「最強のハッカー VS 最強セキュリティ」をジャーゴン満載で

ほこたての「最強のハッカー VS 最強セキュリティ」が話題になってる。
リアルタイムで見てて、随分想像と違った戦いになってた。
「なんだこれ?」
Twitterで見ててもおかしな雲行きにツイートは荒れ気味。
まとめも便乗して色々と書いてる。
今さら「うわー」なんて文句を書いても仕方が無い。

詳細に関しては


セキュリティ側の方が詳細記事を出すのだそうで、編集でどんな技術的な部分が切られたかは後で解るでしょうが。
さて、じゃあもしその「ひどい」と噂の演出や編集が無しでジャーゴンバリバリでやればどーなってたか?
ざっくり想像してみた。
以下は、ナレーションの声を想像してみてください...。



「さぁ遂に始まった最強のハッカー対最強のセキュリティ」
「一台目のPCに取り掛かるハッカー軍団。これには Windows2000 server sp無をインストールしてある。まずは序盤戦という事で過去に不備がありパッチも無い。小手調べからだが、さぁハッカー軍団。まず第一の難関を越えられるのか?」
「しかしなかなか突破できない。そこでハッカー軍団はスタッフに話しかける。これは!ソーシャルエンジニアリングだ!...さぁどうなる!スタッフの反応からセキュリティ突破の鍵を手に入れられるのか?!」
「おぉっと、独自ルートを使いなぁんとセキュリティ突破に成功!さすがは最強のハッカー軍団。次はファイルを探さなければならない。」
「.....」
「さぁ、しかしセキュリティ側はマウントされたTrueCryptボリュームにファイルを隠ぺいしているぞ!どうやってクラックするのか?」
「ハッカー軍団、どうやらTrueCryptのファイルを発見。解析ソフトに突っ込んだ!」
「あぁ、なんと言う事だ!これは偽のTrueCryptファイルだったらしい!さらに罠が仕掛けられていた!」
「ハッカー軍団、更に調べる。おっと、どうやらそれらしきファイルを発見した模様」
「パスワードは何だろう?とマラットが探っているぞ...」
「さぁ、ハッカー軍団、パスワードを突破できるか...マラットが勘で突破した!」

...二台分の手管がごっちゃになってるのでその辺りのディテールは置いといてくださいね、と*1
問題はそこじゃなくってこの中身だと
「お茶の間には全然伝わらん」
って事なんすよね。
なので「ファイルを名を変更した」とかそういうレベルの演出になってしまった。

こー言うのも企画会議では
「最強のハッカーvsセキュリティとか超面白そうじゃないっすか?」
とか決まって。
映画でのクラッキングみたいにモニターをコマンドラインが流れていくのをイメージしながら進めていって、しかし実際蓋を開けてみたら、クラッキングだから画面の詳細は使えないし、セキュリティを破るなんて地味で見栄えもしないし、なにせロシア人三人がキーボードカタカタやってるだけ。
出てくるのは専門用語ばっかり、システムとかコンピューターもよく判らん人にもわかるように作らなきゃならない。盛り上げるには序盤から後半にかけて難易度を上げる方が良いし、じゃあ序盤は旧式のOSで。え?セキュリティパッチ?そんなもん当ててどーするよ。

静的なコンテンツなのに動的なモノを求めてもそりゃあ無理。
地味な戦いをプロレスライクなナレーションで盛り上げるのがほこたてなんだけども、今回はジャーゴン多すぎ、ファイルシステム解説とか、暗号化とか
「そーしゃる?なんじゃそら??バアさんお茶入れてくれ」
ちびっ子から年寄りまで観てる時間帯に放送するには素材自体しんどい。

Twitterでは我知り顔で皆さんお馴染みの
「ハッキングとクラッキングは違うんだよ」
とかいうツイートが溢れてて(笑)
でも、それもちびっ子から年寄りに伝えるなら「ハッカー」って言うでしょう。
わざわざ「ハッカーとクラッカーの違いについて」なんてやってたらチャンネル変えられてしまう。
だからホワイトハッカーって言う呼称を選択した(それに、そもそもクラッカーは悪意が前提。だから今回の勝負ではクラッカーよりハッカーの方が語感としても合ってるでしょう?)。


@luminさんの技術解説を楽しみにしております。
ほこたては、素材の選択ミスだったねぇ。
ジーンズvs馬も意外とあっさりしちゃったし。
棒倒しも砂が少なくて負けとかなんか不完全燃焼。

*1:解ってるとこからの類推なのでいろいろ違ってるかも