あさりよしとお「まんがサイエンス」は、小さいころによく読んでた*1。
「5、6年の科学」に載ってただけあって子どもにも解りやすく丁寧に、当時の先端科学技術なんかを解説してる。
時折挟まるブラックなテイストもさすがあさりよしとお。
今なら完全アウトの「ラジヲマン」を描いただけのことはある*2。ブラックなのも氏の持ち味のひとつ。
2巻ではロケットや人工衛星、4巻では環境問題なども集中して取り上げてる。
ロケット関連はさすがの強さ。
1987年開始の作品だけあって、3.5インチフロッピーとかPCがダイヤルアップっぽい描写とか、オレンジカードだとか、懐かしいアイテムがいろいろ出てくるけれど、宇宙やクローン、分子の話など今読んでも充分面白いし、小学生向けでも手を抜いてるわけじゃない。
40億年以上前、地球ができた初めのころの水蒸気と二酸化炭素だったのに、今のように窒素と酸素を含む大気に変化したのはなぜ?なんて大人でもなかなか答えられない。
呼吸は毎日してるのに。
「紙おむつは地球を救う!?」では紙おむつに使われている吸水ポリマーの性質を解説。
それが砂漠の緑化に利用されてる、なんて書いてる。
そーいえば「砂漠化を食い止めるために吸水ポリマーを使う」話はあった。
現行、吸水ポリマーは自然に還らない、コストがかかるなどの理由があってなかなか進んでないみたいだが、
納豆は地球を救う。驚愕の納豆パワー! 原 敏夫 氏
納豆樹脂という吸水性の高い素材を使っての試みも行われてる模様。
社会的な何かを行うのは思想だけじゃなく金もかかるのでなかなか大変ですね。
紹介されてる「最先端技術」が今どうなってるか調べるのも面白い。
@hologon15 はい、大人になってから「まんがサイエンス」で学習しました←本当なのがアレです
— ゴムの人(ガンざえもん) (@GFFM) 2010, 2月 28
基礎的な科学知識も一切通らず大人になって、だからトンデモ科学にだまされたりする人もいる。
成長と知識は、必ずしも比例しない。
おとなだからこそこういうマンガで科学に興味を持つ入り口にしてみるのもいい。
しかも電子書籍セール中。
これは一気買いしてしまう……あぁ、また積読が。