さよなら三陽商会、こんにちはバーバリー
※たまにはファッションの記事も
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三陽商会は19日、英バーバリーと結んでいた高級ブランド「バーバリー」のライセンス契約を2015年6月で終了すると発表した。派生ブランドの紳士服「バーバリー・ブラックレーベル」と婦人服「バーバリー・ブルーレーベル」は15年7月以降から「バーバリー」の名前を冠さずに商品展開する。
(中略)
名称を変えて展開するブルーレーベルとブラックレーベルについては、15年7月から3年のライセンス契約をバーバリーと結んだ。
こんなニュースが昨日流れていて、この話は以前から決まっていたモノなので知っていたし「あぁ、ようやくなのか」と思ったのだけれどもこのニュースに対して結構変なコメントが多くて、いやはやと言う気がした。
・三陽商会「バーバリー・ブラックレーベル」ウィメンズ販売終了へ | Fashionsnap.com
これが去年7月の記事。
・バーバーリー頼みが裏目に? 三陽商会にみるライセンス事業のリスク - 夕刊アメーバニュース
これは去年二月。
・三陽商会「バーバリー・ブルー レーベル」メンズ販売終了
これは2012年の二月。
もうバーバリーの三陽商会のレーベル外しは既定路線で、ずっとやってたんすよね。希望退職者も募ってたし。
そんなコメントの中で
id:nisshi_jp
日本の「バーバリー」のコアな顧客ってバーバリーブランドよりむしろブラック・ブルーの三陽成分の方を評価してそうな感じが。今後どうなるか分からないけど、いずれにせよ本家の日本展開は上手くいかない気がする
うむ。
まず日本人が好きなファッションブランドでバーバリーが上位と言うのは有名だと思うけれど、この場合の「バーバリー」はブラックやブルーなんであってプロ―サムやブリットではないわけです。
とはいえ高級な本家の日本進出は、以前からやってたんですよね。
もしかするとそれなりの手ごたえもあるのかもしれない。
Full Show - Burberry Prorsum Menswear A/W14 ...
ベイリーのデザイン好きなんですけどね。14AWはなんかキム・ジョーンズっぽいけど。
プロ―サムなんざトレンチ二十万越えが普通ですし。
表参道のヒルズの前にあるバーバリーなんて金持ちしかいませんよ、あそこ。
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サラリーマンのお父さんがバーバリーチェックのカバンとか持ってますけどもちろんあれはライセンス品のブラックで。
電車で「やっぱこだわるならバーバリーのさ、ブラックレーベルとか着とけばさ」みたいな先輩後輩が語ってるのを聞いたこともある。
三陽商会は上手くやってたんですけど、バーバリーにクリストファー・ベイリーがCCOという「デザインもブランドマネジメントもやっちゃう」という位置についてからバーバリーの評価も著しく上がって最近主流になったコレクションの生中継もかなり早い段階でやったり、ブランドサイトにも力を入れもちろんECサイトも万全。
表参道にラグジュラリ―なバーバリーの直営も出して、三陽が国内で展開してた「バーバリー」より一段階も二段階も値段帯の高い本家「バーバリー」が国内展開するわけですが。
一応本家ではバーバリーブリットがカジュアルラインに相当するんだけども(カラートレンチとかいい感じですが)それでも十万後半くらいからですかね。
ブラックでのコートが数万円と考えると、お父さん方のおしゃれ着としてのバーバリーは高値の花に。
とはいえ別に服のデザインじゃなくて単に「バーバリー」と言うブランドネームと「バーバリーチェック」という柄で買ってたのですかね。
だったら何か他の安いブランドにしとけばいい。
ベタにポールスミスとかね。
ベンシャーマンとかフレッドペリーもお勧めですが(単に個人的に)。
マイナーにメルクロンドンとか。
もしくは元バーバリーブラック(仮)を買い続けるのか。
三陽商会もその手のノウハウはあるのだろうし、たしかマッキントッシュ・フィロソフィーは握ってるんですよね。
ブラックの品からチェック柄を外してマッキントッシュに変えたり、ゴム引きの……。
バーバリーもファストブランドを意識するのかな。
マークジェイコブスの安価ラインとしてマークバイを作ったみたいな、そう言うのは無いのかね。
こっそり注目してる。
ラコステの中国でのイメージ確立
ところでラコステが中国ではステータスブランドとして認識されているのも一部では有名ですが、日本では
「ラコステ?ワニのポロシャツでしょ??」
のイメージしかない。
ラコステは、製品や売り場も大胆にリフレッシュしました。2002年、クリストフ・ルメールのデザインによる、タイトなシルエットとクリーンな色彩の商品展開をスタートし、2012年からはフェリペ・オリヴェイラ・バティスタをデザイナーに迎えて、コンテンポラリー路線を強化、今年のコミュニケーションは「Life is a beautiful sport」をテーマに展開中です。ラコステは、自ら未来を創造することによってブランドの「Refresh and recharge」を実現したのです。
ナイキとラコステの自己革新パワーの秘密 | 中国人の心を掴むブランドの創り方 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
Lacoste Fall-Winter 2014-2015 Fashion Show - YouTube
こーいうラコステのコレクションを見ると日本での「お父さんのポロシャツブランド」ではなくてコレクションブランドとしてブランドイメージを確立しようとしてる意図が見える。
日本でどーなるかは知らんけど。
変わるブランドイメージ
イヴサンローランだっておばさんとかホステスさんが持ってるイメージだったのに、エディがデザイナー就任して(正確にはトム・フォードのリヴ・ゴーシュ以降ですが)若者も着るロックで細身の服を提案しているわけで(さすがにあれをセレブなオッサンは着れないだろ、なんぼエディ好きでも)ブランドイメージの若返りや時代にあわせた変化、戦略は常に行われている。
Saint Laurent Paris - Défilé Homme Automne/Hiver ...
MMMみたいにマルジェラ本人が辞めて以降、ランウェイを始めて、急にファストファッションと組んだりECサイトを強化したりどんどん今っぽくなっていって、G-SHOCKに続いて今度はペンキコンバース。
Converse Maison Martin Margiela Collection -- Full ...
アーティザナルとかコレクションもあざとくて、もう最近ではあまり見たいとも思わなくなった。
なんか、あーなってくるとマルジェラと言うデザイナーとブランドが、かつて持っていたファッションの様々な概念をメタやアンチで示していた哲学的側面はどっかに行ってただの普通のブランドになってるわけで、それこそ宮下のいない n(n) BY NUMBER (N)INEみたいなもので、なにか仏作って魂入れずって感じがしますが、そんなモノはただの感傷で、働いてる人のおまんまが大事ということですよね。
ヴィトンからマークは退任したし、今度はアン・ドゥムルメステールからアン・ドゥムルメステールが退任するのだそうで。
とほほですよ。