ロキノン厨の今さら聞けないロック基礎教養 #1 グランジ

今日はアンドゥムルメステーーーールのTシャツにRafのデニム。
上にチェックのシャツなんてだらしがない。
まるでグランジロッカーだな...と思ったのでグランジロックについて。


まずWikiから概要を

グランジ (Grunge) とは、ロック音楽のジャンルのひとつ。「汚れた」、「薄汚い」という意味の形容詞 "grungy" が名詞化した "grunge" が語源。1990年代にアメリカ・シアトルを中心に興った潮流であり、オルタナティヴ・ロックの一つに位置づけられる。ニルヴァーナパール・ジャム、サウンドガーデンといったバンドがメジャーシーンで成功を収めたことで、ヘヴィメタルが席巻していた当時のアメリカのロックチャートを塗り替え、世界的なブームとなった

グランジ/Wiki

個人的にどうしてメタルを聴いてないのか考えたらグランジを聴いてたからだった。
いわゆる「ロキノン厨*1」というのは、オルタナ~グランジは聴いていて、メタルは聴いていない人が多い気がする。
ロキノンに載ってないから聴いてなかったんではなく、合わないからメタルを避け、だからグランジ~オルタナを聴いてた。
で、なぜだか今やロキノン厨とか呼ばれる(ジャパンでは無い)。


1980年代、ロックのメインストリームと言えばメタル。
81年にメタリカ。85年にデビューしたガンズアンドローゼスが「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」でチャートの1位。
メタル華やかなりし頃、インディーズからグランジが登場する。


NIRVANA


米国ワシントン州アバディーンで1987年にカート・コヴァーン、クリス・ノヴォセリック、アーロン・バークハートの三人でニルヴァーナが結成される。
ドラマーが初代のアーロン・バークハート→チャド・チャニング→デイヴ・グロールとドラマーと変遷する。
当時インディーズでブラックフラッグが活動しており、ギンのSST(ブラックフラッグのギター グレッグ・ギンが創設したインディーズ・レーベル)の影響はかなり強い。他にもマッドハニーなどの影響を強く受け、メタルの速弾きとは真逆のコード弾き、クリーントーンでは無くディストーションなどが入り音は歪み、テンポもメタルと比較してかなり遅めで、ボーカルも甲高いメタルと比較してかなり低い。
ジャガーやムスタングなどを使用。
カートの使用機材はこちら(HeartsShapedWeb)に詳しい。
衣装はきらびやかなメタルと比較して普段着に近い破れたデニムにTシャツ、ネルシャツなどを着てステージに上がる。
舞台装置や派手な演出なども無い。

1991年に発売した2ndアルバム「NEVERMIND」がビルボードの1位を獲得。
当時、ユースカルチャーの情報源だったMTVで「Smells Like Teen Spirit」がヘヴィ―ローテーションされ、時代の寵児になる。
93年に3rdアルバム「In Utero」が発売。
カート・コヴァーンは過度の精神的ストレスからヘロイン中毒になっており、94年にショットガンで自殺。

Live at Paramount [Blu-ray] [Import]Live at Paramount [Blu-ray] [Import]
Nirvana

Geffen Records
売り上げランキング : 27076

Amazonで詳しく見る


Dinosaur.Jr



1983年マサチューセッツ州ボストンにてJ・マスシスとルー・バーロウが結成。
88年にはルー・バーロウが脱退。

4thアルバム「GreenMind」の頃からヴォーカル/ギターのJがドラムを叩いたり、他の楽器も担当するなど独りバンド状態で、1997年にバンドは解散する。JはソロのJ.Mascis名義、もしくは「J.mascis+The Fog」などで活動。
95年に再結成し現在に至る。
サウンドはJの超絶ギターにビッグマフなどディストーションを挟みまくったノイジーなサウンド。
ライブハウスで聴くとノイズがきつすぎて「これってなんの曲だろ?」客が演奏してる曲を見失ったり、スピーカーの真ん前だったせいで鼓膜が一週間やられた記憶がある。懐かしい。
ギターマガジンのインタビューでツアーで世界各国に行く度にその国でビッグマフを買うとか読んだ気がする(ラムズヘッドがお気に入り)。

このPVではSonicYouthのサーストン・ムーアと娘ココが親子共演してる。
【ファン激撮】実演!バグ [DVD]【ファン激撮】実演!バグ [DVD]
ダイナソーJR,ダイナソーJR.

