王道エンタメの名品アニメ「楽園追放」
ナノハザードにより廃墟と化した地球。
人類の多くは地上を捨て、データとなって電脳世界ディーヴァで
暮らすようになっていた。西暦2400年、そのディーヴァが異変に晒されていた。
地上世界からの謎のハッキング。
ハッキングの主は、フロンティア・セッターと名乗った。ハッキングの狙いは何か。ディーヴァの捜査官アンジェラは、
生身の体・マテリアルボディを身にまとい、地上世界へと降り立つ。
地上調査員ディンゴと接触しようとするアンジェラを待ち受けていたのは、
地上を跋扈するモンスター・サンドウォームの群れ。
アンジェラはそれを迎え撃つため機動外骨格スーツ・アーハンを起動する。
荒廃した地上のどこかに、フロンティア・セッターが潜んでいるはず。
アンジェラとディンゴの、世界の謎に迫る旅が今、始まった。
※以下、多少ネタバレあり
【広告】
飛浩隆 廃園の天使シリーズみたいなヴァーチャルリゾートから開始。
どうやらハッキングを受けている。
主人公アンジェラは生身の体で地上へ降りる。
いきなりロボアクションなので、これがこのまま続くか、と思ったら簡単に売り払われる。
で、フロンティア・セッターの正体が明らかになる。
そっからは「オネアミスの翼」ですが、フロンティア・セッターってのはあれですね、小川一水の「青い星まで飛んでいけ」に出てくるAI探査船エクスに似てる。
この「楽園追放」の後日譚として読んでもいいかもしれない。
あのあとフロンティア・セッターはどうなったか、というような。
ロボアクションはさんざ語られてるので。
ただ機甲猟兵メロウリンクみたいな人vs機動兵器ってのはやっぱり面白い。
ロボvsロボは、他作品にも多いですけどね。
演算速度差でかつる、ってのも今っぽい。
株取引の実際を描いたマイケル・ルイス「フラッシュボーイズ」にしろ現実に行われているマイクロ秒の戦い(こちらはトンネルですが)だったりするし、軌道上からのタイムラグ考えるとそれでもフロンティアセッターに分がありそうな。
アクションも、例えば強奪シーンで、高速板野サーカスばりに追撃部隊をバリバリ撃ち落とすんだけど最後の一体は接近戦で倒す。地上戦でも必ず接近戦はあるんですね。あの接近戦で明確な彼我が提示される。
剣と盾が一瞬しか機能しなくてもそこで接近戦があるのが大事なんで。