毎度お馴染みアイドルとロックのお話

※定番なので既視感があっても多分同じことをどっかで書いてます


これが至高だと思う。
嫌なら観なきゃいい、聴かなきゃいい、行かなきゃいい。


99年にフジロックが始まって、2000年からサマソニが始まった。
海外の名だたるロックミュージシャンが来日して苗場の自然の中や、千葉マリンの巨大なステージで演奏するのは小さなハコでのライブとは全然違う。様々な国からミュージシャンがやってきて、ごった煮の闇鍋感は違う音楽性のミュージシャンが一つステージが観れるところだったり、たまたま通りかかった今まで聴いた事のない音楽にハマったり、そういう一面もとても強い。
井上陽水「傘がない」を聴いたのはフジだったし。

・「ROCK IN JAPAN FES.2013」タイムテーブルを見て思ったこと。/Sad And Beautiful Mind
http://nameless-star.jugem.jp/
ロックインジャパンフェスが始まったのはサマソニと同じ2000年だそう。
フジやサマソニと違って「日本のロックバンドでやるフェス」だからロックインジャパンと名前にジャパンが入ってる。邦楽をほとんど聴かない自分はだからロッキンもカウントダウンも行かないんですけどね。

今年は色々なフェスの流れもそうなんだがロッキンにもアイドルが出る、と。
みんなロックをイメージで語る。
ロックだろ!
それはロックじゃない、とか。
内田裕也が「クイズタレント名鑑」に出演した際、
内田裕也は三つ編みにして欲しいと言う依頼を受けるか?」
そういう「無茶なオファーを受けるか?受けないか?」って言う問題があって、結果三つ編みにするんですよね。内田裕也曰く
「だってオレが三つ編みにするなんてロックじゃないか」
って答える。
観てる人間は「ロックってなんだよー?(笑)」って言うけど、みんなが漠然と考えるロックなんて言う形の無い概念では内田裕也の三つ編みもロックだし、マイケル・スタイプ(R.E.M.)のフルチンだってロックだろう。

大喜利だってロックな答えはある。
ロックリスナーが考える「ロック」は、誰しも心の中で違ってる。
誰しも「ロック」を語り、しかしあなたのロックと私のロックは多分違ってる。

「ミスチルはロックだ!」と言う意見は別に構わないけどミスチルの歌は世間と戦ってない。
音楽番組とかに出てきてギターをかき鳴らしてキャーキャー言われてるバンドは多くが「アナタが忘れられなくて」とか「キミが一番好きなんだ」みたいな事を繰り返し歌って、それでもロックバンドだと言われてロックについて語ったりする。
「離れたく~ないの~さ~Stay With Me~♪」
みたいな。
でもこれがアイドルって看板になるとロックリスナーってのは目の敵にして
「甘っちょろい歌ばっかり歌ってキモヲタを従えてる新興宗教のクセしやがって、握手券とかくだらねーんだよ。ロックはそんな低俗じゃねーんだよ」
と急に高尚ぶる。
「ロックなんてクズ音楽」(viaトム・ヨーク)なのに。
歌の中身にそんなに差はないですけどね?


楽器を生演奏して歌う事が高尚で、録音された音で踊り歌うのは低俗だと。
前回のOZZ FESTの際に公式が炎上した時、書きこまれたコメントにそういうものがあった。
演奏するテクニックが素晴らしく自分たちで表現したい事があるからこそのロックであって、お仕着せで事務所にやらされてるアイドルなんてチャラチャラと下らないものだと。


バンドブームがありいわゆる「ロック」がメジャーになった。
メインストリームになるにつれてメジャーの「ロック」なバンドにはグル―ピーがついてアイドル化してしまった。政治や世界とも戦わないし、描く世界はキミとボクと愛の世界。
ロックとアイドルの境界がどれだけあるのか、と。
楽器弾けりゃロックで録音だったらアイドル?
音がポップならアイドルでギターが鳴ってりゃロック?
PUFFYはロック?アイドル?
ZONEはロック?アイドル?
きゃりーぱみゅぱみゅは?
ねごとは?
平井賢は?
加藤ミリヤは?
安全地帯がラインナップにいるけどアイドルDisってるやつ誰かDisれよ。
安全地帯がいつからロックになった?

