おじいさんとおばあさんは、バスターマシン1号2号に乗り宇宙怪獣退治に行きました。
地球を離れ、怪獣相手に火星沖会戦で交戦していると大きな’るくしおん’がどんぶらこどんぶらこと超高速で流れてくるではありませんか。
「なんと立派な縮退炉でしょう」
おじいさんとおばあさんは、るくしおんから縮退炉を持ちかえりました。
ヱクセリヲンで縮退炉を作動させてみると中から大きな赤ん坊が出てきました。
それを見ておじいさんは一言。
「何てこった!」
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二人は「オタキング」と名付け自分たちの子供として育てることにしました。
やがて地球へ帰り、オタキングはすくすく成長しました。
アニメを観てそれを生きがいにすることを知ったオタキング。
もともと頭がよかったオタキングにとってアニメやマンガこそが真のカルチャーでした。
オタク趣味により知識を蓄え、オタキングはまるまると太っていきます。
あるとき、鬼のようなリア充がオタクを虐げていると聞きつけ一念発起。
オタキングは、鬼(リア充)退治の旅に出ます。
鬼退治の資金を稼ぐためSFグッズ専門店「ゼネラルプロダクツ」を設立。アニメグッズやガレージキットなどで稼ぎますが、従業員に手を出し不倫関係がバレ、オタキングは手近にあったブルーウォーター(レプリカ)を手にゼネラルプロダクツを離れ放浪に出ます。
道中、オタキングの前にヤマガが現れました。
「オタキングさん、オタキングさん。お腰につけたブルーウォーター一つ私に下さいな」
「一緒に起業するならあげてもいいよ」
「はい!一緒にやります」
さらにイノウエが加わり、オタキングは株式会社ガイナックスを創設します。
ガイナックスで働く中、結婚もしますがガイナックスも上手く行きません。
オタキングは退職金を手にガイナックスを退社します。
「オタキングさん、オタキングさん。ボクが稼ぐからオタキングさんはいろいろと教えてください」
「いいよ。もうオタクは死んでしまったんだ……」
「一緒にやりましょう」
こうしてオタキングは、自分に従う者たちに知識を与え代わりに収入を得るオタキングexを創設しました。
新しい社会の仕組み、評価経済社会、ぼくらは世界の変わり目に立ち会っている。
さまざまな言説によりオタキングはカリスマと化しました。
そんな彼には、女性が近寄って来るようになります。
FreeEX(旧:オタキングex)の資金を使い、鬼が島に到着するとオタキングは言いました。
「鬼ども!いつまでもデブと思うなよ!」
レコーディングダイエットに成功しすっきりしたオタキングが叫びますが、そこに鬼はおらず代わりに、オタキングに手を出された愛人80人がおりました。
一斉に責められ、オタキングは連れてきたFreeEXのメンツに
「初笑い、できたかな?」
と言いましたが時すでに遅し。
愛人らが乗る戦車隊の攻撃を受ける中、オタキングはロケットに乗り宇宙へ飛び立ちます。
「「知的であり、タブーなき言論」をテーマに」
「月額1,080円、上位コース月額10,800円」
「今度は有料サロンで儲けてみようか……」
打ち上げのさなか反応したブルーウォーター(レプリカ)によりオタキングは鉱物と生物の中間の生命体となり、永遠に宇宙空間をさまようのだ。
そして死にたいと思っても死ねないので
そのうちオタキングは考えるのをやめた。
めでたしめでたし。
おや誰か来たようだ……。