押井守「勝つために戦え!」
エース特濃およびプロダクション・IGのwebサイトに連載していた「勝つために戦え!」が、ついに単行本化!オリンピックから球界再編、ワールドカップに総選挙、アニメから映画まで。様々な事象を題材に鬼才・押井守が勝つための方法論を語りまくります。
監督 押井守の「勝つために戦え」は三冊刊行されていてこれが一冊目。
他「監督篇」「監督ゼッキョー篇」がある。
この「勝つために戦え!」では押井守流の「勝敗とは何か?」をインタビュー形式で語ってる。
.......んだけれども、これが押井氏の好きなサッカー笑
比喩が全然わからない(管理人は、NBA以外のスポーツは観ないひと)。
とはいえ押井氏が言いたいのは「ルールにおいての勝利というものがある」という根本。
たとえば映画でなら「興行収入」という目安で勝敗を判断する人も多いが、しかし名作と呼ばれるような作品が必ずしも興行収入が優れているわけでもなく、後になって評価されるものもあり、内容が芸術的に素晴らしいものなら一部のマニアには評価されても一般人には退屈と捉えられたり、だとすれば誰のどの時点の何をもって「勝ち」を判断するのか、と。その判断基準が確定したルールが前提としてあった上で「勝敗」というものは明確になるだけでしかない
……みたいな。
映画『イノセンス』劇場本予告 - "INNOCENCE" Theater Trailer - YouTube
この本が書かれた当時はアニメ「イノセンス」封切前後だったらしくそれがワンピースあたりの映画よりも興行収入が低くワンピースの制作側から「イノセンスに勝った」という風な声が聞こえたことに関しての押井氏の負け惜しみ、的に捕らえられなくもない。
「イノセンス」好きですけどね。
カンヌで無冠だけど。
ここで押井の語る勝敗論があきらかになる。「常に勝ってはいけない。自分はアニメで勝って、実写映画では興行的に負けている。でもかならず、現場や投資筋に評価されるような負け方をしている」「常に勝とうとすると、キャメロンや宮崎のように後が無くなる」 #otakingex
— 岡田斗司夫 (@ToshioOkada) 2010, 9月 18
二冊に共通する考え方は押井守独自の「勝敗論」、つまり「映画監督として勝ってるかどうか」という不思議な理論。これ、監督だけじゃなくていろんな業種や業界に援用可能な面白い考え方です。 #otakingex
— 岡田斗司夫 (@ToshioOkada) 2010, 9月 18
岡田氏のツイートは「監督篇」「監督ゼッキョー篇」の公開読書時のもの。
三冊に共通して「押井守流勝敗論」が貫かれてる。
西尾鉄也氏の表紙・挿絵がイイ。