都会ボーイ・ミーツ・田舎ガールな真造圭伍「みどりの星 1」

みどりの星 1 (ビッグコミックス)みどりの星 1 (ビッグコミックス)
真造 圭伍

小学館

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青春は宇宙へ飛び出す!

今、最旬の注目作家、真造圭伍の最新作!なんと舞台は宇宙!
運送会社「ひまわりうんゆ」のバイト、高市は社員の山本さんとともに太陽がふたつありカエルに似た住民の住む惑星に不時着する。
高い適応力でさっさっと住民となじむ高市。しかし、カエル達以外に人型の住民もいることを知り、探索の旅へ出る!それが彼の災難と恋の始まりだった!


教習所とか田舎の温泉町を舞台に青春とか友情を描いてた真造圭伍の新連載、って事で期待したら宇宙もの。
イヤー、それは予想外だったなーと蓋を開けたら舞台がどこであれ真造圭伍は真造圭伍だった。

未来。
運送会社のロケットが惑星に不時着し大破。
そこにはなぜか主人公らを歓待するカエルが山ほどいる。歓待は...たまに田舎に帰ると田舎の親戚一同集まって料理が長ーいテーブル一杯に置かれるような。
あぁ、言う感じか。
でも主人公らは気に入らない。
早く帰りたい。
チヤホヤされてもチヤホヤしてくれるのがカエルじゃ嬉しくない。
親戚が幾ら料理で歓待してくれても、キャバ嬢がキャッキャキャッキャやられるのには叶わないのと同じ。

帰りてーなー、煙草ばっかり減るよなー、酒でも飲むベーって浮かれてると女の子の姿が目に入る。
これもとびっきり美人とかじゃなくってちょっと眉毛が太くてちょいポチャな美人。
どうやら惑星にはカエルだけじゃなくて人間が住んでる場所もあるんだと知った主人公らはそこへ乗り込むのだが...。


このヒロインの「眉毛太めでちょいポチャ」ってのは結構ポイントですよね。
いわゆる“垢抜けてない田舎のキレイな娘”って感じ。
洗練されてない。
これが都会に出るとイケてる、眉毛が細くて頬もほっそり足首も細い美人になる。
そう言う造型をしてないヒロインは外の世界を知らない箱入り娘で田舎のお嬢様。
この星って全て「田舎」なんすよね。
人間たちの空間はイケてるし、運河もあるし、科学もあるけどやっぱり田舎。
“ひまわり”が何かは判らんけど、この田舎の星に都会からやって来た運送会社のフリーター。
そこで田舎の娘と恋に落ちて逃避行な展開になる。
でも娘が憧れる外の世界は行き止まりで、カエルのいる田舎しか無くって、主人公らは星から出たいけど出られない、さて、この地獄のような「田舎の惑星」からどーやって抜けでるか、ってのが一つだし、果たしてどこにいて、何をするのが幸せかってとこでもあるわけで。
フリーターは立派な大人になれるか、田舎で何を成すか、成長するのか。
都会ボーイミーツ田舎ガールであり、フリーターイン田舎な物語。
二巻以降も楽しみ。


【関連過去記事】
真造圭伍の「ぼくらのフンカ祭」読んだらとても面白くて余裕で推せる