電子書籍の未来がここに!本日(2014/2/22)、Kindle版が日替わりセール品199円だったので購入。職場体験のため怪しげな事務所の門を叩いた女子高生・許斐七海。
突然目に飛び込んだ半裸の「天才ITコンサルタント」のもと、彼女は新時代のビジネスの真髄を知る!『限界集落(ギリギリ)温泉』電子版をAmazonのKindleで個人出版し、空前の大ヒット!
電子書籍業界の最重要パーソンとなった著者最新作。第1弾は自身の経験をもとにした電書編!!
元々読もうと思ってたので丁度良い。
鈴木みそ氏の「限界集落(ギリギリ)温泉」が電子書籍としては異例のヒットをしたのは記憶に新しい。
そんな鈴木みそ氏が自身の電子書籍での体験をマンガに...とはいえただのノンフィクションではなく「天才ITコンサルタント」を主人公に、漫画化と出版社のこれからも考え提示してみせる面白い試み。
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今の人たちは本を読まない。
代わりにインターネットを見る。
それは判るんだけど、インターネットは本の代わりにならない。
テレビより本よりゲームより音楽より映画よりインターネットは面白い。
それは判るけど、でもインターネットは代替えではなくて別の楽しみなんすよね。
代用品にはなり得ない。
ニコニコなんかに映像コンテンツはあるけど、それは映画じゃなくドラマでもなくアニメでもなくあくまでも「ニコニコを通じて配信している従来のコンテンツ」というだけ。
無料でブログやホームページは見れるし、素人の小説は読めるけど作家の作品は無料では読めない。
でも無料のコンテンツに慣れた人々はそれに対価を払おうとは思わない。
だからそういう「コンテンツに対価を払わない人々に対する収益モデル」と言うものが作られつつあるわけだけど、でもこれからのクリエイターが出て来るかたちがわからなくなってくる。なにせマンガ家を目指して一部のヒット作家にでもなれればいいが、ほとんどは鳴かず飛ばずで貧乏生活に耐えかねて結局やめて行き、音楽もバンドをやったって売れるでも無し、配信でなんとか……と思っても相手は「Youtubeで無料で聴けるから充分」って人々が相手。
Youtubeで無料で聴けてもGoogleにお金は落ちてもクリエイターには一円も入らない。
「コンテンツを消費して、それをクリエイターに還元しよう」
そう言う発想自体が無い人々相手にどうやって商売して行くのか。
「ナナのリテラシー」を読んでそんな事を考えた。
今の時代は過渡期で、これからどうなるかは全く判らないけれど、ネットの片隅でコンテンツの終焉と終わり行くインターネットを他人ごとのように眺めていたいと思います。
ウチで電子書籍を出したら?アンケート結果がヒドかったのでがっかりなうです。
(2/22 14:50 スチャダラパーワンマンライブ『23』観ながら)
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