炎上で儲けるブログと言う幻想と灰色のブラックハット
最初に結論を書いておくと「炎上で儲かる」などと言うのは幻想。
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昨日、「ぼくの考えたさいきょうのブラックハット」でドヤ顔している方を見かけたが、その中で「炎上させて誤クリックで儲けるヤツよりオレの方がマシ」というまるでテロリストより強盗の方がマシ(比喩表現)くらいの変な言い回しを見かけた。
あざなえる~は炎上ブログか否か
ウチでも、このブログ自体が炎上することは無くても記事ネタとして炎上を取り扱うことはたまにあるので「炎上でPVを儲けてるやつら」にジャンルされたりもする。
その関連で年末にどっかの泡沫に煽られたりもしたが、実際的に炎上は果たしてPVとして美味しいのか否か、を見てみると
こんな感じ。
25日はその前日の
この記事でそこそこアクセスがあるがあとは右肩下がり。
26日なんて煽ってる輩が泡沫すぎて右肩下がりが止まらない。
悪く書くならせめて流入くらいありゃあいいのに。
更新を休んでいる年末年始は完全に落ちてる。
とはいえ更新が無くても落ち切らない。
そこそこの流入がずっと確保されてるのは炎上案件が要因ではない。
どっちにしろ多いときも少ないときも大した閲覧数じゃあない過疎ブログ。
元々ベースとしてのアクセス数があってそれに幾分か乗っかってるだけ。
アクセスを保つためにせっせと炎上を扱ってるわけでも無い。
炎上でなければ生きられないような書き方をしてるブロガーさんは大変だろうが、ウチにとっては一時の流入をもたらす炎上よりもロングスパンで一定の流入を確保している検索流入の方が、PV的には影響が大きい。
年末に「炎上ブロガー」として十把一絡げに煽られたが、それは目立つ部分だけ。
本質はそこに無い。
(誤解を恐れず)表現してみれば
「炎上記事は趣味(興味)、キーワードと検索流入が実益」
と言ったPVが実際。
儲け云々はあまり気にしてない。
PVを確認しない日も多い。
ロングスパンな流入の主体は昔の記事。
儲ける為、生きる為に書いてるわけじゃない。
書くのが面白いから書いてる。
そーいう意味では黒いけど全ての記事を好きで書いてる。
ウケようとウケまいと(ウケない方が多い)。
炎上案件の流入はせいぜい二、三日。
それ以上に続くことは無く、ただ目立ちやすいので印象は当然強くなる。
多く書いた当たり障りのない記事よりも少数の炎上ネタの方が印象に残る。
これはいわゆる「あと知恵バイアス」と同じ。
占いだって、外れた占いの大半の予想は覚えていなくても、当たった数件の予想は印象深い。
記事種類 | 量 | 印象 | 短期 | 長期 |
炎上ネタ | 少 | インパクト強 | PV多 | PV少 |
一般ネタ | 多 | インパクト弱 | PV少 | PV多 |
雑にまとめてみたが、こういう理解が内実的には正しい。
ウチは実質的には「炎上ブロガー」に相当しないんだが、確かにインパクトが強いのでそう思われるのは仕方ない面もあるかな、とは思ってる。
他の台所事情は知らん。
炎上で食うのは自転車操業。
武闘派きょうもえ氏が、炎上なんて儲からない儲からないと何度も書いてるってのに。
だがブログで炎上を扱ってなきゃあそういうことは解らない。
だから「炎上で儲けやがって」「PV狙いの炎上」などと言う常套句も通用する。
「ブログで食う」というなら勝手にすればいいが「炎上で食う」のは個人的にはオススメしない。
炎上ネタを扱えば扱うほど、まるで悪者のように言われる。
炎上ブロガーも一つの手法なので別に批判する気は全くないですけど、炎上ブロガーがコンテンツの質云々を語ってアフィリエイトを批判するのはお門違いってことですね。おたくのコンテンツの質はどうなん?って思ってしまう。
— はぐりん@冒険の書 (@hagurin55) January 5, 2015
それを言える質ですものねー。すごいすごい。
炎上ブロガーってこの方↓かしらー?(すっとぼけ)

ブラックハットの是非
「ブラックハットで食ってるぜ(どやっ)」ってのは別に好きにすればいい。
ブラックハットと言う行為は、犯罪ではないだろうが、だからと知ってドヤ顔で語るものでもない。
犯罪ではなくても、やってることが迷惑な行為ではあるからブラックって冠してんじゃね?
