「仕事が出来ない男の財布が小銭であふれるのはなぜか?」
ネタとしてそういうキャリアポルノを考えてみた。
自己啓発書関連はあまり読まないので(少しは読む)同じ内容のものがあるかも知れない。
キャリアポルノなんてどれも中身は似たようなものを繰り返してるオ○ニーだし。
中身はどうであれ「仕事が出来る男は長財布を云々」みたいに飛躍する発想が好まれる。
第一章はこんな感じ...。
題 :仕事が出来ないアナタの財布が小銭であふれるのはなぜか?(仮)
本文:今、世の中には電子マネーが溢れている。
Suica、Pasmo、楽天Edy、WAON、ICOCA等々。
携帯やカードなどをレジ端末に触れるだけで決済できる仕組みはとても便利だ。
だがそれによって失われるものもある。
例えば、貴方がコンビニで593円の買い物をしたとしよう。
電子マネーは無い。
財布には、
1,000円札x1枚。
100円x1枚。
50円x1枚。
5円x1枚。
貴方ならどうやって払うだろうか?
面倒だからと1,000円で払ったとしよう。
すると釣銭は407円。100円4枚と5円1枚、1円2枚。
先ほどまでの小銭と合わせて
100円x5枚。
50円x1枚。
5円x2枚。
1円x2枚。
先ほどまで3枚だった小銭が一気に10枚に増えた。
では593円に対して1,100円払えばどうか。
釣銭は507円。500円x1枚、5円x1枚、1円x2枚。
財布の中には
500円x1枚。
50円x1枚。
5円x2枚。
1円x2枚。
合計6枚になる。
1,000円で払うのと4枚の差だが、その差は500円1枚か1円5枚かの差。
100円を付けて支払うか支払わないか、その判断がこの差になって現れる*1。
払額 | 500円 | 100円 | 50円 | 10円 | 5円 | 1円 | 総枚数 |
1,000円 | 0枚 | 5枚 | 1枚 | 0枚 | 2枚 | 2枚 | 10枚 |
1,100円 | 1枚 | 0枚 | 1枚 | 0枚 | 2枚 | 2枚 | 6枚 |
めんどくさい。
たかが釣銭なんてどうでもいい。
小銭が増えたくらいどうってことない。
しかしそういう発想が、自分が安易に思考停止を選ぶ傾向を示している。
難しい問題に直面した時、咄嗟の判断が求められる時に果たしてどういった選択を行うか。
日常の細かい部分にそれは現れる。
「仕事は出来るが、そういう細かい部分に気を遣わない人間もいる」
確かにその通り。
そういう人間も存在する。
しかしそういう人物は財布の中に気を遣わなくても他で能力を発揮出来ているからこそそつなく業務に対応出来ている。
「必ずしもそうではない」
それはその通り。
金持ちなら小切手やカードだし小銭なんて増えない。
電子マネーを使ってれば増えない。
何事にもイレギュラーはあるし完全に当てはまる方程式などない。
金持ちは生まれた時から資財があり、思考する必要が無いのだし、会社などを起こし成功しているならその能力は既に発揮されている。
電子マネーで小銭は増えないがだからと言って全ての店舗で電子マネーを使えるとも限らない。
そしてイレギュラーを持ち出す事で、出来ていない事の自分への言い訳にする。
この本を手に取り
「成功もなく、小銭で溢れた重い財布を持ち歩く」
そんな自分を擁護しようとする。
自分は間違っていない、自分は正しい。
アイツだってそうだ。
だから自分は大丈夫だ。
「あの人は当てはまらないから自分にも当てはまらない」
いつまでも自分を甘やかす。
だからいつまでたっても何も出来ない。
小さい頃から
「○○ちゃんもやっていないから自分も出来なくていい」
「あの人だって」
「あの時だって」
「絶対にそうじゃないんだから自分もそうでなくていい」
そうやって逃げてばかりいる。
小銭すらまともに管理も出来ずに、仕事も出来ず出世も出来ない。
選択肢は、いつも思考停止と逃避。
考える事を止めるのは、とても楽な事だ。
既成概念を疑わず周囲の声に乗り、考える事を止めて無難に過ごす。
言われる事、提示される事を鵜呑みにし疑問にすら思わない。
日々、小銭で溢れかえる財布から小銭を取りだし、貯金箱にでも入れる。
増えていく小銭は自分の思考停止の証。
いかに普段から何も考えずに行動しているか。
考えないから小銭は増える一方。
周りの出世をうらやみ、酒を飲み、また思考を止め現実を見ない。
だがこの本を手に取った貴方には変われるチャンスがある。
キチンと考えられる人間になれるチャンスが、この本にある。
実行し変われるチャンスを具体的に示していきたい。
この本を読み終わればあなたの財布に小銭が溢れる事は無いだろう。
そして仕事にもその思考は活かせるようになるだろう。
この本を活かせるかどうかはあなた次第だろう。
自分が変わりたい、変えたいと思っている貴方だけ次のページをめくって欲しい。
そうでない方は本を閉じるか、売りに行くか、まだ買ってもいないで立ち読みでもしているならそのまま書棚に戻せばいい。
変わりたい、真剣にそう望む人間だけ変わる事が出来る。
(推敲前:第一章)
*1:1,105円がベストだが「100円をつけるかどうか」を強調したいのでここでは挙げない