わざわざ地雷を踏む~北村龍平と江戸しぐさ~
テレビっ子だもんで、正月はネットをやらずにずーーっとテレビを観ていた。
その中で幾つか気になったことがあってですね。
※正月明けの肩慣らし
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芸能人格付けチェック
まず恒例「芸能人格付けチェック」
いつものごとく「一流の人間は一級品がわかる」A or Bの選択で課題に応じて高級な品、コンテンツを見抜くという番組。
毎回「演出」と言うお題があって、毎回 映画監督(演出家)とお笑い芸人が演出した二本のショートフィルムが流れ、どちらをプロの映画監督(演出家)が撮ったものか当てるという問題がある。
今年は、しずる村上と北村龍平。
『B』が素人作品であると、撮り方で解るとして。では『A』がプロの作品かどうかはどう見極めるか。そこの名答をGACKT様が、これまた見事に明確に解説して下さっていた。
「龍平さんはあんなことやらないんだよ
アクションの撮り方も雑だけど北村さんの好きな撮り方だし」そう。『A』はプロの作品かはともかく、北村龍平作品であることはどう見ても明らかと言うことだ。このGACKT様の判断基準こそ正しい。だって、本作の問題はナレーションにもあるように、「どちらが北村監督の作品か、皆さんも一緒にお考え下さい」だから。「どちらがプロの作品か」でないのだから。
芸能人格付けチェック2015 お正月SP 「演出」問題を考える > テレビ全般 > ディレクターの目線blog
知ってるひとには常識ですが北村龍平の撮り方ってのは独特で、観ていて位置関係とか無視しまくった、雑な演出は観ていて辟易して北村龍平丸わかり。
ヴァンダム張りの回し蹴りとか無駄無駄無駄。
ハンドヘルド撮影(手持ちカメラ)を極端に嫌い、得意とするアクション・シーンではフィックス撮影、ドーリー撮影を多用する。
Wikiにもあるように固定カメラの北村とハンディの村上というのも明確な差。
固定カメラで無駄にカット切りまくり、絶対位置の無視、説明不足な演出。
「どちらが北村龍平が撮ったものでしょうか?」という設問は、番組の企画趣旨である「一流を見抜く」と言う意味で趣旨が違ってしまってる気がするし、映像は一流でも何でもない。
「一流ならどんなB級監督の作品でも見抜ける筈」なら正しいのだろうけども。
ザ・博学
日本中の面白い本からクイズを出題する
話題のインテリクイズバトル第2弾が、新春に登場!
同じくテレ朝「クイズ博学」
こちらは書籍に書かれた内容から出題という変な線引きがされたクイズ番組。
解答者でもある坂東眞理子の著書からよりにもよって江戸しぐさについての問題を出題。
わざわざ「坂東眞理子の本に書かれた江戸しぐさから出題」って意図的が過ぎるwww
「こういった行動を江戸しぐさと読んでいたらしいですが」の”らしい”だけで「俺達が言ってるんじゃなくて本に書いてあることを読み上げてるだけだからな」というアリバイ作りをする手法だ!殺せ!
— あれっくす (@NStyles) 2015, 1月 3
なんつーのか、著書ってんならハックル先生だって出してるんだし、なのによりにもよって江戸しぐさを出したら当然ネット荒れるだろうなー、と思ってたら案の定。
いま、テレビ朝日の「THE 博学」に出演しています!よければ見てください。
— 岩崎夏海 (@huckleberry2008) 2015, 1月 3
ハックル先生は、大人しく借りてきたネコのよう。
「お茶を出さねーのか!!!」でブチ切れたハックルはいずこに……。
そしてその流れでTwitterでこのPDFが出回る、ここまでがワンセット。
わざわざ虎の尾を踏むテレビ
なんというか。
北村龍平にしろ、江戸しぐさにしろ、サンデーモーニングの正月ヒトラーにしろ、そこに触れなくても成立するのにわざわざそれをやってしまう、あえて地雷を踏みに行く、製作側の意図が解らない(サンデーモーニングはなんとなくわかる)。
バカだからやってるのか、バカのフリしてやってるのか、大人の事情があるんだか。
どれにしろ、ゲーム内にそういうおかしな要素を盛り込んでしまうと途端に風景が変わってしまうし、こんな頭空っぽで観たい筈のバラエティですら何かしらの意図を読まなきゃあならない面倒くささ。
今さらクイズ番組で江戸しぐさやったからって、どんだけの影響があるんだか。
結局、悪評にしかつながらないってのに。
テレ朝……。
ゴッドタンと藤井健太郎の「○○したら即引退」「クイズ正解は一年後」「水曜日のダウンタウン」辺りが純粋に笑うためだけのバラエティとして良心的にできてる。
あとテレ東「S・セガール劇場」期待してる。