Googleのガイドライン的にですけれど。
あとは倫理観的なところか。
ウチが検索するときは「買った、体験したひとが正直な意見を書いてる」ようなページを読みたいのであって、自作自演のリンクで検索順位を上げアフィを張ってお役立ちと称して薄っぺらいオススメ記事だけ書いてるページなんて単なるノイズなんですけど、そういうアフィ丸出しのページが世の役に立っていて、そういうページこそみんな読みたいって信じてる人なのかしら?
「炎上」ってざっくり言われるが状況には、炎上する当事者ら、炎上させるヤツ、炎上を扱うヤツ、炎上に言及するヤツ、一般論として語るヤツ、コメントするヤツ、拡散するヤツ、読んで毒づくヤツ、ろくに読まずに突撃するヤツ、それを取り上げるまとめのヤツ、板に書きこむヤツ、まとめを拡散するヤツ、便乗バイラルを書くヤツ、バイラルを拡散するヤツ、どれが炎上でどこからどこまでが罪深いのかね。
もちろん自分の倫理観を納得させるために、他をDisって自分の正当性を確認する方弁は必要だろうけど行為が行為だけに論拠が弱い。
とまれ子どもがいて(いずれ出来て)
「お父さんはアフィリエイトでサイト作ってブラックハットで頑張ってるんだよー」
と胸を張って言えるならそれはそれでいいんでしょうよ。
他人が何で稼いでようが知ったこっちゃあない。
ゴミを拾ってようが、撒き散らしてようが、燃やしてようが。
最後に
確かに「これが正しいやり方」ってのは無いでしょう。
魂がすすけようが勝手にやってりゃあいい。
ただそのやり方を晒せば嫌われもする。
ブログにアフィがあるのは嫌じゃないけどアフィが目的なブログは嫌なこの気持ちに誰か名前つけて / “アフィリエイトで月100万円稼ぐための考え方と手法 - 冒険の書” http://t.co/AxivEPVd25
— NOV1975 (@NOV1975) 2015, 1月 5
ウチは「アフィが目的だと言っちゃうブログへの嫌悪感」を強く感じる。
アフィ自体は別に勝手にやってりゃあいいんだけれど、その儲け口とかやり方をぶっちゃけられると「検索しててカスみたいなページをクリックしてしまった時のウンコ踏んだ感じ」が繋がるから嫌悪感が繋がって連想するんじゃないだろうか、ってのは気のせいかしら。
いちユーザーとしてググったとき
「このページ作ってるやつらはオレをPVで数えてやがる、ムカつく」
「こんな金儲け丸出しの薄っぺらいページを踏んでしまったってのに、その分これを作ったやつが儲かるって……なんやこの仕組み」
っていうモノ扱いされるプリズナーNo.6的な自由な人間的な嫌悪感なんじゃないかしら。
検索する
→ろくでも無いページを踏む(舌うち一つ)
→”こうやればアフィって儲かるぜー(どやっ)”
→ムカっ!
幾らGoogleがアップデートでカスページを下げてもブラックハッター連中は対応し、罰則を食らっても再度順位を上げようとして、無数のブラックハットが駆逐出来ず、そう言ったやり口で儲かる手法があるからこそ業界への参入者は増え続ける。
罰則食らっても「やってることが悪い」って自覚は無いんだもの。罰則なのに。
ヨザーにしろ「秒速で情報商材ばら撒けば億稼げるぜ」と腰を振り振りしてたが今やどこぞのSNSでねずみ講まがい。
ヨザーのフォロワーは一緒にヒルズから落ちていったけれども。
悪銭身につかずではないけれど、果たしてネットにスパムをバラまいてみたり、お手盛りの擬似リンクや、クリックしたことを後悔する薄っぺらいお役立ちで儲けるぜと言う手法は果たしていつまで続くんだろう。
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