伝説のラッパーICE-Tが、過去から現在に至るまでシーンで活躍するアーティスト達に直撃インタビュー&初監督!ラッパーICE-Tが、現在過去の有名ラッパーにインタビューしたドキュメンタリー映画。
ギャングスタ・ラップの“ゴッドファーザー"アイス-T。
80年代後半にデビューして30周年を迎える彼が、ヒップホップシーンの大物たちの証言を通して、ヒップホップのルーツと歴史を紐解くドキュメンタリー。
大勢のキャスト達による見ごたえあるフリースタイルも、本作でしか見ることのできない貴重な映像!
人脈をフルに生かして、出てくるメンツがとても豪華。
スヌープ、パブリックエネミー、RUNDMCからエミネム蟹江さん。
ウータン、Drドレー、アフリカバンバータ、モスデフ。
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同じ音楽ドキュメンタリー映画でも、例えば「LIVE FOREVER」なら英国の「ブリットポップ」と言われた一時代の音楽シーンをインタビューと時系列とで描き当時の事件をとりあげたり、「アップサイド・ダウン:クリエイションレコーズ・ストーリー」であれば当時裏を仕切っていたアラン・マッギーがグラスゴーを中心にした(シューゲイザー辺りの)シーンについて語るという風になってた。
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そしてフリースタイル(即興)でラップをして見せる。
KRS-One(ケー・アール・エス・ワン)は、「ダズン」という言葉を挙げて説明している。確かにメンツは豪勢だし、ラップに関する薀蓄も面白い。
「ダズン」というのは、「ダース」という意味で、「12」を表す。
かつて、黒人が12人ごとに人身売買によって売られていったことから、これを「ダズン」と言うようになったらしい。
黒人奴隷が12人で行動していると、それぞれが、お互いを誹謗中傷しはじめた。
それが、ラップのはじまりであり、サイファー(円になって、それぞれがフリースタイルを披露する)のはじまりとなった、という説である。
ICE-Tがインタビュー>フリースタイル>インタビュー>フリースタイル...
と言うのが繰り返されるんだけれども、この映画って
「一番言いたいことは何か」
それが今ひとつわからない。
各人色々あって、ラップはこんなにいろいろ考え方があって。
それは判るんだけども「ラップ」というテーマがとても広くて、例えば
「○○と言うルーツからこういうシーンがあり...ギャングスタが...ブロンクスで、西海岸では...イギリスでは...」
とかラップのシーン全体についてやればもっと面白いのになーと思った。
Mos Def - Casa Bey - YouTube
これだけ色々なラッパーのフリースタイルを見ることもあんまりないのでそういう意味ではかなり面白かった。
蟹江さんはやはり格好良いし、モスデフのリリックにはインテリジェンスを感じる。
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