※以下、ジャーゴン説明なし
ライトノベル作家塞神雹夜(さえがみ ひょうや)の『中二病取扱説明書』によると、中二病には主に以下の3つのタイプがあるとされる。今や当たり前の「厨二病」なんて言葉は大昔からあった訳じゃなく、まだラノベなんて言われていなくて、朝日ソノラマ文庫の背中は緑色で、ジュブナイル小説とか言われて書棚に並んで「帝都物語」とか「孔雀王」なんかが流行して陰陽師だの密教だのの知識が急に一般に広まったりした。
(中略)
邪気眼系
不思議・超自然的な力に憧れ、自分には物の怪に憑かれた事による発現すると抑えられない隠された力があると思い込み、そのような「凄い力」がある自分を格好いいと思い込んでいる。また、そういった設定のキャラクター作りをしている。
それと前後する時代。
菊地秀行「吸血鬼ハンターD」や「トレジャーハンター八頭大」夢枕獏の「キマイラ吼」「サイコダイバー」「闇狩り師」を繰り返し読みまくってた頃に、奥瀬サキ作品に出会った。
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口寄せ屋 流香魔魅が“スカートめくりする幽霊”など霊を払う「低俗霊狩り」
そして鬼と戦う「火閻魔人」
ずいぶん経って色々あった。
久々に連載が始まった「火閻魔人」の最新作。
「~鬼払い~」その2巻。
http://www.comicgum.com/topics_kaen.php
敵は「火閻魔人」に登場した鬼 座敷童子。
机と椅子で出来上がった結界の住人。
脇見の壺に封じられた筈の悪鬼。
菊地秀行作品に出てくるようなアルピノ、流麗な火閻魔人 桃源津那美。
真っ黒いインバネスに身を包み、目に見えないほどの火種を操り鬼を焼き尽くす。
今だったら「中二病」とか言われかねないような事でも、当時は格好良いと思ってたし、今でも格好良いと思える。
そういう言葉に捕らわれた時点で概念は堕ちてしまうから仕方ないけど。
奥瀬サキの一枚画の美しさは相変わらず。
今回はアクション少なめだったけれども。
小田原ツインテールがいい感じ。
エルネスティーネさんは可愛そうなことになってる。
因果律の糸を操り蜘蛛の巣のように罠を張る座敷童子。
前回の敗北すら組み込まれた因果の輪。
入り組みまくってこんがらがってる。
「ははは、お前がそう行動すると初めからわかっていたのだ」
「ふふふ、お前が『ははは、お前がそう行動すると初めからわかっていたのだ』と言うのは判っていたぞ!」
「ふふん、『ふふふ、お前が『ははは、お前がそう行動すると初めからわかっていたのだ』と言うのは判っていたぞ!』と言う予想は既についていたのだ」
因果律って難しい。
今回は偽せつr...津那美も出てくるもんだからややこしい。
一読して「?」となったのは内緒。
こうやって定期的に奥瀬センセの作品が読めるだけでありがたいもんで。
自動人形がどーなったか気になって気になって仕方なかったコミコミ休刊時に比べれば...。
センセのツイの「ちょっとだけ復活」ってなんだろうか...気になる。@mugenpnt ありがとうございます。低俗霊狩り、ちょっとだけ復活します。
— 奥瀬サキ (@oarfish_sea) September 18, 2013