「俺のダンディズム」を観て靴に興味を持ったあなたへ

※俺のダンディズムを見て靴に興味を持って、いきなり超高級靴に走りそうなあなたのための基礎的な記事

まずは番組の感想から

昨日の「俺のダンディズム テーマ:靴」

エドワードグリーンにジョンロブ、サントーニ。
意外とイタリア靴が少なめだったのが意外。
ジローラモはイタリアだけど、主人公の目指すジェームズ・ボンドはイギリスなんですよね。

オールデンも最後の最後に出てきたっきりとは(しかもコードバン)。
 



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三択でサントーニは色っぽすぎる。
オールデンは外羽根式でカジュアルも使える幅の広さだが、靴初心者にコードバンレザーはあまり向かない。
コードバンは雨や水に弱いと言われているので(ただしきちんとケアすれば別)。

ジョンロブ一択にならざるを得ないあの並び。
主人公はボンドに憧れてるのだし、そりゃあイギリス靴。
チャーチ、せめてチーニーとか。


オールデンは甲幅が広い。
アメリカっぽく実にごつい。
遠目に靴棚を見て「あの靴ごついな」と思ったらやっぱりオールデンだった、なんてのはよくある話。


オールデンだと10万以下なので値ごろ感もあるし。

イメージに合わせるのが重要

イギリス靴は、ほっそり端正で紳士的なイメージ。
イタリア靴は、色っぽく遊んでるイメージ。
アメリカ靴は、無骨でごついイメージ。

もちろんイメージなのでイレギュラーはあるけれど、服装にあった靴を選ぶ方が良い。
細身のひとがオールデンだと負ける。
真面目なスーツにイタリア靴とか。
あの細身の主人公だとイギリス靴ですよ。

ジョンロブとかエドワードグリーンは確かにいいけれど、クロケット&ジョーンズとかチャーチがダメというわけでもなし、ただあんな高い靴を買うならそれなりのスーツにそれなりのカバンにそれなりの時計でないと、どっかの「全身シマムラだけど鞄だけヴィトンでお買いもの」みたいなことになってしまう。
スーツはスーツカンパニー、ユニクロのカバン、靴はベルルッティ……。

昨日の放送で急に靴に目覚めたお父さんが「やはりいい靴を買わねば!」と張り切り俺もジョンロブだ!と張り切るのはまずい


モンクストラップ格好いいけれど。
いやはや。

それにしても一目でジョンロブを見抜ける石橋杏奈の眼力はおかしい。

靴の基礎知識

アッパーのデザインは「ウィングチップ(穴飾り・ブローグのあるやつ)」「ストレートチップ(つま先に真っすぐ線が入ってる)」「プレーントゥ(飾りなし)」「Uチップ」は昨日の放送で説明していたが、ほかにもいろいろある。

あと外羽根式と内羽根式。


靴ひもを通すパーツが一体(内羽根)なのか、外にくっついてる(外羽根)のか。
上↑が内羽根、
下↓が外羽根。

靴底(アウトソール)も放送では、マッケイしか扱っていなかったけれど、他にもグッドイヤーウェルトやノルウェイジャン製法もある。
安い靴は大体セメント。靴底を接着剤でくっつけてある。
最近はウェルトを縫ってる風にしてるセメント靴も見かける(ファストファッションブランドで)。
セメントは安いけど靴底を貼り替えて長く履く、靴ではない。
すり減ったら新しい靴に交換。
グッドイヤーウェルトにしろマッケイにしろソールを自由に貼り替えたりできるから長く使え、愛着が湧く。

靴底もいろいろある。
スポンジソールシャークソール、ダイナイトソール、コマンドソールなどなど。
こだわれば、靴はだからきりがない。


あと同じ靴を毎日履く、とかそーいうことをするとすぐダメになる。
だから数足の靴をローテーションするとか、二足を交互に履いて一足は休ませておく(シューキーパー入れておいたり)とか。
せっかくのいい靴が台無しになるので、靴は一点豪華主義は向かない。
あの主人公は、毎日ジョンロブ履くのか……。

トリッカーズ

トリッカーズは、ぽってりした印象がある。


こーいうフルブローグのサイドゴアのモデルならビジネスでも行ける。色も重いし。
しかも質実剛健なので環境気にせずガシガシ履けるのも気軽。

ただ気を付けないといけないのは、トリッカーズって革が固いんですよ。
ソールをラバーにしたくなるんだけど、そうするとアウトソールの固さに差ができちゃってレザーが割れたりするらしい。
なのでレザーソールのまま柔らかくなるまで履くほうがいいんだよ、と以前に靴屋のオッサンが言ってました。

ウチは、コマンドとかダイナイトマンセーなのであんま関係ないですが。

パラブーツ

外回りのお父さんの味方パラブーツ。


このシャンボードが有名ですが、横の縫い目を見ていただくと解るように底の縫いかたが堅牢なノルウエイジャン製法なので防水性に優れてる。
何年も履き続けてる方も多い名作。
ソールもラバーなので疲れにくいと評判。
この丸っこいシルエットが好み別れるけれど。


最近、みかけないミカエル。
こちらは甲の部分にアザラシの革を使ってる。

ジャランスリワヤ


コスパが、とてもいいジャランスリワヤ。
経営者がイギリスで修業を積んでインドネシアで作ってるので製法は伝統的で質実剛健、なのに安い。
ストレートチップ、レザーソール。

モノが良いんですよね。
だから話題になる。

個人的には、使いやすくて一番好き。
ウチにもジョッパーブーツがある。

チャーチ


チャーチは、イギリスの老舗。
いかにもイギリス靴っぽい融通のきかなさそうな顔をしてる。

お値段もそこそこで靴を買うならこーいうのが普段履きやすい。


最近はこういう(これは女性用だけど)パーフォレーションの代わりに銀色のスタッズが打ち込んであって紳士的と見せかけてちょっとパンキッシュで面白い。

三陽山長

「俺のダンディズム」はいつも「日本の技術はすごい」をやるからどこかしら日本の靴も取り上げるかと思ったらほぼ英伊に特化してて意外だった。
日本だと三陽山長もいい。
バックは三陽商会ですが、13年くらい前に始まったそこそこ歴史あるブランド。
日本人が作ってるので日本人の足に合ってるのは当然のこと。


Foot The Coacher


(↑これのエキゾチックレザー/トカゲ革のを使ってる)
個人的に、一番所有してるFoot The Coacher。
ウチは、靴もスニーカーも財布も鞄もリュックも。

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これとかね。トカゲ革のブーツ(一回も履いてないな、これ)。

英国トリッカーズで修業した竹ヶ原敏之介が日本に帰国して立ち上げたブランド。
Number(N)ineの靴を作ってたのでも有名。

最近はSpectusというブーツでもシューズでもないラインを立ち上げ。
実験的なモノが好きなんですね。

こちらはブローグの細かい遊びが楽しい一足。
もちろん分かる人にだけ分かる。

こういうドレッシーなシューズもある。
かなりセクシーですね。

靴はハマるとほんときりがなくて、服屋に行ってもまず靴から見てしまう。
気をつけましょうね。

靴につぎ込んでも全然ダンディになれないっす(実体験済)。


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