Charisma.com『DIStopping』

DIStopping
Charisma.comの1stアルバム『DIStopping』を聴いた。


Charisma.com / イイナヅケブルー from 6/4 release "DIStopping ...
Charisma.comを聴くとついラップとかヒップホップ文脈で語ってしまいそうになるけれど、Charisma.comってM.I.A.みたいなエレクトロのトラックにラップ的な歌唱でリリックを乗せて(合わせて)るユニットなんだな―、とこのアルバムで理解した。
Tr08「ジェンガジェンガ」を聴くとこのM.I.A.っぽさがよく解る。

ラップと言うのはDisやBEEF*1といった「コミュニケーションツール」としての側面の強いラップ(ギャングスタなど)と音楽的なラップがあって、しかし日本でのラップはロックと同じく独自進化を遂げて文化系ラップだとかCharisma.comみたいにエレクトロと融合して独自性を出したりする。
daokoや泉まくらみたいに女性的どころか女子高生、少女的な側面を強く出すラッパーもいる。

Charisma.comのリリックはOLの日常と、女性視点でのヘイトだったり自嘲だったり。

いつか わたしはリリックに限らず、普段の生活でも基本的に何でも言いたいことを言うタイプなんです。嫌われることは別に怖くないし、嫌われてもかまわないと思って生きているので。周囲の女性たちの話を聞いていると、「何で言えないの?」「何でやらないの?」って思う。ゴンチもそうだから、こんな風に悩んでる女性って多いんだろうなと。それは、リリックを書く際に参考になったりしますね。

https://cakes.mu/posts/5969

ベクトルが内省的だったり、社会性より日常に生きることだったり。
そういう(本来)ロック的な世界観*2をエレクトロのピコピコしたトラックとメロディに合わせて流麗なフローでリリックを繰り出す(メロディが補完してるから歌モノとして聴ける)Charisma.comはとても面白い。

*1: アーティスト間の論争、(非物理的な)喧嘩の事 via.Wikipedia

*2:社会からドロップアウトするベクトルがロック、ドロップインして社会での成功を目指すのがラップ。「文化系のためのヒップホップ入門」