監督はジャック・ケッチャム原作「ザ・ウーマン」の監督でもあるラッキー・マッキー。
主演は、ボディブロー入れられ顔面を食われる母親役アンジェラ・ベティス。
ホラー映画の出演が目立つ。
ちょっと小マシなモダチョキ濱田みたいなルックス。
【広告】
小さいころに片目が事故で斜視になったため容姿に自信の無いメイ。
あるとき産まれて初めて彼氏が出来るものの(実際のアンジェラ・ベティスは29歳)キスの仕方もよくわからない。
ただ彼氏の手が好きで仕方ない。
ところが行き違いが起きて彼氏と別れてしまう。
同じ病院で働く同性愛者のナースと付き合うも、そのナースも他の女性と寝ていてメイは仲良くなれない。
別に誰かを好きなわけではなく「彼の手が好き」「彼女の足が好き」なフェティシズムの先に「じゃあ好きなパーツを繋ぎ合せて完璧な友だち(愛してくれる理解者)を造ればいいじゃない」と気づき、メイはそれぞれの元を訪れパーツを集める。
まるで昔のティム・バートンが撮りそうな「グロテスクで悲しい童話」
あまり中身を知らずに観たんだけども、急にサイコな方向に振り切れるんで「これが道がつく(一人殺せば二人も同じ、と次々殺す)ってことか」と。
しかし殺す、と言うことの重さは一切ない。
ホラーだもんで。
ひたすらメイの孤独を埋める代謝行為としての死体でのお人形作り。
グロテスクなお友だちは歪なフランケンシュタイン。
最後のオチだけメルヘンチックになるのは人を食い殺しまくって血まみれになる「ザ・ウーマン」の最後でも急にファンタジーになってたのと同じ。
どんなに救われない話でも、オチが少しメルヘンでファンタジーだと何となく救われてしまう余地を感じるのはなんだろうか。
どう考えてもあの先はバッドエンドしかないと思うのだけどもなー。
友だちを作ってみても、孤独はいやされない。