ブックマーカーの憂鬱
……ふーん。
ブロガーとしてどうなるとかいう以前に、クックパッドレシピのスクショを勝手に貼りつけてまとめ作るのっていいのかね?
知らんしどーでもいいけど。
あのNAVERですら全部やめたってのに公式が提供すらしてない形式でやってるんすか。へぇ……。
ったく、2chまとめ並みに性質が悪……。
……ん?
あ!
やあ!ボクは、某はてなブックマーカー。
はてなのトップページからいろいろなブログを渡り歩いてるんだ。
今日も素敵なコメントをつけたいな★
はてなブックマーク。
そこはウェッブを渡り歩き、あらゆるコンテンツを聡明な思考を使い斜め下に見下すマウントをとっては冷徹に評し、あるときは蔑み笑いにし、ときに辛辣に、ときには暖かく、洗練され研ぎ澄まされた刃のような言葉を武器として、血で血を洗う武闘派集団が住む修羅のフロンティア。
今回はそんな世界に住む一人の匿名ユーザーの思考をトレースしながら基本的なブコメの付け方を考えてみることにしよう。
・CNN.co.jp : バンクシーの風刺作品? 英情報機関近くにスパイの壁画
ロンドン(CNN) 街角の古い電話ボックスを囲んで、盗聴を仕掛ける3人のスパイたち――。英南西部の保養地チェルトナム市内の民家の壁に13日朝、こんな壁画が出現した。英国の覆面ストリート・アーティスト、バンクシーが描いた作品とみられる。
おやおや?
んー、英国の覆面アーティスト バンクシー。
いまいち過疎だから何かコメントを付ければ目立つよね。
これに気のきいたコメントを付けるとすればどんなのがいいか、ちょっと考えてみようっと。
まずキーワードは「バンクシー」「アート」「盗聴」
…とかいろいろある。
「辛辣なメッセージだな」
「バンクシーって意外とベタだな」
この辺が基本のコメントになるのかな。
バンクシーの書いた行為をそのまま評してる。
ただこれでは素直すぎるんだよねー。
ここからがブックマーカーの勝負!
まず画像を見てみる。
「右後、何を盗聴する気だろう」
と右後ろの男の手が高すぎるのを突っ込む!
「帽子、帽子、ハゲ」
とか絵そのもの。
少し視点を引いて
「電話ボックス?いまどき?」
とモティーフ自体に触れる視点もいいかもね。
「ビースティーボーイズ?」
とネタ元を触れるのもアリだけど面白くないなー。
さらに引いて
「バンクシーより右の年収800万~が気になる」
とページの広告や構成まで含めて見る、っていうのもどうかな。
コメントがいっぱい並んでれば
「バンクシーにコメントできるイケてるブックマーカーの方々↓↓↓」
とコメント欄を皮肉るのもできるんだけどなー。
どっちにしろ、こういうアート系記事ではコメントは盛り上がらないんだよね。
もっとゲスで黒っぽい記事に、はてな羅刹が押し寄せて修羅のコメント欄と化すからね。
無数の屍の上にこそ、★で輝くコメントが立つんだ。
※著者注 彼、めんどくさいねー。ちなみに記事を読んでここまで考えるまで30秒程度だね。高レベルブックマーカーの思考速度はプロ棋士並みだと言われているんだよ。なので彼は三流かな
・はてブを知らない妻に「Presso」をすすめたらグレムリンニュースアプリと化した - ちょろげ日記
これは、はてなのニュースアプリPressoに関する記事だね。
これのブクマ欄は盛り上がってるけど、たとえば
「グレムリンかー、昔観に行ったなー」
では安直だし読まれもしない。
これなら「ふーむ」やコメントなしでも同じ。
nomitori 12時以降にブクマしちゃだめだぜ!
グレムリンに12時すぎてエサを与えてはいけない……という映画の中身からPressoに置き換えたブコメだね。
オーソドックスなコメントだけど「だめだぜ!」って言い回しが好感触かな。
連想される元ネタの有名フレーズを使う、ってのは基本ですねー。
タグで絞り込み検索→拡散のキュレーターと[グレムリン]タグの発生を込みでコメント。
少しメタが入ってて上手い。
これは記事に「otsune」なのでそのまま。
ここに言及が少ないのが驚き。
はてなってそっちじゃないのかなぁ。
だって
![]() | けなす技術 山本 一郎 ソフトバンククリエイティブ 売り上げランキング : 727627 Amazonで詳しく見る |
他に考えるとするなら
「woopsdez待ち」
グレムリン記事を唯一ブクマしたひとがコメ欄に来ないか?という意味。
「オーバーザストライプスばっかじゃねぇか」
検索結果スクショから。
オーバーザストライプス=フィギュアなんかを出してるブランド名。
ただスパムっぽいのであまりこれは使いたくないんだよね。
※著者注 ブックマークコメントにはルールやマニュアルが無い。だからみんな斜め上やメタな視点から物事を見て他のコメントとの差別化を図るんだ。ひとによって好む方法は違う。あるひとならヘイトや蔑視発言も使うし、自分なりに決まったフレーズを持ってる人も……いたね、ふーむ
※著者注 ここでは触れてないけど、誤字脱字に突っ込む、あるいは書いてる人間が無意識に間違ってることとか、ベタな揚げ足取りも王道だね
※著者注 とはいえはてなブログをやってる人間としてはブコメを褒められるより記事が盛り上がる方が嬉しんだよね。やっぱりそこは根っから違う部分だと思うね