ノー・テレビ・ノー・ライフ/ データソースを求めて

・なぜ、若者の間でノー“テレビ”ライフが広がるのか?テレビを捨てた人たちの本音
http://biz-journal.jp/2013/05/post_2044.html
読んだ。
ブログで「昨日のテレビで」って話題を書くと結構PVが多いし、実際テレビ離れテレビ離れとは聞くけど実際はどうなんだろう?
あえてテレビが無いってのは少数派で、なんだかんだアニメもドラマも見るにはテレビが楽だし、パソコンで観るとかっていう選択肢はブラウザ使いながら小さい画面で観るなんてまっぴらだったりする。それでなくても画面はミニマルにしたいのに。
 

テレビをまったく視ないという人は微増している。
NHK放送文化研究所が実施した「国民生活時間調査」では、平日のテレビ視聴時間が2010年までの5年ごとの調査で、
 ・1995年:8%
 ・2000年:9%
 ・05年:10%
 ・10年:11%

http://biz-journal.jp/2013/05/post_2044.html


なるほど、って納得したいんだけど、疑り深いんですよ。
「元ネタ調べました」なんて記載では信用出来ない。
その抽出データの前後を確認したい。
だって数字一つだけ並べてるなんて恣意的過ぎないか?

なのでソースを探した。
調べもせず文句を言っても仕方が無い。
・2010年国民生活時間調査報告書
http://www.nhk.or.jp/bunken/summary/yoron/lifetime/pdf/110223.pdf
これの10pにある
「図表4 テレビ視聴時間の分布(平日・国民全体)」
f:id:paradisecircus69:20130508101913j:plain
これを指してるのかな?
でもこれって

平日の国民全体のテレビ視聴時間分布を時系列にみると、テレビをまったく見ない人(0分)と5時間以上の長時間視聴の双方が増加しており、テレビを見る人・見ない人の差が広がっている(図表4)。
ん???
なんかデータの抽出がかなり怪しいんですけど。
だって表見たら0分も増えてるけど5時間以上も増えてるぜ。高齢者中心かもしれないけど。
この元記事がおかしいのは前文のところまでは
ノーテレビライフを始めた20〜30代の人たちが異口同音に語るのは、生活の質の向上だった

と言いながら、次のところでは
平日の国民全体のテレビ視聴時間分布

のデータを引っ張ってる。
なんか作為的に誘導してない?
気のせいかな?別に嘘は書いてないですよ、もちろん。
でもそれだったら表全体の数字を載せた方が良いんじゃないのかな?
だからこの微増してる「テレビを全然観てない」って別に若者に限った数字じゃなくって経済的理由で観れないとかそういうのも含んでる。若者のテレビ離れが!って記事で抽出するにはちょっとまずい引っ張り方だよねぇ。
それにしてもこの微増をとり上げて一つの記事に仕立て上げるのは、すごいと感心しますが。

ちなみに、全体で見ると未だにテレビって(2010年だけど)意外と強いなーって印象。
ヂヂイが下支えしてるからってのはあるけど。


んでニワンゴによる調査データ...
・ニコ動で「テレビについて」調査、平日は「全く見ない」20.9%
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091021_323256.html

あぁ、なるほど。

ニコニコ動画」を運営するニワンゴが10年に実施した調査では

http://biz-journal.jp/2013/05/post_2044.html


確かに嘘は言ってないわ。
調査は、「ニコニコ動画(ββ)」の視聴者を対象に、ニコ割アンケートを利用して20日19時30分に実施し、約200秒間で6万586件の回答を集めた

http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091021_323256.html


だってニコニコのユーザー相手の解答じゃないですか 笑
年代別、とか言われても年代別ってそれはまず「ニコ動のユーザー」っていう冠があってこその数字じゃね?
そりゃこんな偏った数値出るわなぁ。


元記事は後は...三人のインタビューを元に作った表で一丁上がりですね。

今回、取材に応じたノーテレビライフ実践者3名は、ともにもともとテレビを積極的に視るほうではなかったという。そして、転居、一人暮らし開始、地デジ化といった「テレビを改めて自分の部屋に置くか?」の選択を迫られる場面でノーテレビを選んだ

まぁ、元々観てないんだから買わないかもね 笑
へぇぇ。
元記事は嘘は言ってないですよね。
データ抽出は偏ってるし、何かしらの意図のもとに提示されていない数値はあるけど。

この記事って冒頭まず恣意的に選んだ『テレビを見ていない』三人の

ノーテレビライフを始めた20〜30代の人たちが異口同音に語るのは、生活の質の向上だった
(青丸)にはじまり、
次いで国民全体のテレビを観ていない人のパーセンテージが微増している事実だけを抜き書きし(赤丸)、
ニコ動のユーザーにアンケートをとった結果を並べて(黄丸)、
最後にテレビを観ていない三人のデータで締める、と(青丸)。
f:id:paradisecircus69:20130508102435j:plain
これだけデータの抽出先が全てバラバラなのに一貫して『若者のテレビ離れが』と言い切れるほどの情報なのかな?
BPOがテレビ離れではなく据え置きのテレビ離れでしかない、みたいなことも発表してるだかしてないだかそーいうのは無視なのかな。


まぁ若者のテレビ視聴時間自体は減ってるかもしれないですね。
でもこの記事と数字を全面的に信じて「若者のテレビ離れだ!全く視てないんだ!」とか短絡的な思いに捕らわれたりは出来ないかなぁ。
元ソースも確認せず「ソースのタイトル」だけで恣意的な方向性を思い込まされないようにしたいもんですね、と。

 テレビを視ている人の中には、生活するうえでの楽しみを見出している人もいる。一方で、テレビを視ることに対してそこまで積極的でない人もいる。積極的でない人は、一度ノーテレビライフを何日か試してみてはいかが。テレビを視ること以上に得られるものがあるかどうかを、実感することができるだろう。

http://biz-journal.jp/2013/05/post_2044.html


ネットで記事を読んでいる人の中には、丸々額面通り信じる人もいる。一方で、ネットのニュースソースを自分で確認しないといられない人もいる。受け入れてしまう人も、一度ネットの記事を疑う事を試してみてはいかが。インターネットに挙げられた記事を丸々信用するのではなく疑ってみる事で受け入れること以上に得られるものがあるかどうかを実感する事が出来るだろう。
(文=あざなえるなわのごとし管理人/フワフワしてる人)
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