読むと青春を思い出す「青春マンガ」13
・たまには青臭い「青春モノ」に触れてみたい - ぐるりみち。
青春は遠きにありて思ふもの。
思い返して「青い春なんてあったか?」
...。
あまりなかった気がする 笑
とはいえ、それはそれなりに楽しかった学生時代。
まだ未来は決まって無かった、色々と。
転校生


イメージ的には転校生と言うのはミステリアスで、それまでの日常が変化するポイントでもある。
しかし実際は出オチになってて、数日もすれば同い年の学生の1人。
急展開とか大事件とか、ときめく展開なんざありゃしない。
もちろん超越的能力も持ってない。
授業中

隣の席でドミノ倒しを作り上げる関くん。
いやいや 笑
それに気づかん教師もすごいが、その労力を何かに活かせないか。
関くんがボケ、それを観ながら心の中で同級生がツッコむ。
誰しもが授業中の静謐な緊張感を知ってるから、そのボケに存在する空気が伝わって一層面白い。
先生

先生も人間だし悩みもする、なんて学生時代は考えない。
同じ空間にいるが、学生と教師は違う生き物で違うところにいる。
でもいつの間にか教師の視点の方が理解できるようになってる。
自分を子供と思っていない子供相手は、本当に大変。
部活動:野球

部活動の花形“野球部”
しかし青春はキレイごとばかりじゃない。
テレビで中継があるならオレだって目立ちたい。
モテたい、ウケたい、認められたい。嫉妬や妬み。
そういう自家中毒なやり場のないリビドーも青春。
スタンドプレーのエゴイストだらけなのになぜか強い緑山高校。
部活動:バスケ

スラダンの人気に比例しない日本でのNBAの注目の無さ。
マンガでは知ってるけど実際は見た事ないわー、って人も多いんだろう。
説明するまでも無い名作。
授業風景がほとんど描かれない部活動マンガ。
部活動:柔道

柔道は、汗臭いし男同士で絡まりあう。
畳に耳を擦りつけると、雑菌が入って餃子みたいになる。
そういうイメージが「帯ギュ」で随分変わった。
でも自分でやる柔道はあんまり好きじゃなかった。
部活動:卓球

松本大洋が描けば、とてもクールで格好良い卓球部。
卓球=地味でダサいって言うあのイメージってなんだろう?
とても軽い球をラケットで打ち合う技術力がとても問われる競技。
でもウチの学校に卓球部...あったかな?(全く記憶にない)
部活動:クイズ研究会

高校生クイズ選手権に参加して予選敗退したことがある。
クイズが幾ら強くなっても社会で役には立たない。
ただのものしり。
クイズ番組を荒らして稼げる時代でもない。
部活動って言うのは「将来、意味があるかないか」でやるんじゃなくて、その時夢中になれるかどうかなんだろう。
部活動:水泳

バタアシ金魚の主人公はかっこよくない。
現実過ぎてイタイ。
部活動って「スラムダンク」みたいに学園から完全に切り離されてるんじゃなくて、もっと色々と学生時代のモヤモヤしたものとか勝手な自家中毒とかそういうものが全てない交ぜになってその延長に部活動があるんじゃないかなー。
部活動:空手

もちろん、これが青春と言う訳ではなく 笑
現実的なわけも無いんだが、どハマりしてずっと読んでた。
ジャンプ的「友情」「努力」「勝利」を掲げて、しかしドラゴンボールのようにキレイに昇華するんじゃなく、溢れたパワーをそのまま思いっきりドロドロ積み上げると「押忍!空手部」になる。
主人公の高木義志って高校生なんすよね...いやいや。
帰宅部:バンド

あー、バンドやっときゃよかったなー。
今でもしみじみそう思う。
独りでギター弾いててもつまらんもの。
オレンジのアンプは押し入れで眠ってる。
帰宅部:不良

実世界の不良は格好良いというよりもダサくて憧れない。
しかしマンガの中の不良と言うのは格好良い。
実社会の不良は単なる「周りに迷惑かけてるやつ」だが、漫画の不良は「不良のコミュニティの中での成り上がり物語」だとかバトル漫画の構造を持ってる。
だからこそ格好良い。
現実のヤーさんは一般人をカモにして金を巻き上げ、映画やマンガのヤーさんは仁義があって義侠心を大事にする人物として描かれるのと同じ。
実社会にリンダマンなんていないものなぁ。
青春、青春、青春っていいよなーと今なら思うけど、当時の自分は
「ぜっんぜん良くなんかねぇよ!!」
と思ってたっけな。
通り過ぎてようやく美化されるんだろう。
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