キングレコード
売り上げランキング : 39446

Amazonで詳しく見る


SmashingPumpkins


1988年ビリー・コーガンとジェームス・イハにより結成。
その後、ダーシー・レッキー、ジミー・チェンバレンが加入。

ビリーのハスキーで特徴的なボーカルにメランコリックなメロディとノイジーで激しい音が入れ替わり、ジャズドラム出身のジミー・チェンバレンのドラムが安定感をもって支えてる。
3rdアルバム「メロンコリーそして終りのない悲しみ」はグラミー賞の7部門にノミネートされるなどするが、96年にツアーメンバーのジョナサン・メルビンが薬物中毒で死亡、同室でヘロインを摂取していたジミー・チェンバレンが逮捕され、バンドはジミーを解雇する。

The Everlasting Gazeめちゃめちゃ格好えぇやんけ....。
えーと、で99年にビリーはジミーを再びバンドに迎え入れるが、「マシーナ/ザ・マシーン・オブ・ゴッド」アルバムを最後にバンドは解散。
マシーナ/ザ・マシーン・オブ・ゴッドマシーナ/ザ・マシーン・オブ・ゴッド
スマッシング・パンプキンズ

EMIミュージック・ジャパン
売り上げランキング : 39210

Amazonで詳しく見る


ビリーの困ったちゃんぷりが凄いんだけども、その後ビリーはZwanを結成。
あっさり解散。
ベースのパズ・レイチャンティンはTOOLノメイナードのバンドA Perfect Circleから。恋のさや当ての噂があったりなかったり。
そーいえばAPCってイハも加入してんな...。

デヴィッド・フィンチャーが監督してるメチャメチャ格好いいAPCのPV。

ビリーはソロで活動。
色々あってジミーとスマパン再結成するもジミーが抜けてビリー以外若手ばっかりのスマパンが現在進行形。
これはボウイのカバー。

今年のサマソニにも来るそうですが。


Pixies


グランジ/オルタナって境界も微妙ですし、こちらの文脈で。
1985年にブラック・フランシスとジョーイ・サンティアゴで結成。キム・ディール、デヴィッド・ラヴァリングが参加。
ブラック・フランシスのハイトーンボイスとキム・ディールのコーラスが特徴。
メジャーデビューアルバムのエンジニアがスティーブ・アルビニNIRVANAのIN UTEROの)なのでかなりグランジ~オルタナ色が強い。



結成して間もなくのPIXIES。フランク・ブラックが細くて驚く。



89年のスタジオライブ。
キムはまだまだ若いが、フランク・ブラックが徐々に太りだす 笑



ベースのキム・ディールは双子の姉ケリーとブリーダーズを結成。
二足のわらじをやってたが93年に解散。
2004年に再結成。現在に至る。

2010年サマソニで来日した時。
すっかり恰幅が良い。キムもすっかりおばちゃん。
この辺の再結成後のドキュメンタリーを見ると...まぁ色々あるよなーってよく判る。

ピクシーズ/ラウド・クァイエット・ラウド [DVD]ピクシーズ/ラウド・クァイエット・ラウド [DVD]
チャールズ・“ブラック・フランシス”・トンプソン,キム・ディール,デヴィッド・ラヴァリング,スティーヴン・カンター,マシュー・ガルキン

キングレコード
売り上げランキング : 56165

Amazonで詳しく見る


その他


上記でもグランジ~オルタナと書いてるようにオルタナティブロックと呼ばれるジャンルとグランジは不可分で、ヒップホップとラップの関係とでも言えばいいか、厳密なジャンル別けは難しい。
とはいえジェーンズ辺りはオルタナ文脈の方に近いんでしょうねぇ...グランジと言うにはデイヴ・ナヴァロのギターが少し違うかなぁ...。
この文脈だと普通、サウンドガーデンやパールジャム辺りの名前も出ると思うんだけれども(Wikiにも書いてある)どうにもヴォーカルとかギターの感じがメインストリーム寄りと言うか、ノイジーさに欠けてあまり好きじゃないので(個人的な感想)ここでは触れてない。
ヘタウマがグランジの根っこなんじゃないだろうか。
実際、サウンドガーデンのクリスコーネルがソロになるととてもハードロックなアルバムが出来上がったりしてボーカル力はあるんだけど、グランジの「ボーカルが上手いんだかへたっぴなんだか...ともかく味はある」んじゃなく上手いんですよね。オーディオスレイヴとか007のOP曲とか聴くとよく判る。

上手すぎ、クリス・コーネル。この曲はめちゃくちゃ好きだけど。


ファッション業界は音楽好きが多いので、ナンバーナインとか(宮下は辞めて、ブランドは形骸化したまま残ってるけれど)ヒステリックグラマーとか相変わらずグランジ好き。グランジって言うかカート好きと言うか。
サンローランのデザイナーとして復活したエディ・スリマンも2013AWはグランジをイメージしたコレクション。

グランジは安っぽい筈なんだけどサンローランパリから出るんだったら恐ろしく値が張るな...。

*1:音楽誌ロッキンオンに載るようなバンドを好んで聴く人を指す