某2chまとめなんて絶対に貼らない。
プロレスが、ヤラセかヤラセじゃないか?なんて愚問だと思う。痛くないのに痛いふりをして油断させたり、痛いのに痛くないふりをして意地を張る時もある。相手選手、お客さんとの駆け引きも凄く重要だし、ただ単に勝敗を競っいてる訳じゃないから。ただ、どう言われても、命だけは張ってます。
— 小島 聡【SATOSHI KOJIMA】 (@cozy_lariat) August 22, 2013
残念だけど、初めからヤラセという人は、選手が流血しようが、大怪我しようが…極論、亡くなってしまったとしても「ヤラセなのに大変だったね」という言葉を出すでしょう。それは、本当に悲しくて悔しい事だけど…その何十倍、何百倍もの人がプロレスで感動してくれていると思えば、自分は頑張れます。
— 小島 聡【SATOSHI KOJIMA】 (@cozy_lariat) August 22, 2013
数日前の“プロレスってヤラセ?”問題の余波が、まだある。2000以上のRTがあった影響かな。これは、喜ばしい事なのか。悲しむべき事なのか。それとも、黙認しておけばよかった事なのか。答えは、未だに解らない。自分の回答が正しかったのかも解らない。でもどんな仕事だって、命懸けだよね。
— 小島 聡【SATOSHI KOJIMA】 (@cozy_lariat) August 25, 2013
「やらせ」って言葉が嫌い。
「プロレスがやらせかそうでないか」
やらせだと言う事になればリングの上での攻防や流される血と汗、肉と肉とのぶつかり合いが偽物になるのか?
例えばテレビドラマがある。
テレビドラマでは役者が自分じゃない役を演じ、好きでも無い相手に好きなふりをしたりする。
ドラマは「偽物」なわけだ。
しかも偽物であることは観ている誰しもわかっている。
しかしそれを見て感動したり涙を流したりする。
もし偽物に感動したなら流す涙は偽物と言う事になるのか?
その感情は偽物なのか。
手品のタネがどこにあるか探ろうと騒ぐバカがいる*1。
「あの手品ってさ、あそこにタネがあって...」
バカなのかな?
目の前で行われる通常ではありえない不可思議な現象。
それをみて驚いてなんぼなんだよ。
手品のタネなんざどーでもいい。
面白く、驚けて、楽しい。
どーなってるんだろう?すごいなぁ。
それで良いしそれ以外にいらない。
タネを知って何かいい事でもあるのか?
手品師になるなら勝手になれば良い。
プロレスとはリングの上のエンターテイメント。
肉体言語を使った物語。
総合格闘技は相手を倒し、相手の技を避ける事が至上。
リングで勝つ為の方法論を探る。
だから格闘家はアスリート。
でも、プロレスはいかに相手の技を受け止めるか、跳ね返すか、受けても起き上がるか、お客さんを盛り上げるか、感動させるか。それが主眼。
プロレスラーはエンターテイナー。
過去、初めてパンクラスで「秒殺」試合が行われた時は「観客を入れてこんな短い試合を見せて良いのか?」と言う議論も起こった。
格闘技ならそれで構わない。
逆にタイガー・ジェットシンが路上で猪木を襲ったり、ビンス・マクマホンがHHHの乗ったリムジンを襲うのはプロレスだからこそだろう。
格闘技ならそれはあり得ないし必要としない。
グレイシー柔術が現れた時、相手の上に馬乗りになって上から殴れば有利に勝てる。だから相手を殴ったりけったりする技術では無く「タックルして相手の上に馬乗りになる技術」が持ち込まれた。
最初、グレイシー柔術は最強だった。
なにせ他の格闘技が「相手を倒すためにどうすればいいか?」の技術なのにグレイシーは「相手の上にどうやって馬乗り(マウントポジション)になるか」の技術だったから。
そもそもの軸が違う技術によって格闘技界は随分と変わった。
相手の上に馬乗りになるかなられるか、その奪い合い。
プロレスや格闘技でよく「しょっぱい」という。
くだらない、見せ場が無い、面白くない。
そういうものを「しょっぱい試合」と言う。
グレイシーは新しかったがどれもしょっぱかった。
なにせリングの上での攻防が見たいのにグレイシーはタックルの技術に特化してる。
タックルでマウントを取ればボコボコに殴る。
逆に下になればバタフライガードか三角を狙うか、反って相手を落とすか。
観ている観客からすれば地味で派手さに欠けつまらない。
グレイシーは、格闘技だがプロではない。
勝てばそれで良い。
観客なんてどうでもいい。
グレイシー柔術は観客を想定して作られて無い。
プロレスは観客がいて何ぼ。
お客さんが面白いと感じれば正しくてしょっぱいと感じれば失敗。
勝ち負けもあるがその前に観客をいかに沸かせるかがあるし、だからこそプロレスはエンターテイメント。
やらせかそうでないか?
プロレスをキチンと観ろ。
目の前で、どれだけレスラーが真剣に戦ってるか観てみろ。
目の前で見た試合、試合を見て沸きあがる感情、それが全て。
プロレスが強いか弱いか?
そんなもん長州vs安生でも観とけ。
ホンモノが一番、ホンモノは素晴らしい。
ニセモノはよくない、ニセモノはダメ。
バカバカしい。
何がホンモノで何がニセモノか。
なにが正しく、何が間違ってるか。
そんなものは自分で考えろ。
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*1:昔、番組に出たデーブ大○保とか