サザエさんに見る日本の“家族信仰”は異常 『シングルマザーの貧困』著者が語る、標準以外を無視する社会|ウートピ
久々にひどいタイトルだなーと思ったので軽めに。
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このタイトルだとサザエさんという現代のモラトリアムフィクションに対しての批判とか現状との違和感でも書いてあるのかと思ったら
――まるで『サザエさん』の磯野家ですね。
水無田:サザエさんの新聞連載が始まったのが1946年です。それから70年近く経っているのに、ああいうユートピア家族とでもいうべき標準世帯を前提に、制度が作られているのが問題です。これではシングルマザーは救われません。現実に生きているシングルマザー、さらにその子どもたちに目を向けて社会保障制度や雇用のあり方を見直す必要がありますね。もちろん、できるだけ早く!
え?
サザエさんに関してこれだけ?
しかもタイトルになってるキーワードなのにライター(インタビュアー)からあえて振ってる。
ここだけで終わってますけど、ライターが「これってサザエさんって言うキーワードで行けんじゃね?」っていう意図でもあったんかね?
しかも「家族信仰が異常」とかタイトルにしかない。
これはライターが言いたいことじゃね??
ああいうユートピア家族とでもいうべき標準世帯を前提に、制度が作られているのが問題
というのはサザエさんの問題ではなくそう言うテンプレートな家族像をイメージしたままの現行制度に対してのもので、家族信仰の根深さとかそーいう話題とは読めないんですが。
サイゾーが得意とするような、こーいうゲスい
「なにかタイトルに使えそうなアクセスアップキーワードがあったらそれを入れ込む」
ネットメディアの釣りタイトルテンプレート芸。
そんなこと言いだしたら昼ドラでは若い男の不倫だの主婦の幻想が山ほど溢れ、ネットにはサラリーマンやらマネタイズ勢の「これをやったらこんなに楽に稼げる」のモラトリアムが跳梁跋扈してる。
今さら夕方のアニメ一つをキーワードに取り上げて「アレこそプロパガンダなのだ」と言われてもなんだかなぁ、という感じ。
アレを見て「サザエさんこそ目指すべき家庭像なのだ!」なんて思う方がどれだけいるんだか。
サザエさん 2014
ではサザエさんに現実世界のときの流れを取り込んだらどうか。
サザエとマスオが別居して、サザエはタラちゃんと二人暮らし。
マスオは磯野家に住んでいるが、最近帰りが遅い。
サザエのことをタイ子に相談するうちに関係が深まった。
波平は高血圧に悩まされ、フネは軽度の痴呆が見られる。
ワカメは、サッカー部のミッドフィルダーと付き合っているがあまり巧く行っていない。
カツオは、反抗期真っ盛り。
伊佐坂浮江と一緒に夜遊びにハマり始めた。
そんなもん夜のドラマで充分じゃね?
今どきっぽいことなんてドラマでとっくにやってる。
もう若者がテレビを観ないのならプロパガンダとしての効力なんてどの程度なんだか。
せいぜいおかしなエピソードを取り上げて喜ぶくらいのもの。
モラトリアム
サザエさんはプロパガンダではなく、あくまでも過去のモラトリアムを「こうだった」と伝える状況にしかない。
目指すものではなく過ぎ去ったかこの幻影。
そのあとに続く時代を描くのが「ちびまる子ちゃん」
だからと言ってあの家庭を目指そう、ということもない。
「クレヨンしんちゃん」も同じ系譜に続く。
平成女子性欲事典
ライターは、「セックスペディア」の著者三浦ゆえ。
東京独女スタイルというサイトの連載を見ると
▲三浦ゆえの記事一覧/東京独女スタイル(魚拓)
んー、こういうウェブっぽいコンテンツを書けるライターというのは今どきっぽいですが、一歩間違えると燃えやすそうで何とも。
こういう方がウェブの主力ライターになっていくんですかねぇ……。
アクセス乞食丸出しのタイトルつけは下品だわ。
ウチではそんなことしませんよ、まったく。
※本日の記事タイトルはホッテントリメーカーを使用しました
ホッテントリメーカー