関西のお笑いと関東のお笑い。コメディとバラエティ

・愛の反対は無関心。バブル崩壊とお笑いなど/夜の庭から
http://meerkat00.hatenadiary.jp/entry/20131030/1383089381

マジメに返そうかと思ったんですが、脇の話を書いてたら面白くなったのでそちらを書く無茶な記事です 笑
どうぞ。


文化的独立国家関西

東京がスタンダードで大阪はサブ。
多分、他府県はそう思っていても大阪ってところは
「何が東京やねん」
と言う考えがある。
関西テレビは独自で番組を作る。
テレ朝も読売も毎日放送も。
「ガキの使いやあらへんで」が東京で放送された当時は関西で見られなかったですから。
ナイトスクープは関西でしか放送してなかったし。
週末には吉本新喜劇松竹新喜劇が放送され、キダタロー浜村淳新野新やしきたかじんなど関東にいると観られない面々が出てた。


素人いじりが面白いのは関西では昔からで、それこそ若手のお笑いよりも気の効いた事を言うオバハンが街角にゴロゴロしてる。
お笑い芸人が素人をからかうようにして笑いを取ったとする。
関東では「何この人失礼な、アタシは真剣なのよ」と思うかも知れない。
しかし関西では「よっしゃ、笑いになったやんけ」と考える。
マイク代わりにタワシを渡せば乗りツッコミする。
もちろん全員ではないが割合は多い。

自分も乗りツッコミする派です。


関東の見栄の文化と関西のノリの文化との差というか。
他府県から様々な人が集まる東京では、そりゃあタワシを出されても乗りツッコミは出来ない。
まず心の壁がある。
ところが関西でのお笑いに対する心理障壁が極めて低いためにノリをするしいじられたら「おいしい」と思う。
関東では高いものを自慢し、関西では安いものを自慢する、とかよく言いますが。
「これ二十万円もしたんですよ☆」
「これ普通やったら三千円やねんけど、五百円にまけてもーたんやで☆」


舞台だと、いろもの(演芸)が登場する。曲芸や猿まわし、歌、そして漫才。
その後に落語が出て来ておあとがよろしいように、とやる。

ドリフもそういう造りで、8時だよ全員集合ではまず全員が出て来てえんやこらや~♪
ドリフのコント、歌のコーナー、合唱団のコント、歌、コント。
お笑い番組を「バラエティ」って呼びますけどそういうごった煮だから「バラエティ」なんすよね。
比べてひょうきん族は「コメディ」なんですよ。
最初から最後までコントになってる。
「涙のビンボー」もネタですから。
マジメな歌は無い。
しかしいつしかコメディもバラエティになり、バラエティの意味が広がった。

そしてダウンタウンは「コメディ」で、とんねるずは「バラエティ」
だからとんねるずは素人をいじるし、ダウンタウンは同じプロである内輪をいじる。
コメディは閉じた世界でバラエティは開いた世界。


ガキの使いとかごっつとか観ると解りますが、「ダウンタウン」はタレントではなく本質的にお笑い芸人。
ネタを作ってコントを作ってそれをやってなんぼ。
とんねるずはタレントとして売れた。
だからとんねるずをお笑い芸人と呼ぶと違和感がある。

スタ誕でやった「時代をさきどるニューパワー」を今さらやっても面白さがない。
でもダウンタウンのネタは確かに当時を考えると面白かったろうなと思える。
とんねるずの番組でコントをやるけど必ずゲストを入れたり、ゲームコーナーなどネタ一本ではやらない。

東京の番組はコメディアンじゃなくタレントを欲しがる。
そもそものスタンスが違う。


ところがもはや地域性が無くなってくる。
お笑いはテレビのもの。
関東の芸人も関西の芸人も一律で登場し、ひな壇でガヤり、テロップで笑わせる。
東京制作の番組がメインのフォーマット、お笑いじゃ無くバラエティ番組。

関東だとセットが作りこんであって、台本があって、が当たり前。
関西では酷い時には真ん中にパイプいすが置いてあるだけとか、楽屋で録画してそのまま放送したり、台本もなくて番組のタイトルを印刷した紙が一枚あるだけ。
体面にこだわらない。面白ければいい。
なんとかなる。


こんな話がある。
島田紳助司会の「クイズ紳助くん」と言う番組があった。
島田紳助の後輩らがレポーターになってVTRを撮影して来て、それを観ながらクイズを出す。
それだけならありがちなんだけど、 島田紳助のトークが毎回長い。
で、毎回カットする。
カットしたものは勿体ないし予算節約のために、たまに「トーク紳助くん」として放送する。

するとクイズの時より視聴率が良かったりする。
知らない方に説明すると円の横に座ってるハチマキのおっさんは紳助の友だちの「日本で一番おもしろい土建屋のおっさん」です。
ショベルカーばっかり乗ってるから足腰弱ってる土建屋

ところが関東だと逆。
クイズをやってない番組よりもキチンとクイズをやってる番組の方がウケる。
そしてVTRとクイズであればVTRの方がウケる。
そこでVTRに特化したのが安住の「ぴったんこカンカン」。

ナイトスクープもそうなんだけど、本質的な部分よりもその前フリとかグダグダを関西は好む。
小ネタ集があるけども、あれこそ関東向けコンテンツ。

通天閣のペーパークラフトが歪むってだけで10分以上 笑
女郎蜘蛛をやってみたいなんてどーでもいい。
でもこういうのが関西ではウケる。
逆に関東だと「とっとと結論でいいんじゃね?」になる。
トリビアの泉とかあったけどあれも真相に向かってまっしぐら。
「○○は××である」でそれに対しての筋道を説明。
寄り道がない。


社会論とか地域性とか歴史とか文化論的な話まで広げないと総括にならないんですよねーこの辺。
しかも情報格差が無くなって感覚差と言うのも薄れつつある。
まとまって無いですが風呂敷広げ過ぎたので終わります。
(fadeout...)
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