。
*1:女性グループの嵐みたいな感じになりたいとかも言ってたけど