爆発する少林寺拳法!志穂美悦子「女必殺拳」は激熱!


あらすじ:
日本で少林寺拳法の修行を積んだ紅竜(志穂美悦子)が行方不明になった兄を捜すため、麻薬組織に潜入する和製カンフーアクション。


もう、ね。
素晴らしすぎて言う事無いです。
今や
「ちょっと小難しく文学性だのグダグダと単館でしか上映しないで一部の自称“映画マニア”だけが喜ぶ作品」
もしくは
「薄っぺらな感動を満載した安っぽいメロドラマな大作」
ばっかりの日本映画には無い、安っぽく無軌道で考証も雑なんだけれど無茶なパワーと無邪気さ。
無国籍でバカバカしく仰々しくて面白い。
自称“映画マニア”とか言って、自分のブログで小難しい作品についてウダウダ書いてる暇あるんならこれを観ろっつーの、ってくらいパワフルで理論なんて吹き飛ばすような勢い。


前半の志穂美の悦ちゃんのアクションだけでは、まぁまぁ。
なんだけどもソニー千葉が突然登場するわ、敵軍団は何故だか町中なのにアフリカ原住民みたいな盾を片手に裸にマントの衣装で、武器が吹き矢だったり。
もうその辺りから支離滅裂、無国籍さ全開。
敵のキャラを紹介するのにいちいち下に筆文字のテロップが出て
「南半球空手チャンピオン エバ・パリッシュ」
どどーん!!
だの島本和彦とか今川泰宏みたいな演出技法が光ってる。
なんで女子の金髪白人の空手チャンプが、わざわざ悪の麻薬組織相手にプールサイドで演舞するセクシーさアピールもよく解りませんが、それはそれでいい。
ゲスな悪の組織って言うのはそーいうもんなんだ、と。


サンドバッグを蹴ってるヒョウ柄のワンピース軍団
「タイ式キックボクシング アマゾネス7」
これまたどどーん!ってテロップが登場。
誰が名前付けてたんだ...。
解りやすいコントみたいな衣装で登場。


麻薬組織がどーやって麻薬を密輸してんだって段でボスが、
「このヘアピース(カツラ)にたっぷりヘロインを染み込ませて密輸してるんだ、グワッハッハッハッ」
うわー。雑な密輸だなー。
よく麻薬犬に見つからんかったね...。
運が良いんだろうなぁ。
ラッキーで生き残った悪の麻薬組織☆


後半の展開は「死亡遊戯」を意識してるもののどーみてもイーアルカンフーレベルで、志穂美悦子が強いんだか敵が弱いんだかサクサク死んで行く敵...。
アマゾネスもキック一発でやられたり。
まぁ、雑魚だからそんなもんか。


最後はほんとブルースリーの映画みたく大ボス天津敏(仮面の忍者赤影の甲賀幻妖斎役でお馴染み)は、ベアクロー。
サングラスもかなり元をイメージしてる。
しかし弱くて、志穂美悦子から逃げまくる。
頼むから戦ってくれ、ボス。
実務をやってない企業の社長ってのは弱いよねぇ。


石橋雅史の演じてる犬走一直ってキャラは強く無いんだけど格好良かったり、山本昌平も何故か黒人って設定なんだか妙に黒いし白スーツ。
銃撃で自分で車爆破しといて麻薬燃やしちゃって、それで志穂美悦子のせいにしてるんだから実にズルい。
敵軍団の個性強すぎ、素晴らしい、ホント。


予算だの技術だの、文学だの情感だのっていうのは、映画の作り手の気持ちや、肉体言語や有無を言わせぬ圧倒的な力技の前では無力。
そう言うこと。
頭じゃなく、身体で映画を作れ、と。
しっかしバカだなー、しみじみと。
タランティーノが好きなのよく解る。
キルビルの敵キャラのいちいち個性が強いのってこの辺がルーツなんでしょう。
(2007年11月10日の記事を少々改変)

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