おじさん、おばさんたちのリテラシー

夕べBSジャパンでやってる「日経プラス10」を観てまして、
http://www.bs-j.co.jp/plus10/about/

ネット上で財産が奪われる!これだけは守りたい 自己防衛術
~サイバー犯罪の被害が後を絶たない。サイバー攻撃によるデータの破壊や損失、サービスの停止をはじめ、ネットバンキングの不正送金や航空会社のマイルなどの各種ポイントが盗まれる被害も多発している。私たちはどうやって財産を守ればよいのか~

こーいう特集だったので観てみようかな、と。
司会は、元WBS司会者だったのにBSに飛ばされた小谷真生子さん。
日経ビジネス編集委員の山川 龍雄氏。


ゲストにセキュリティの専門家として辻伸弘氏。

内容は別にいいんですけどね。
実例を紹介したり、ありがちなパスワードは避けようだとか。
ITリテラシー低のお父さん方が視聴者ですから順当な浅めの中身でした。
例のシマンテック幹部の

ダイ氏が明らかにしたところによると、現在のアンチウイルスソフトがウイルスなどの攻撃を検知できているのは全体の45%だけで、じつに55%の攻撃は検知されることなく素通りしているという状況になっているとのこと。これは、ハッキングの手口が高度に巧妙化され、もはや従来型の手法に限界があることを自ら認めたことを明らかにするものです。

http://gigazine.net/news/20140507-antivirus-software-is-dead/

アンチウイルスソフトは死んだ」発言を紹介したりして。
辻伸弘氏も「セキュリティは破られる可能性はあるのでダメージコントロールをしましょう」と順当な対策を提案するのだけど、なにやら小谷、山川二人揃って発言が危なっかしい、と言うかリテラシーヤバい。

「絶対破られないセキュリティっていうのは?」

「じゃあセキュリティソフトは役に立たないと言うことですか?」

「パスワード忘れたときは?」

「そのパスワードの一部を変えるとしてもそれ自体を忘れたら」

「パスワード管理ソフト?じゃあそのパスワードを盗まれたら?」

……これは大変ですよー。
「パスワードを忘れる」「マスターパスワードを盗まれる」まで気にしたらきりがない。
金庫が破られるのが怖いから金庫の中に入れ、それも怖いから金庫の中に仕舞い、それも不安なので金庫の中に……。

絶対安全なセキュリティソフトがあるなら世の中もっと穏やかでしょうよ。
情報流出のニュースを報道してる小谷さんですらその疑問って、わざとITリテラシー低のフリをして視聴者のお父さん方に合わせてるのか。
書いたら落とす、書かなきゃ忘れる。
「パスワード忘れる」を最後に持って来るなら、じゃあもうパスワードが必要なサービスは使わないでくださいしかないのですよ。


完璧なセキュリティソフトもない。
パスワード忘れたときの心配ならサービス元に問い合わせろ。

とてもじゃないが、こういうリテラシーで二段階パスワード設定なんて高度すぎて無理。
IDに使ってるメールアドレスすら忘れかねないのだから「パスワード忘れて問い合わせようにもEメールアドレスが解らない…」なんてなるんだろう。
こうなるとメルアドだけ書いとくってのもアリだろうけど。

どちらにしろ破られるの前提で、大事なモノは常にバックアップをとって、スタンドアロン環境でオフラインで保護するしかないんだけれどもなー。
オンラインに個人情報を撒くのが好きな人も多くて、Twitterで電話番号なり口座番号なり見せびらかす露悪趣味の方々。
そういうひとらにリテラシーとか言っても「別にダメージないからいい」と応えるだろうし、そりゃあどーぞどーぞとしか言えん。

これから高齢化社会に突入して、平均寿命も延びていくわけで。
そーいうなかでのリテラシーとかってどんどん難しくなっていくのかね。
それともデジタルネイティブが解決するのか。
ナナのリテラシー1