棒立ちならロックで踊ったらアイドル?
じゃあOK GOはアイドルじゃねーかよ、と。

「ロックだ」「アイドルだ」の語りがくだらないのはそういう漠然としたイメージを定義できないにもかかわらずそのイメージを前提にした偏見を持ち出してDisりを始めるからで自己言及的な視点や疑問が無い。

愛だの恋だの歌っててそれがロックか?
ロックとは愛か?
愛を歌わないロックもあるし、恋に唾を吐きかけてもロックだろう。
アイドルだからって愛を歌うわけでも無し、みんながAKBみたいに半径50cmを歌ってる訳でも、くるくるカーテンの中の世界を描いてるとは限らない。

ロックをやってる当事者たちはロックとは何かを真剣に考え表現しようとするけど、リスナーは何も考えずロックガー、アイドルガーと騒ぐ。

去年の『初恋』をなぞるという意味で、前回は岡村靖幸さんとヒャダインさんとのコラボだったので、今回も2組とコラボしたかったのですが、RHYMESTERとあともう1組を誰にしよう? と考えたんです。一瞬、アイドルとのコラボも頭をよぎったのですが、僕からしてみれば“当たり前すぎる”んですよ。僕だったら2、3年前にやっていてもおかしくないし、今現在アイドルをロックが追いかけている状況だから、正直に言って面白くないと。最近、今さらアイドルに気づいた人たちがロック・イベントとかロック・フェスとかに起用し始めていますけど、「おせーよ」と。「こっちは3年前からやってんだ」って

野球熊小出


今年の「アイドルがロックフェスに」って言うのは色々と面白い。
ユースカルチャーの雄だったロックンロールと言う音楽が、かつてはアングラでメインストリームに対するアンチだったからこそのロックだったのに、いつの間にかメインストリームにロックが入り込み、だからこそロックはアイドル化し、境界が曖昧になった。だからこそカートは頭を撃ち抜いたってのに。
メインストリームと相性の悪いユースカルチャー独特の心理は漠然としたイメージだけ先行でメジャーでメインストリームなロックよりも、過去のアイドルに対してのアンチテーゼだったり既存のジャンルや存在に対して自己言及的な感覚や、様々な他既存カルチャーの引用テクスチャの集合体であり世界観やシステムの構築が戦略的になり始めたアイドルへの傾倒が始まった。
地下アイドルなんて、かつてのバンドブーム時代のインディーバンドのシーンに近しい。
アイドルの暗喩的な部分、既存のアイドルになかった要素が散見できるからこそ今のアイドルは面白いしサブカルが盛り上がる。
言及される事が多いからこそ、それがアイドル「ブーム」と言われるんだろう。



フェスがアイドルを出演させるのも当然今年のアンチよりも長い目で見た際の体力造りって側面もある。
ロックに限定したフェス、と言っても今やロックバンドのアイドル化があるのに、アイドルと言う看板を掲げてるからダメって言うのは筋がおかしい。
ロックフェスでは無く「ロックを中心にした音楽フェス」その方が体力があるし訴える層が厚くなる。
そういう意味では去年のサマソニももクロだったり、フジの井上陽水は全然先取りしてた。
アンダーワールドがフジに出て
「いやロックじゃなくってテクノじゃねーか」
なんて誰もツッコまない。
しかも過去幾年かトリだぞ。
ロックじゃないのにフォークやテクノはありで、アイドルがダメって意味もよく判らん。


これが毎年行われるかと思うと辟易するなぁ。
次は年末のカウントダウンジャパンか。
で、来年は、遂にフジロックのホワイトステージ辺りにアイドルが出て、フジロッカーが「アイドルガー」「アイドルガー」と騒ぐ、と。
もうフェスの風物詩になって来た、すっかり。
元々フジは2chの「フジロッカーを潰すスレ」でさんざ帽子をDisったりしてたし、アイドルが出てもそれはそれで燃えても面白そう。
フジロッカーを潰すスレXXX ~三日間通し券 キャンプサイト、握手券付き~



いや、それは光じゃなくていろいろ闇だぞwww